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戦う君よ、世界を愛せるか。

飲めないのに酔っぱらっているDDがこちら

和風曲が嫌いなヲタクなんていない〜嵐【Japonism】感想〜

 
どういうわけか、twitter含め私の身近には嵐ヲタがいない。コンの倍率を考えれば、街を三歩歩くだけで嵐ヲタとすれ違いそうなものだが、これがまた面白いくらいに周囲にいない。
なので、嵐情報はもっぱらテレビで得るのだが、今回の【Japonism】は文字通り「日本」をコンセプトとしたアルバムであるという情報を仕入れた時点で、絶対に手に入れようと決めていた。
 
前作【THE DIGITALIAN】は残念ながら、どんな作品かあまり情報が入ってこなかった上、生活がバタバタとしていたので手を付けていない。つまり嵐のアルバムを聴くのは【LOVE】以来だ。(ちなみにLOVEはテレビで見た「P•A•R•A•D•O•X」があまりにも格好良かったので即購入した。)
 
とまあ私の事情はさて置き、感想を書きたくてうずうずしているので、早速順を追って、思ったことを書き連ねていきたい。
 
 

 

 
 
1.Sakura
 
アルバムの一発目にシングルをもってくる、なんという自信だ。「今からお前が聴くのは"あの"天下の嵐のアルバムだ」と改めて言われている気になる。そんなことわかっとるわい、と言い返したいが、言い返せない程に圧倒的に良曲なのだから悔しい。
この「Sakura」が主題歌だったドラマ「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」は斗真が出る上、割と好きな設定だったので、珍しく最後まで見たのだが、エンディングでちょろっと流れただけで「あ、好きだ。」と思った。イントロもABメロも勿論サビも、どこを切り取っても、瞬間的にストライクだと思わせる隙の無さは最早「参りました」と言う他ない。そりゃあ自信を持ってアルバムの最初にかましたくもなるわな。
 
 
 
2.心の空
 
今回のリードにあたる曲。私はアルバムを手に入れるのが少し遅かったので、初聴はエムステだった。
私が好きな和風曲はあくまで和"風"曲、少し和テイストが入っているくらいのものが好みで、この【Japonism】という作品にもそれを期待していた。
 
が、
 
わくわくしながら早くTSUTAYA行かなきゃと思っていた矢先、エムステでこの「心の空」を聴いた。正直、今回のリード曲はこれか…と少し期待値が下がってしまった。よくよく冷静になれば、コンセプトに「日本」とでかでかと掲げるくらいなのだから、ほんのりではなくガッツリ「和」を取り入れることくらい、少し考えればわかるはずなのだが、勝手に期待して勝手にヘコんだ。ヲタクとはなんと理不尽な生き物だろう。
にしても、大事なリード曲なんだから、いくら大物に作ってもらったとはいえ、もっと他にあったんじゃないの…?と思わずにはいられなかった。リード曲は文字通りアルバムをリードする曲、アルバム【Japonism】の入り口であり看板である。アルバムの完成度が高いからこそ、もっと一瞬で沢山の人の心を掴めるような曲をもってきてほしかった…「We are サムライ 大和撫子」て、んなどストレートな…勿体無い、勿体無いよ…。と、ファンでもないのにめそめそとしていた。(そんな部外者の心配を余所に初動は80万を超えたらしいから嵐パネェ)
 
しかし、だ。
 
いざアルバムを一周した後はどうだろう。頭に流れるのは「め〜を〜とっじってっ、りょ〜おってをひっろっげっ」のエンドレスループだ。
一夜明けて仕事中でも御構いなし。なんだ?おもむろに立ち上がって「目を閉じて両手を広げ」ればいいのか?私の社畜人生を終わらせてくれるつもりか?
そう、好き嫌いなんて関係ない、延々と頭の中で太鼓をドコドコ打ち鳴らしながら冒頭のフレーズがぐるぐると流れ続けるのだ。いくら「Sakura」を心の中で歌っても、少し気を抜くとすり替わっている。
 
リード曲とは、そういうものなのだ。
 
エムステで聴いたときには微妙だなぁ(ついにハッキリ言った)と思っていたが、今は、この【Japonism】という作品のリード曲は「心の空」しかないと思っている、否、思わされてしまっている。くっ…初回盤も買わねばなのか…
 
 
 
 
3.君への想い
 
イントロから全面的に和を押し出してくる。コンセプトアルバムとは素晴らしいものだなぁとしみじみしてしまう。しかし、歌詞カードを読みながら聴いていくと「これは…和風アレンジにする必要があったのだろうか…」そう思ってしまった。このアルバムでなければ、きっと和楽器なんて入らないアレンジになっていたんだろうなぁ、と。
 
だが、私の厨二脳はそこで終わらせない。
 
これは「何百年も昔から転生、或いはループを続け、ようやくこの現世で結ばれることが出来そうな男女のお話」という曲解をこじつけることで、私にとっては和アレンジがとても意味のある素晴らしい楽曲になってしまう。最高だ。オチサビが最高に切なくていい。そんな曲だ。
 
 
 
 
4.Don't you love me?(松潤ソロ)
 
和風が一転、いきなりお洒落なソロをぶっこんでくる。この「いや、それとこれとは別なんで。」という割り切ったスタンスはまさしくジャニーズのやり方だ。安心した。(?)
肝心の曲はと言えば「ジャニーズのソロ曲」の王道ど真ん中。
大きなストーリー性や主張のない、音触りで並べられた歌詞と、少し色気が入ったお洒落なメロディー。歌はともかく、ずん様がステージで踊り魅せれば、それはそれは栄えるであろうと、想像を掻き立てられる一曲。是非とも生で観てみたいものだ…。
 
 
 
 
5.miyabi-night
 
またしてもイントロからガッツリ和を主張してくる。コンセプトアルバムとは素晴以下略。
歌詞の随所に和風なフレーズが入っているので、「君への想い」より違和感は少ないが、それでもこのアルバムでなければもっと和楽器の少ないアレンジだったんだろうなぁと。しかし、この曲はこれでよかったんだと思う。仮にこれが別アルバムで、少し笛と鼓が入るくらいの和風アレンジだったならば、普通のいい曲で終わってしまっていたであろう。
パッと聴いて、ちょっと和楽器あからさまだなぁと思うくらいのアレンジを、わざと打ち込みの音と混ぜることで、不思議でインパクトのある曲になっている気がする。何が言いたいかというと「好きだ。」
 
 
 
 
6.三日月
 
これがまたなんとも言えない。
語彙力がなくて申し訳ないのだが、ここまでの曲が「京都!!!江戸!!!!」という分かりやすい日本だったのに対し、この曲は「屋久島」のような日本だと思う。(本当に語彙力がなくて辛い)
日本の作品でいうなら「時代劇」ではなく「ジブリ」だ。……だめだ、よくわからない。
とにかく、典型的な「和」の表現にとらわれていた私は、こんな「和」の表現方法もあったのかと、かなり新鮮な衝撃を受けた。
神秘的な山や森や川や湖、それらには神様が住んでいるんだと、信仰の対象として、古くから大切に守られてきた自然。それもまた「日本」らしさであると。
なるほど流石「日本」を謳うだけのことはある。個人的に、この【Japonism】という作品をより深く魅力的なものにする為の重要な一曲だと思った。
 
 
 
 
7.Bolero!
 
そんな「三日月」への感心に浸っていたのも束の間、いきなりとんでもないものをぶっこんできてくれました。

いやいや「Bolero」っておもっきりスペイン語やないかーーーーーい!!!

と盛大なツッコミを入れずにはいられない。だってツッコミ待ちでしょ?そうなんでしょ?
いや、曲は普通に好きだ。コンですごく盛り上がりそうだし、全力で花道を疾走してほしい、いや、アリーナをトロッコで駆け抜けてほしい、そんな曲だ。
しかし何故わざわざ【Japonism】に突っ込んだ?あれか?塩キャラメル的なあれか?より甘さが引き立つ的なあれなのか?………そうか、ならばよし。
 
 
 
 
 
8.Mr.FUNK(相葉ちゃんソロ)
 
噂にだけは聞いていた「Disco Star」様に関連があるとかないとか。これはもう【THE DIGITALIAN】を買えってことですね、そうですか、わかりましたよ、買いますよ、その内。
で、曲はと言えば、オサレなヤツは大体友達ェなfunkypartypeopleスーパーアイドル☆あいばちゃんの独壇場だった。
きっとうちのKINGと縄張り争いした後、意気投合するんじゃないでしょうか(投)
 
 
 
 
9.暁(大野さんソロ)
 
おいおい、光一さんのソロ曲とタイトルも中身も丸かぶりやんけ?KAT-TUNのユニ曲とタイトルが同じだからって、初めてのソロ曲に「I Loved」をつけさせられた大倉さんはどうなるんけ?
と、モンペ丸出しでいちゃもんつける気満々だったのだが、サビに入った瞬間「好き( ;  ; )」と咽び泣いたから、本当にDDはどうしようもない。
他メンが「和」ガン無視なソロの中での大野さんの「暁」。そう、私の好きな和風曲はこれだ、これ。文句無しに好き。ここまでの曲は比較的、楽器によって「和風」を表現していたが、この「暁」は主旋律が「和風」のソレなのだ。よく和風曲を作曲する光一さんは、和風のメロディーを作るのは本当に難しい、一歩間違えると途端に演歌になって崩れてしまう。と言っていた。それだけメロディーで「和」を表現するのは難しいことなのだろう。それを見事に歌いこなす大野さんは流石の一言だ。そして最後の歌詞

「心にも あらで憂き夜に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな」

学生時代に気に入った句だけ覚えたので、これが百人一首の一句だとすぐにわかった。が、調べるとどうやら若干違うらしい。本来の句は「心にも あらでうき(浮き)世に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな」だそうだ。「浮き世」を「憂き夜」にするとは、またなんとも趣あるこだわりだ。
あと、個人的には大野さんにこういうイメージがなかったものだから、一体ステージでどう魅せてくれるのかとても興味がある。
 
 
 
 
 
10.青空の下、キミのとなり
 
ドラマは見てなかったので、これも初聴はエムステだった。
イントロからABがすごく怪しくて暗い感じで、ああ好きだなぁ、やっぱり嵐のシングルは外れないなぁと思いながら聴いていた。ら、いきなり「きみーっと!」と飛んでいったものだから、そりゃあ最初はビックリした。ちょっと待て、置いていかないでくれ。
まあ相葉ちゃん主演ドラマの主題歌がそんな鬱々しいわけないか…と妙な落とし所で納得したが、何度も聴く内に違和感が薄れていくのだから不思議なものだ。あのABから「いらない 必要のない 人はいない」と明るく歌うサビがやってくるのは、流石の嵐クオリティと言うしかない。
 
 
 
 
11.Rolling days(翔さんソロ)
 
椎名「ねぇ、これどう思う?」
同居人「え?これアレに入ってなかったっけ?(棚に並ぶ【TSUBASA IMAI 1ST TOUR 23 TO 24】を指差す)」
椎「だよね。歌ってたよね。」
同「うん、なんか黒い衣装着て踊ってた。」
 
と適当でふざけた会話が交わされる程には翼っぽい曲だと思った。私の中のしょさんソロのイメージといえば「ならアイドルがどれほどか見せてやるよ」だったので、これまた新鮮に感じた。壮大でまさに「劇的」な曲。うん、とても好きなタイプだ。こうなってくると俄然、どんなステージにしてくるのか、楽しみでならない。(尚、嵐コンに入る予定はない)
 
 
 
 
12.イン・ザ・ルーム
 
「ルージュ 染まりたい 乱れたままで 艶やかに纏って」この出だしの歌割りを二宮さんにあてた人と固い握手を交わしたい。申し訳ないが、二宮さんにソロで歌ってみてほしいとまで思ってしまう程に二宮和也だ。
サビに入ると、これに似たような嵐の曲あったよなぁとぼんやり思ったのだが、いやはや全く思い出せないから、誰か教えて欲しい。
 
 

 
 
13.マスカレード
 
「マスカレード」このタイトルから一番に思い浮かべるのは、そのままの意味で少年隊の「仮面舞踏会」だ。そんな先入観のせいか、イントロから少年隊っぽい。メロディーは勿論、歌詞の随所に少年隊を感じずにはいられない。「ゼロ時過ぎのハイウェイ」「スキャンダラスに奪い去りたいのさ」「踊ろう 君は少女のままで」挙げればキリがないが、言い回しがもう少年隊なのだ。「かりそめの一夜」なんてもうモロだ。言ってしまえば少し「古い」のかもしれない。けれど、ストレートでどこかロマンティックなその言葉は少年隊らしいと言う他に表し方がわからない。また、サビの半拍置く歌い出しや、それを埋めるバイオリンの音も、なんとも言えない少年隊イズムだ。
しかしまあ、マスカレード、仮面舞踏会と言えばこういう感じなのかもしれない。私は好きすぎて少年隊という先入観に囚われているだけなのかもしれない。昂ぶる気持ちを抑えつつ聴き進めていった。そしてそれはラスサビに突然やってきた。
 
ラスサビの「誰にもバレやしない」と「No No」の間に、とても早口の英文を挟んできたのだ。
 
とりあえず一度ヘッドホンを外して置いた。そしてガッツポーズを決めた。
この「マスカレード」は少年隊っぽいのではない。完全に少年隊の「仮面舞踏会」のオマージュなのだ。挟まれた英文は正直数単語しか聴き取れなかったのだが、それは「仮面舞踏会」の2サビ「Baby,come on,Don't stop the Music」そのものだったのだ。
なるほど、ジャニーズと和の融合を確立させたのは、PLAY ZONEに始まり、紛れもなく少年隊だ。「日本よいとこ摩訶不思議」のカバーが先に決まっていたのかもしれないが、今回【Japonism】という作品で「ジャニーズ」として「日本」を見直した時に、少年隊にたどり着くのはあるいは必然だったのだろうか。
思わず興奮して長くなってしまったが、このアルバムでトップ3には入る、とても好きな曲だ。
 
 
 
 
14.MUSIC(にのソロ)
 
打って変わってえらくポップな曲がきた。本人が作詞も作曲もしていないソロは珍しい気がするが、どうなんだろうか。
そしてこちらは「イン・ザ・ルーム」と逆で、是非とも嵐として歌ってみてほしいと思った。ひたすらにひたすらにポップ。可愛らしいにのソロと言えば「秘密」が思い浮かぶが、なにせ曖昧にしか思い出せないので、あざとくキュートにステージでこれを歌うにのちゃんが想像できないが、まああの人のことだからさらりとこなしてしまうのだろう。
 
 
 
 
15.伝えたいこと
 
前半は怒涛のように和風曲だったが、しばらくご無沙汰な気がする。コンセプトはどこへいったのか…。
爽やかで、こちらも先ほどに続いてポップな曲。まあ確かにアルバムにはこういう曲が一曲くらいあった方がいいのかもしれない。
手を繋いでぶんぶん振りながら横揺れしたくなるような曲だ。
 
 
 
 
16.Japonesque
 
おかえり、コンセプト!!!
思い出したように和風が帰ってきました。最後に帳尻を合わせてくるあたり、さすがの嵐さんだ。
なんて言うんだろうなぁ…今までのこのアルバムの和風曲は「和楽器を使って嵐の曲を飾り立てた」そんな風に感じた(勿論悪い意味ではなく。)しかし最後にようやく「嵐と和の融合」を聴かせてくれた気がした。「嵐+和」ではなく「嵐×和」だ。
だからなのか、一番違和感なく聴くことが出来た。これこそが嵐にしか出来ない和風曲であり、「嵐」と「和」の完成形なのだと感じた。
そんな曲を最後にもってくるのだから、まったくもって感服させられる。
 
 
 
 
 
〜総括〜
 
えらく長くなってしまった。
アルバムを一周した後、これは是非とも感じたことを吐き出さねばと書き始めたはいいが、こんな長くなるとは思っていなかった。
 
「日本」をコンセプトにした今作【Japonism】
主に「和」に重きを置いて書いてきたが、実に充実した内容だった。最初から最後までしっかりとした意志を、意図を、感じることが出来た。
今の嵐にはこれだけの事が出来るんだと、いや、それ以上にまだまだ嵐には無限の表現が、可能性があるんだと、そう強く主張してくる。そしてそれを素直に楽しんで、さらに先を期待してしまう、聴く人をそうさせるだけの説得力があるアルバムだった。
トップアイドルの名は伊達では無い。そりゃあコンサートの倍率がエグいことになるのも分かる。私は今このアルバムのステージが見たくて見たくてたまらない。しかし、そんな気軽にほいほいと参加出来ないことが本当に残念だ。仕方がないので、部外者は大人しくDVDになるのを待つことにする。
 

 

Japonism【通常盤】(2CD)

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