戦う君よ、世界を愛せるか。

自己泥酔でふらふらなオタク

七色に眩く光の中で〜【ジャニーズWEST 1stドームLIVE 24から感謝届けます】レポ感想〜

 

ジャニーズWEST 1stドームLIVE24から感謝届けます

 
記念すべき彼らの初ドーム公演の、25日1部追加公演に参加してきた。
 
 
 
私はここ1ヶ月くらいで、転がり落ちるようにジャニーズWESTを好きになった。

 

 
この時点では、24.25日と関ジャニ∞の名古屋公演に入る予定だったので、初ドームには立ち会えないと頭を抱えていたのだが、名古屋→大阪→名古屋の強行スケジュールを組むことにより、どうにかこうにか初ドームを見届けることが出来た。
 
年甲斐もなく無理をしたせいで、今も身体の至る所が悲鳴をあげているのだが、後悔は全くしていない。
 
 
 
 
さて、何から書こうか。
 
いつもはてブロを書く時は見切り発車なのだが、今回はいつも以上に書きたいことがまとまっていない。
 
 
ただ一言、最初にあげるならば
 
「楽しかった」
 
純粋にそれだけだ。
 
 
 
 
ジャニーズWESTの初ドームという大切な公演に、無礼にも突然飛び込むドドド新規として最低限、過去のジャニーズWEST名義で出している公演のDVDと音源を一通り揃え、振りやコールも目ぼしいところは頭に入れて臨んだものの、私にとって初めてのジャニーズWESTコンサート。
 
抱えきれないくらいの大きな期待と、ちゃんと楽しめるだろうかというほんの少しの不安があった。
 
嵐の10周年やV6の20周年公演にも軽率に飛び込んでおきながら、なにを今更怖れるものがあるかといったところだが、私のジャニーズWESTに対する想いはこの時すでに、DDとしてではない特別なものになっていたのだと思う。
 
 
 
 
25日の朝、名古屋で泊まっていたホテルの朝食を諦め乗り込んだ新幹線で、大阪へと向かった。
 
ペンライト(とクリスマスカード)を購入し、座席に着いたのは開演5分前くらいだったと思う。
 
 
取り立てて豪華というわけではなく、シンプルなセットだったが、京セラで見るのは何年ぶりだろう?田の字型の外周花道にふと懐かしさが込み上げた。
 
 
客電が落ち、一斉に現れたカラフルなペンライトの海は、私にとっては見慣れた京セラドームの景色だった。
 
 
 
そして、6人のサンタと1匹のトナカイによる、Xmas仕様のOP映像が始まる。
6人と1匹を乗せたソリを繋ぐ手綱が離れ京セラドームに落っこちる、という可愛らしい演出だった。あぁ、好きだなぁこういうの。
 
そうしてメインステージに、7人があのポーズで現れた。
 
「せーのっ!」の掛け声で、客席が大きくデビュー曲の名を叫ぶ。
 
関西色の強い曲だが、キャッチーなメロディと、一緒に踊ってコール出来る、とても素敵なデビュー曲だと思う。
これから先、どんな節目の場面でも、一発目に歌って欲しいと願ってしまう、力強くて希望に溢れた曲だ。
 
そこからシングルと盛り上げ曲で、息つく間もなく会場のボルテージを上げていく。センステからすぐ方々に散って行ったメンバーは、距離なんて感じさせないんだとばかりに全力で歌い踊り、そのキラキラとした笑顔を客席に惜しみなく振り撒いていた。
 
 
冒頭の挨拶。まだまだ人となりを把握していないので、それぞれの挨拶がらしかったのか、緊張していたのか、それすら分からないけれど、文の区切り方にまだドームのレスポンスに慣れていないような間を感じてしまって、それがとても微笑ましかった。
 
 
盛り上げるOPから一転、歌唱力の高さを存分に発揮できる『SCARS』、これぞジャニーズのかっこいいの具現化『Can't stop』、畳み掛けるように『Criminal』と、私が特に心惹かれたジャニーズWESTのパフォーマンス力の高さを見せつける怒涛の並びだったが、そこに彼らの自信と挑発を見た。
 
 
きっと、このドーム公演、
純粋なWESTファンだけでなく、私のような新規、さらにあまりジャニーズWESTを知らないような他担も少なからず入っていたと思うし、発言の節から彼らもそれを分かっているだろうことを察した。(これはWESTに限らず他Gの初ドームでもよく見られる傾向)
 
そういった"ジャニーズが好きな人たち"は、たとえ初見初聴であっても、この3曲の流れに魅力を感じずにはいられないだろう。生粋のジャニヲタが言うんだ、違いない。(保証はしないけど)
 
 
最初に盛り上げて、そのあとかっこつける。
その流れはとてもスタンダードで、ジャニーズとしては定型的な曲の組み方だが、「面白い」「おちゃらけた」そんなイメージが強いであろうことを彼らが自負した上で、それをぶち壊す曲を、圧倒的自信を持ってパフォーマンス出来る曲を、この位置に持ってきたことが「ふざけてばっかやとでも思った?」とファン以外にはある意味挑戦的で挑発的だったように思う。
 
勿論これはその"ファン以外"の当事者が受け取った勝手なものだけどね。
単純にファンに人気な曲を持ってきたってところでもあるだろうし。
 
 
そして暗転した会場には、Jr.時代の彼らの映像が流れ始める。
当時からJr.に詳しくなかった私は、それぞれが一体どの時のものなのかまでは分かるわけもなかったが、あぁ見たことある衣装だなぁくらいの記憶はあった。
 
その流れから、当時の衣装を身に纏いメインステージに登場したのは、淳太くんと照史くん、B.A.D.の二人だった。
 
公演が始まる前、Jr.時代の曲を歌うなら昔大好きだった『V.I.P』が聴きたいなぁなんて思っていたのだが、二人が歌い始めたのは『アメフリ→レインボウ』だった。
正直、何回か聴いたことがあるというレベルだったのだが、広いドームにたった二人きりで歌う淳太くんと照史くんを見て、私はようやく「キリヤマンとナカマン」そして「B.A.D.団」を卒業出来たような気がした。
 
 
そして濱ちゃんの『Stay Gold』
こちらもぼんやりだったが、なんとなくフリを覚えていた自分を褒めてやりたい。
持ち歌としてはBOYS、濱ちゃんの曲だが、ばどの二人がついているカタチに、あたたかい愛情を感じた。
 
 
残るは7WEST、流れたイントロは『Dial up』
大好きだったんだよなぁ、この曲。アレコレあれどCD音源をiPodに入れるくらいには。
まあ私は7WESTをグループとしてしか認識していなかったから、歌割りがどう変わっていたのか等は分からなかったのだけれど、単純にこの曲を聴けたことが嬉しかった。
 
 
そこから全員集合しての『NEXT STAGE』、音源化もしている『シルエット』で、コーナーは終了した。
 
 
 
デビューして約3年。
KAT-TUN関ジャニ∞のようにJr.時代に正式に名があって組んでいたメンバーそのままではなく、かといって嵐やNEWSのように突然集められたメンバーでもなく、Hey!Say!JUMPのように解体を含むでもなく、ジャニーズWESTのデビューメンバーの組み方は少し特殊だと思う。(追加の形を抜きにして)
 
B.A.D.、濱田くん(BOYS)、7WEST。
それぞれの該当担が当時どんな想いだったのか。そしてこれまで何を感じ何を想い、ジャニーズWESTの初ドームコンサートでこのメドレーを聴いて何を想ったのか。
 
それは到底計り知れない、一生私が踏み込めない領域なんだと思う。
 
だから、WEST自身が何を想い、このメドレーを組み込んだのかも、想像ですら書くことなんて出来ない。
 
彼らとファンにしか分からない時間が空気が、あの時あの場には流れていたんだろうなぁと、思うに留まるだけなのは、少しだけ寂しいけれど、余所者の私はただ純粋に素敵なコーナーだったなぁと感じた。
 
 
 
そして大きな区切りをつけることなく始まる『粉もん』
これ踊りたかったんだよ〜!と待ってましたとばかりに張り切って踊り始めた私を、隣の方が一瞥してきた気がしたが、そんなことに構ってはいられない。
続く超アイドルソング『100% I Love You』では持ちにくい雪だるまを振り回し、フロートからこんな上の席の方まで丁寧に手を振ってくれるメンバーにぶんぶんと手を振った。
 
 
 
メインステージに戻ってMCタイム。
Twitterのレポアカにぽつぽつと落としたのだが、いやぁほんとどの話も書き残したくて筆が進んだ進んだ。(ニュアンス)
 
通常運転のMCがどんなものかまだまだ分かっていないが、ドームだからといって気張りすぎず、けれど何度も笑わせてくれる流石のMCは、こちらも気を抜いて楽しく聞くことが出来た。(重岡くんのジャニーズワロタにはこの日一番笑わせられた)
 

 
MC明けは事務所の先輩曲でクリスマスメドレー。
 
先日のFNSにて、KinKiさんの後ろで『シンデレラ・クリスマス』を踊るWESTを見ただけで嬉しかったのに、まさか歌ってくれるなんて、感無量だった。
 
重岡くんと神ちゃんの『Lovely Xmas』は既に披露したユニ曲だし、生で聴けると思っていなかったから、とても嬉しかった。
 
『MIRACLE STARTER〜未来でスノウ・フレークス〜』に関しては、すごい懐かしいけどこの曲クリスマス曲だっけ?と終始ハテナを浮かべながら聴いたが、一応冬曲になるの、か?それとも何かWESTに関連がある曲だったのだろうか?不思議な選曲だった。
 
そして淳太くんと流星さんの『WISH』は文句なしにアイドルで、とても可愛くて可愛くて、ズルいなぁと思った。
 
からのメインステージに現れた濱ちゃんの「メリークリスマス☆」だけの破壊力たるや…
すぐに何事もなかったように重岡くんと淳太くんと小瀧くんがしっとりと『 SNOW DOMEの約束』を歌いあげるが、またしても『Sexy Summerに雪が降る』のメロディが流れ始め、濱ちゃんの「メリークリスマス☆」が炸裂。
 
それだけを言い残しすぐハケる濱ちゃんに、また駆り出される3人という天丼。
 
そしてまた流れ始めるセクサマのメロディ…ポップアップで派手に登場した濱ちゃんの「メリークリスマス☆」流石に3回目はちょっと…と思ったのも束の間、スノドのサビ頭「Forever」に被せて「もうええわ〜!」のツッコミが入るという綺麗なオチ。
 
さらに「歌うならちゃんと歌いーや」と言う淳太くんに、「ええの!?」と顔を輝かせた濱ちゃんによるセクサマは彼の独壇場だった。
 
ご本家様の特徴をしっかり捉えた台詞のモノマネと、怒られるんじゃないかと心配になる風磨くんの完コピ。濱ちゃんはたった一人であの広い京セラドームを爆笑の渦に巻き込んだ。すごいよ、濱ちゃん…よかったね、濱ちゃん…
 
ただ、おかげでせっかくのKinKi曲『SNOW!SNOW!SNOW!』のイメージがかなり薄れてしまったじゃないか、ちくしょう…
 
そして全員で『10年後の今日の日も』
本家の名古屋公演ではキチンとした形で聴くことはなかったので、クリスマスにあのフリを踊れてよかったし、客席も流石の踊れ具合で、なんだか嬉しくなってしまった。
 
 
そしてついにやってきた、ダンスコーナー
1曲目の『エエやんけェ!!』は今回が初披露だが、事前の振り付け動画のおかげで、客席も当たり前かのように踊る。盛り上げる為の下準備に余念がないファンと彼らがとても愛しくなった。
 
休む暇なく『アカンLOVE〜純情愛やで〜』が始まる。フリを覚えたばかりの私は、ABメロなんてわたわたと踊ることに必死だったが、息をするようにパラパラを踊るファンの方達がもうすごくて面白くて、どうしようもなく楽しくなってしまって、この時ばかりは片手の双眼鏡をそっと置いてしまった。
 
あと、私の両腕が筋肉痛なのは、間違いなく『ホルモン〜関西に伝わりしダイアモンド〜』のせいだ。
 

 
映像を挟んで一転、黒を基調にした王道衣装を見に纏い、こちらも初披露の『CHO-EXTACY』
未披露曲からこれを持ってくるとは意外であったが、ダンスを見ればなるほど納得。「キミらこんなん好きなんやろ?」と言われているかのような腰フリを駆使したセクシー系のダンスだった。(若いっていいね)
それにしても淳太くんはこういうヤツの魅せ方ほんとに上手い。この時ばかりは必死で追ってしまった。下からお腹に這わせた手で白いシャツがペラリとめくれ、お腹がチラリした瞬間を私は忘れないよ…ちょーえくすたしぃだったよ…
 
 そして最新アルバムのリード(扱いかな?)の『one chance』
溢れる疾走感とキレのあるダンスで、さらにかっこいいを重ねてくる。WESTは山場を作るのが非常に上手い。
 
 
バクステに移ってラストスパートの『ラッキィスペシャル』『バンバンッ!!』で、会場もメンバーも全て出し切るかのように盛り上がる。
この瞬間がずっと続けばいいのにと、全力でコールをしながらも、心の何処かでふと思ってしまった。
 
 
 
メインステージに戻ってきて、一人一人からの挨拶。レポがニュアンスになってしまうのはご容赦いただきたい。
 
 
 
照史くん
「ありがとうございました。ジャニーズWESTになって3年…ジャニーズ事務所に入ってもう14年になりました。色々ありました。辛いこと、しんどいこと、沢山ありました。でも、いま改めて振り返ると、思い出すんは笑ってる光景ばっかなんですよね。ずっと笑ってるとこばっかり思い出すんです。昨日焼肉行った時スタッフさんに『ジャニーズWESTのファンはみんな優しいね。好きなメンバーはいるだろうけど、一人一人をちゃんと見てて、みんなを好きなのが伝わってくる。』って言われたんです。俺、すかさず満面の笑みで『そうでしょう!!』って言っちゃったんです。へへっ(照笑)そんなみんなのこと離したくないです。」
 
 
 
濱田くん
「楽しかった!!それに尽きます!!ほんとに楽しかった!!京セラドームという、偉大なる先輩方が踏んでこられたこの場所に、自分たちが立っているんだなぁと。最初は不安もあったんですけど、今回の構成、見どころとか沢山あるんですけど、最初の「ええじゃないかー!」で出てきた時の景色は多分死ぬまで忘れないんやろうなぁって思います。ありがとうございました!また、遊びに来てください!」
 
 
 
小瀧くん
「今日はありがとうございました。こうしてドームに立てるなんて、夢にも思ってなくて。こうして7人で立っていると、ほんとにここまで来れたのが奇跡みたいやなぁって思います。事務所に入ったばっかの頃…周りに馴染めなくて、多分みんなには好かれてなかったと思う。でも、同じグループでずっと一緒にいてくれた、しげ、神ちゃん、流星。ずっと先頭に立って引っ張っていってくれてたお兄ちゃんたち。淳太、照史、濱ちゃん。時には競ったりしたけど、いまこうして7人で京セラドームに立っていられることに、感謝しています。こんな僕たちを育ててくれてありがとうございました。」
 
 
 
重岡くん
「重岡です!今日はありがとうございました!デビューして3年、ドーム公演って正直もっと先のことやと思ってたんですけど、こうやって実現することが出来て、(ここまで)早かったなーって、素直に思います。もっとかかると思ってたから!でも、ドーム公演は思い描いていた何倍も楽しくて。こんくらいやと思ってた(肩くらいに手を持ってくる)けど、実際はこんくらいで!(手を上の方にあげる)…カメラさん引いてくれてありがとうございます(笑)いややっぱこんくらいかな?(手をさらにピーンと伸ばす)ヘヘッ(笑)…でも、やりながらまだまだやなってところも沢山あって、ここはもっとこうした方がええんちゃうかって。まだまだ夢は尽きません。これからも、もっと頑張っていけたらと思います。」
 
 
 
流星くん
「えー、ありがとうございました。(会場を見渡して)ほんと綺麗ですね。やってる最中何回も見渡してしまいました。あの調べたんですけど、僕らよりちょっと早いんですけど、関ジャニ∞さんも同じくらいの時に初ドームやって。俺から見たらそん時のエイト、すごいデカかったんですよ…身長じゃなくてね?(笑)存在が、オーラが。ほんとデカく見えて。俺らもそんなんになれてんのかなぁって、いやまだまだかなって。だからこれからも頑張っていきたいと思います。」
 
 
 
神山くん
「今日はみなさん本当にありがとうございました。今回の初ドームというのはあと一回で終わってしまいますけど、大阪以外にもまだまだ見てみたい景色があります。僕らは色んな人に支えられてここまできました。家族、スタッフ、友達、周りの人に沢山助けられてきました。そして何よりこうして来てくれるファンのみなさん…ちゃんとプレゼントになったかな?これからも感謝しながら、楽しいと思えることをやっていければと思います。」
 
 
 
淳太くん
「(一斉にペンラの色を変える客席に)ゆっくりでええよ(笑)緑から黄色遠いからな(笑)えー、僕は短めに。もうみんな膝バキバキやろ?(笑)ハイ。今回のこの公演はみんなからのプレゼントやと思ってます。俺らアホばっかやけど、男やからさ。もらったプレゼントは倍以上にして返します。ここにいるみんなも、今日ここに来れなかったみんなも、誰一人置いていきません。絶対トップとるんで。遅れそうになったら、ちゃんと手を引っ張って連れて行きます。ドームは広いから、離れてしまったように感じるかもしれませんが、僕らはどのグループよりも距離感の近いグループでいます。」
 
 
 
ちょうど間の追加公演だったから、割とみんな落ち着いて挨拶をしている印象だった。
けれど、ひとつひとつ噛みしめるように、客席に言葉をかける真摯な姿には、どうしようもなく込み上げてしまった。
 
 
 
そして最後は『All My Love』をしっかりと歌い上げ、本編は幕を下ろした。
 
 
 
 
 
 
 
 
過去のライブ円盤を見た時も思ったが、ジャニーズWESTのセトリの組み方はバランス感覚が抜群だ。
盛り上げる場所、魅せる場所、楽しむ場所…一度のコンサートで山場をいくつも作ってくる。
今回はそのバランス感覚の良さが存分に発揮されていたように思う。見せ場を構成する選曲から演出、流れに至るまで、正直文句の付け所がない。
 
パブリックイメージ通りのOPから、極端な程のかっこつけでギャップを魅せたかと思えば、期待通りしっかり盛り上げ、笑いも挟む。
サプライズ的にJr.時代の曲も披露しつつ、さらに未披露曲も少しだけ入れることによって次のツアーへの期待も大きくさせる。
 
本当に最初から最後まで、お手本のような流れだった。
 
昔から応援しているファンが実際にどう感じたかは分からないが、彼らをドームまで連れてきたファンも、私のような新規も、会場に集まった全ての人の気持ちを掬い上げるような、そんなコンサートだったのではないかと思う。
 
 
何よりただ、心の底から楽しかった。
いくつも書き連ねたが、結局のところは「楽しかった」の一言に尽きるのだ。
 
 
縦横無尽にステージを駆け回り、歌って踊って笑って盛り上げて。誰より何より、彼らが一番楽しそうにしていたのが印象的だった。
私だってこれでもかというくらい踊ってコールして盛り上がったが、残念ながら彼らより楽しんだ自信は、ない。
 
さらにMCで「今日は関西Jr.がおらんのやけど、」と言われたところで初めて、私はバックが付いていないことに気付いた。それくらい、彼らだけであの広いドームに立っていることに違和感がなかったのだ。
 
 
ドームは目標であり、一つの夢だけれど、あくまで通過点で、まだまだ先があるんだと、そんな尽きることのない夢を描く彼らは、とてもキラキラと輝いていた。
 
前記事で書いた彼らと"向き合う"のではなく、同じ方を向いて彼らの見る景色を、彼らが見せてくれる景色を一緒に見たいと、そう思わずにはいられなかった。
 
 
 
 
何かしらで京セラドームに毎年足を運ぶようになって、もう10年が経とうとしていた。
 
冒頭の方に書いたように、客電が落ちた時に現れた景色は、私がよく見慣れた京セラドームの景色で、特に感慨も何もなかった。
 

けれど、本編最後の曲前。
ファンは七色に変わるペンライトを、挨拶するメンバーに合わせて色を変えた。
 
メンバーから発信したものではない。スタッフの指示でもなく、勿論制御されていたわけでもない。
客席一人一人の意思で、京セラドームがメンバーカラーそれぞれ一色に染まった。
 

あんな綺麗に、たった一色に染まる京セラドームは、初めて見た。
 

そんな七色に眩く一面の光を、とても嬉しそうに見渡すメンバーの顔がどこまでも優しくて穏やかで、それがまた綺麗に切り取られた場面のように焼き付いて。
 
10年通って見慣れたはずのドームで、ジャニーズWESTは私に、初めての景色と出会わせてくれた。
 
 
そんな彼らが、この先見せてくれる夢を、景色を、私も出来る限り一緒に見たいと強く強く思った。
 
 
 
…人はこれを担当と呼ぶんですかね?
そこはまだよく分からないけれど。というか、私にジャニーズWEST担当を名乗る勇気(?)はまだないけれど。
 
 
それでも、本気でこの人たちについていきたい。
 
 
そう思わせてくれる、とでもとても素敵なコンサートでした。
 

初ドーム公演、おめでとうございました。
こんな私を楽しませてくれて、ありがとうございました。
 
 
そして、これからどうぞよろしくお願いいたします。

ジャニーズWEST、はじめました。〜初心者に刺さった7つの魅力〜

 
 
二次元三次元を問わず、沼には色々な種類がある。
 
突然はまるもの、徐々に沈んでいくもの、引きずりこまれるもの…
 
 
そして、ある程度沼にはまり慣れたヲタクにはとある能力が身につく。
 
それは、その沼の概要を知った際
 
「あ、これ覗いたら絶対沈むやつだ。」
 
と瞬時に判断する、一種の自己防衛的危機察知能力である。
 
 
 
 
 
…と、ここまで書いてしばらく眠っていた下書きがある。
 
これを書いたのは今年の6月、ジャニーズWESTのアルバムを一気に聴いた際の感想を綴ろうとしていた時のものだ。
 
生活がバタバタとしていて、結局書き上げることが出来なかったが、その時と状況も変わったので、今回改めてジャニーズWESTについてしっかりと書き上げたいと思う。
 
 
 
そもそも、私は事務所が大好きないわゆるDDで、あちこちに節操なく手を出している。いいと思ったCDやライブ円盤は買い、行きたいと思った現場には行く、とそれなりにDDヲタク人生を謳歌している。
 
 
そんな事務所DDな私だが、ジャニーズWESTがデビューしてしばらくの間、意図して彼らを避けてきた。
 
 
そこで冒頭の話に繋がるのだが、まあ簡単に言うと、自分の担当に戻って来られないと思ったからだ。
 
当時の私に、人生の半分以上続けてきた担当を降りるような覚悟はなく、かと言って絶対に降りない自信もなく、導き出した答えが『ジャニーズWESTには近づかない』と云う、まあ今思えば何とも勿体無い結論だった。
 
そこから紆余曲折を経て、もう自担を降りることはないだろうと思えるようになったので、いそいそと沼に近付いてみた次第だ。
 
 
そんな私を予想通り惹き付けたジャニーズWESTの、一体何がそんなに魅力的だったのか。
ウロウロとあっちこっちのGをつまみ食いしているDDに、着席してきちんと向き合いたいと思わせた要素は何だったのか。
それをつらつらと並べるのが、本日のメインである。
 
 
尚、上記に説明した通り、私はジャニーズWESTド初心者なので、全く見当違いな事も書くであろう。
さらに今回は、彼らの魅力を解説して伝える意図はないので、いつにも増して主観が多い。
 
あくまでも"私から見たジャニーズWEST"を書き残したいと筆をとっているので、ここから先を読む上でのオススメの心持ちは「へぇ〜新規にはこう見えてるんだ〜もうその感覚忘れちゃったな〜〜」という、足組み扇子パタパタ微笑みお姉様スタイルでございます、先輩。(どうぞお手柔らかに)
 
また、文中には様々なジャニーズ論を持ち出しているが、すべて個人的な意見であり、どこかのGを批判する意図は欠片もないので、その点留意していただきたい。
 
 
 
さて、いつものごとく前置きが長くなってしまったが、〜初心者に刺さったジャニーズWESTの7つの魅力〜 ぼちぼちいきまっせ!!
 
 
 
 
1.踊れる
 
刺さった順に追っていこう。まずは彼らのダンスについてだ。
 
初めてまともに踊っているところを見たのは、去年のベストアーティストで披露した『Can't stop』だった。
 
当時はまだふらふらとジャニーズWESTを避けていた私だったが、噂にだけは聞いていた『キャンスト』。
まさかこんな早々に対面するとは思っておらず、完全に不意打ちを喰らったカタチだった。
 
衣装もドストライク、曲もかっこいい、ってかデビュー1年そこそこでこんなスタイリッシュな曲を歌番組でやらせてもらえるの…?と震えたものだが、何より私が一番驚いたのが
 
 
ジャニーズWEST、めっちゃ踊れる…!!
 
 
これはもう完全に偏見で申し訳ないのだが、勝手にあまり踊りが得意ではないと思っていたのだ。(超失礼)
 
そんな先入観も相俟ってか、これが相当の衝撃だった。
 
 
私がジャニーズのグループを好きになる上で、かなりのウエイトを占めるのが「ダンス」だ。
 
楽曲を表現する上で、歌うだけじゃない。踊るだけじゃない。演奏するだけじゃない。
 
"歌いながら踊る"そのパフォーマンスこそ、ジャニーズの真骨頂だと思っているからだ。
 
どこまでいってもジャニーズが好きな私は、必然的にジャニーズが一番ジャニーズ足り得るパフォーマンス="歌って踊る"グループが大好きなのだ。
 
といっても、ジャニはほとんどのグループが歌って踊る。そんな中で何故ジャニーズWESTに対して『踊れる!』という印象を持ったのか。
 
それは、踊れないという先入観も大きいが、もう一つ"全員が一定レベルを超えている"ことが要因となっていると思う。
 
 
個々のスキルで言えば、最近のジュニアなんかは目を見張るものがある。勿論、細部までこだわり洗練されたダンスは好きだし、極めることは素晴らしい。
 
しかし、私はデビュー組にそこまでのスキルは求めない。
 
踊るグループは大好きだ。
それはあくまでも『アイドルを見たい』という自身の欲求を紐解いた末に気付いた嗜好であり、極端に言えばダンスそのものがとても好きというわけではない。
歌って踊って、かっこよくアイドルをしているジャニーズが見られればそれでいいのだ。
 
しかしこれも簡単にはいかない。
 
極めるほどのスキルは求めないが、ある程度のレベルは欲しいのだ。(身勝手)
 
さらっと見る分には、かっこいい曲でただ歌って踊っているだけで『アイドルかっこいい!』となるのだが、慣れてしまうとそうもいかない。
ソロはともかく、集団で踊る際にカウントがあまりにズレている人、動きが硬い人、クセが強すぎる人、手を抜いている人、はたまた間違えている人…
かっこいい世界に入り込んでいる時に、それらが引っかかってしまうと一気に現実に引き戻されてしまう。
 
そんながっかりをさせないだけの一定のレベルを、ジャニーズWESTは"全員が"持っているのだ。
 
勿論個々に差はあるものの、7人全員が、集団で踊りを魅せると云う点においての及第点、いやそれを軽々超えるスキルを持っている。
 
それこそが、ジャニーズWESTが『踊れる!』という印象に繋がった大きな要因だと思われる。
 
 
ジャニーズWESTは、事務所の中でも正統派ではなく、いわゆる『イロモノ』の立ち位置でデビューした。
 
方向性から、笑いやおふざけ要素が多くなるのは必然だが「かっこいいことも出来るんやで!」という一番分かりやすいギャップとして、かっこいい曲でかっこつけて歌って踊ることがまずはあげられる。
 
その、アイドルにおいて重要な魅力となるギャップを、一番振り幅大きく見せつける為の手段=ダンスを、『とりあえず出来る』ではなく『魅せることが出来る』レベルでパフォーマンス可能なことは、彼らにとって大きな武器となるであろう。
 
なぜなら実際に、キャンストを見た後の私は「やっぱりジャニーズWESTこわいな、近付かんとこ…」と、再び距離をとることになったのだから…(※特殊例)
 
 
 
2.楽曲がいい
 
そんなキャンストから半年ちょっと。
自担のオーラス不在事件を受け、自分の中で大きな心境の変化があり、自担の存在がすとんと不可侵領域に入った私は、ようやっとジャニーズWESTに手を出すことにした。
 
手始めにと、よーいどん・パリピポ・ラキセを購入し聴いてみた。結果、
 
 
ジャニーズWEST、楽曲めっちゃいい…!!
 
 
これがまたまた想定外。
ホント舐めてました。マジで馬鹿みたいな先入観持ってた自分を便所スリッパでしばき回しにいきたい。
 
 
個人的な話になってしまうのだが、私のiPodの『ジャニーズプレイリスト』に登録されている楽曲は現在1600曲ほど。1曲も入っていないグループは恐らく、ない。
 
ジャニに限らず、普段から音楽に関しては、歌っている人と楽曲自体を切り離して聴くことが多く、グループそのものが好きでも、楽曲がイマイチであればあまり聴かないし、逆もまた然りである。
 
そんな私の中では、純粋に音楽性の好みだけで並べた『楽曲が好きなGランキング』が存在するのだが、ジャニーズWESTはその少ない手待ちながら、スコーンと軽々上位に食い込んできた。
 
出来れば聴いた直後の情熱でアルバムすべて語っていきたかったのだが、それはちょうど仕事に追われていた自分を恨むとして。
 
 
まず私が何よりも主張したいのは、ネタ曲の外さなさである。
 
関西の宿命でもある、おふざけをふんだんに盛り込んだ『ネタ曲』
 
ジャニーズWESTも例によってこのネタ曲が沢山ある。と言うか、想像より沢山持っていた。アルバムを聴き進めながら「まだあるか」と思うほどだった。
 
ネタ曲はその特殊性から、それ1曲だけですら「もういいよ」と飽きることもある。
当たればデカイのだが、何より怖いのは、向こう側はネタとして投げ掛けてきているのに、それがまたビッミョーだった時の、毒にも薬にもならない感だ。
 
しかしまあジャニーズWESTは、その豊富な手持ちをなかなか外さない。
 
これには驚いた。
正直自分はどちらかと言うとネタ曲があまり得意ではないし、食傷気味だと思っていたのだが、そんな状態の私にさえ、ガンガン爪痕を残してゆく。(粉もん、アカンLOVE、ホルモン、円周率あたりが特に好き)
 
一口にネタ曲と言っても、ジャニーズWESTのソレは多彩だ。
その多彩な楽曲たちは、曲自体が素晴らしいのは言わずもがなだが、何と言っても、それら全てをネタで終わらせず、メーターが振り切れるくらいの『盛り上げ曲』にまで昇華させているのが、ジャニーズWESTのすごいところである。
 
"楽曲はパフォーマンスを伴って初めて完成する"が持論な私だが、まだ現場に入っていないにも関わらず『この楽曲で如何に会場が盛り上がるか』が容易く想像でき、そうさせるだけのクオリティの高さに正直「参った」と完全敗北宣言をせざるを得なかった。
 
ではネタ曲が一点特化型の武器なのか、と問われるとそうではない。
 
そんなネタ曲と対極に位置するストレートにかっこいい曲も割と多いのだ。
リリース数に対してのこの『かっこいい曲』割合具合に、私は咽び泣いた。(羨ましい)
 
特に衝撃だったのが"狂愛三部作"である。
 
ジャニで三部作といえば、SMAPの"オレンジ三部作"が、その一貫した世界観とストーリー性で大好きなのだが、まあヲタクってそういうのに弱い生き物じゃないですか。
 
ジャニーズWESTはそれを2年そこそこで叩きつけてきた挙句、それがまたドンピシャにヲタクのツボを突くものなのだから、本当に末恐ろしい。こわい。
 
 
さらに『PARTY MANIACS』を筆頭とするEDM系、歌謡曲テイストの入った『キミコイ』、ミディアムやスローは全体的に少ないが『SCARS』なんかはものすごく好みだ。(全部パリピポじゃねーか)
 
とまあ、とにかく楽曲が多彩である。
それこそジャニなんて色んなジャンル歌ってなんぼだが、それにしてもジャニーズWESTの振り幅は平均よりも大分広い。
 
それはまだ、唯一無二の"ジャニーズWESTらしさ"を模索している途中でもあるのかな、と勝手に思ってみたり。
 
 
そして何より、ジャニーズWESTのこの多彩な楽曲バリエーションを可能にしているのが、
 
 
 
 
3.歌える
 
そう、歌の上手さである。
 
 
 
アルバムを聴いてからしばらくの間「あ〜早くライブ円盤ポチらなきゃな〜」と思いつつもうだうだしていたところに、身近な人間が先にWEST沼にドボンしてしまった。
 
実はそれがつい先日の話で、そこから引き摺られるように私が転げ落ちるのは最早不可抗力であった。
 
 
その知人が最初に私に押し付けてきたのが、デビュー後の少クラで披露した曲の数々である。
 
 
アルバム曲も結構歌ってるんだね。あーやっぱ結構踊るのね。あーいいなぁ。っていうか
 
 
みんな歌上手くない!?!?
 
 
まだ若手なのに、歌割りが比較的平等だね?ソロパートちゃんとそれぞれあるんだね?そりゃそうだよね
 
 
だって一人残らず歌上手いもん。
 
 
すごい、すごいよ。
CDなぞいくらでも加工できる故、アルバムを聴いた時点ではそんなに思わなかったが、実際にマイクオンで歌っているのを聴くと、嘘みたいに全員上手かった。びっくりした。
 
ダンス同様、全員が一定レベルを超えるスキルを持っているのだ。
 
勿論こちらも個人差はある。
しかし、ジャニーズレベルでの話をすると『全員歌が上手い』と言ってまず否定はされないであろう。
 
 
誰のソロパートでもハラハラしない。誰がオチサビを歌ったとしても違和感を感じない。
ジャニーズでそんなグループは、KinKi Kidsかタキツバくらいなものではないだろうか?(極端)
 
 
さらに基礎の上手さもさることながら、曲やパートによって歌い方を変える人が多い。
その『歌い方を変えること』自体はそんなに難しいことではないのだが、これが意外とジャニの中でもやる人が多いわけではないのだ。
 
しかしジャニーズWESTは、たまに歌ってる人が誰か見失うことがあるくらいの変化をすることがある。
特に濱ちゃん・神ちゃん・小瀧くんあたりは表現方法が実に豊かだ。(勿論他メンも)
 
如何に楽曲を表現するか、その歌詞をメロディーを紡ぎ出すのか、そしてテンションを気持ちを乗せるのか、意識的かあるいは無意識か、ひとつひとつをキチンと大事にしている印象を受けた。
 
 
 
まだデビューして間もない現時点で既に歌とダンス、そのパフォーマンススキルについて不安を感じるメンバーが誰一人いないこと、そしてそれを魅せる楽曲が多彩且つ外さないこと。
 
それだけで、私がジャニーズWESTに向き合う理由には充分過ぎるくらいであった。
 
そして、まるでTwitterアプリを開くくらいの軽さで、流れるようにパリピポ円盤をポチったのである。(10日程前)
 
 
 
 
4.現場が楽しそう
 
パリピポコンを観た感想はただひとつ、
 
私を現場に連れてって。(notスキー)
 
もう語彙力を諦めるが、ほんと現場に行きたい。ちょう楽しそう。絶対楽しい。だってテレビの前なのに楽しいもん。絶対楽しい。
 
 
…と、この項目に関してはただの願望しか連ねられないのだが、とにもかくにも現場が楽しそうなのである。
 
私は揺るぎなく現場至上主義なジャニヲタなので、そもそも現場未経験でこれだけ入れ込むのはかなり珍しいのだが、だからこそ一刻も早くあの空気を肌で感じたいのだ。
 
 
どうして私は初ドームに立ち会えないのかと頭を抱える日々が続いているのだが、年明けのツアーは死ぬ気で探して意地でも入ってやる。
 
そしてこの項目を『現場が"楽しそう"』から『現場が"楽しい"』に変えてやるのだ…
 
 
 
 
5.安定感と安心感
 
これは様々な意味においてなのだが、パリピポコンの本編とドキュメントを観てとても感心した。
 
 
まずはコンサートのクオリティ。
 
伊達にJr.時代、自分達だけで多くの公演を行っていたわけではない。
前述の期待通りのパフォーマンス、おふざけとかっこつけの絶妙なバランス、客席の盛り上げ方。
全体を通して、デビューして初めてのツアーとは到底思えない程の安定感だった。
 
 
その事実に基づく安定感は勿論、私が特に心を持っていかれたのが、この先に対する安心感である。
 
聞けば、アルバムの選曲から始まり、セトリ・構成・衣装に及ぶまで、彼らが広く深く関わっているという。
 
セトリに至っては、雛形を淳太くんと流星さんが作ってきていたのだろうか?(映像みただけなんで詳しくは知らない、違ってたらすみません)
デビュー1年そこそこ、初めてのツアーでそこまでやるとは、いやはや恐れ入った。
 
 
そう深く感心すると同時に、絶対的な安心感を覚えた。
 
 
デビューしたてのグループは、大抵が事務所の取り決めた方向性に沿って売り出していく。
勿論、ジャニーズWESTにそれが全くないとは言わない。総てを自分達で決めているとは思わないし、それがまかり通るとも思っていない。
 
けれども確実に、彼らは自分達の道を自らの手で作り上げようとしている。
 
ここまで書き連ねたように、彼らのパフォーマンスに私はとても惹かれた。アルバムのラインナップやセトリの組み方も、好きだと思った。
 
そしてそれらは"彼ら自身が"選び、提示してきたものだったのだ。
彼らのやりたい事、魅せたい事が、そのまま私の観たいものだった。
 
これ以上に安心できるものがあるだろうか?
 
間違いない、彼らはきっとこの先も素敵なものを沢山魅せ続けてくれる。
 
ドキュメントを見て、そう確信を得た私は、本腰を入れてジャニーズWESTに向き合うことに決めたのだ。
 
 
 
 
6.小瀧望
 
突然テイストが変わってしまい申し訳ない。
正直どうしようかと思ったのだが、これも大きな要因であったので言わせてくれ。
 
そもそも、私はジャニーズWESTでは重岡くんが一推しであり、淳太くんがお気に入りである。なのに何故小瀧くんをあげたのか?
 
それは、彼のインプレッションブレーカーっぷりが半端ではなかったからだ。
 
 
数年前の私はJr.にとてつもなく疎く、ちゃんと分かるのはKinKi直属の人たちくらいなものだった。
 
カウコンにて例の発表があった際も、B.A.D.と重岡くんは流石にある程度知っていたが、小瀧くんに関しては『ノンコタニシ』くらいの知識しかなかった。(しかも言葉しか知らない)
 
その後の私は前述した通り、ジャニーズWESTを避けていたので、彼の人となりを全く知らないままジャニーズWESTに手を出した。
 
グループ最年少で、流星さんとツインタワーと呼ばれているビジュアル担当ということはふわっと聞いていたので、勝手なイメージで「俺、お笑いはちょっと✋」と一歩引いたスカした人だと思っていた。たぶんあんま気に食わないなと思っていた。(まじでゴメンナサイ)
 
 
大間違いだった。
 
 
 
まず最初の衝撃は「歌が上手い」
 
そんなイメージが欠片もなかったので「お、おぉ…や、やるやんけ…」と勝手な人物像が崩れかけたのも束の間、私はすぐにソレに気付いてしまう。
 
むしろお笑い出来る子やん。
 
まじかよ、ノンコタ。
きみ、めっちゃ笑いに貪欲じゃん。しかもめっちゃおもしろいじゃん。すげーお上手じゃん。なんなの、きみビジュアル担当じゃないの。
 
実はまだほとんどバラエティ等は見ていないのだが、それでも分かるほどに小瀧くんの笑いのセンスは抜群だった。
 
挙句スカすどころか、メンバーにべったべたのビックベイビーだと判明した時点で、私は混乱した。
 
なんなの、この子。思てたんとちゃう。
 
そこにトドメを刺したのがドキュメントだった。
 
めっちゃ真面目に考えられる子やん…(降伏)
 
パリピポの構成に関して、もう少しわちゃわちゃの要素を入れたい、笑いの要素が少ないと不安になると語っていた小瀧くんは、私の知ってる(いや知らんがな)ノンコタではなかった。
どこ…私の思い描いたノンコタはどこにいるの…?(頭抱え)
 
わからない、小瀧くんって何者なの…?
 
正直いまだに掴みきれてない、っていうか全然掴めていないのだが「なんなのマジなんなの」と混乱する頭を抱え、私はそれの答えを探しながらズブズブとジャニーズWESTに沈んでいった節もあるので、あえて個人の名前で項目を作らせてもらった。
 
 
 
7.強かさ
 
彼らのデビューに関して色々あったのは、流石に避けていた私でも知っていた。
 
その経緯についてはとある話を聞いたのだが、私の勉強不足でどこまでが言い及んでいいものなのか少々はかりかねるので、またしっかりと書ける時がくれば書きたいと思うのだが、そのエピソードを聞いて私がジャニーズWESTのデビューに関して感じたのは、剛健やタキツバの神話のような美しさではなく、明確な"強かさ"だった。
 
しかしそれに、私はどうしようもなく心惹かれた。
 
 
 
ジャニーズWESTに向き合う前は「きっと応援したくなる。全力で支えたくなる」そう思っていた。
けれど実際に私がいま思うのは「彼らと同じ空間で同じ瞬間を生きてみたい」と云うもので、ヲタクのスタンスとしてはかなり方向の違うものとなった。
 
そうさせたのは間違いなく、彼らに感じた"強かさ"だ。
 
最後の最後でふわっとした事しか書けなくて申し訳ないのだが、それは確かに、私がジャニーズWESTにどの様に向き合うかを決定付けたものだった。(いつかちゃんと把握してから書き直します)
 
 
 
 
 
 
 
さて、ここまで主に7つの項目に分けて、私がジャニーズWESTと向き合うことになった経緯について書き連ねてきた。
 
もうお気付きかもしれないが、おそらく大多数のファンが魅力としてあげるだろう『メンバーの関係性やキャラクター』についてはほとんど言及していない。
 
それもそのはず、私はその点についてはほとんど知らないままなのだ。
 
勿論その『メンバーの関係性』は、グループを好きになる上で最重要項目だと思う。
 
しかし生憎、私はそこに辿り着く前に、彼らにここまで魅了されてしまったのだ。
 
これほど恐ろしいことはない。
 
まだこの先に最重要項目が残っているだと?
いやいや、勘弁してくれ…。(ズブズブズブ)
 
 
 
久々に新しい何かにここまで熱を持ったので、色々と手探りで、正直まだ脳みそが追っ付いていないところが多々あるのだが、何かを好きになることはこんなにも楽しいことなのだと、しばらく忘れていた気持ちに戸惑いながらも、素直に身を委ねて楽しんでいるところだ。
 
 
生意気なことも見当違いなことも沢山書いたかもしれない。
けれどこれが、私がジャニーズWESTと向き合った結果感じた彼らの魅力である。
 
 
とても素敵で、この先が楽しみなグループだ。
 
 
彼らとファンが歩む道を、遅ればせながらだが、どうか少しでも一緒に歩ませてほしい。
 
 
 
そう願うジャニーズWEST初心者は、そっとラキセ円盤をポチるのであった。
 

「剛くんだから観に行きたいけど高杉って誰ぞ?銀魂ってなんぞ?」な方向け【ジャニヲタによる高杉特化"銀魂"徹底ガイド】

 
さてさて、えらいことになりました。
 
銀魂の実写については「反対だけど、空知先生がそう言うなら…」と何とか自分の中で飲み込んだのだが、その後一時期、横山さんが桂小太郎役(確定は岡田将生)をするんじゃないかという噂が流れ「マジで勘弁してくれ。二次ヲタと三次ヲタの醜い叩き合いなんぞ見たくはない。頼むからジャニーズだけは出さないでくれ。」と心から祈ったものだが、まさかの角度から報せがやってきた。
 
 
 
 
(°Д°)!?!?!?
 
 
これもうぶっちゃけた正直な話、中身的にも外見的にも、剛さんは全く合わないと思う。(個人の感想)
 
が、あれほどジャニーズだけはやめてくれと思っていた私の心中は、思いの外穏やかだった。
 
それは、ドンピシャな配役ではなく、まして実写化の際に一番嫌われるジャニーズにも関わらず、案外銀魂ファンからの非難が少なかったことと、私自身が剛さんの演技に絶大なる信頼を置いているからなんだと思う。
 
 
 
なんだか、少しマイナスな入りになってしまったが、今はめちゃくちゃ公開を楽しみにしている。
 
と、同時に、KinKi担は明らかに銀魂を知らない層が圧倒的だということに気付き、せっかくの機会なので、銀魂をもっと広くもっと深く知ってもらいたい!!その方が観に行った時絶対楽しい!!と思い立ち、この記事を書いている次第である。
 
 
ちなみに私は、少年ジャンプ購読歴約七年、一番好きな作品は銀魂の、物心ついた頃からKinKiが好きな、ジャニヲタだ。(自己紹介)
 
そんな私が主観ゴリゴリで書いていこうと思う。
 
あと、がっつり原作ネタバレなんで、知りたくない方は、ここで引き返してくださいね。
 
 
 
 
銀魂とは?
 
銀魂」とは、週刊少年ジャンプにて2004年から現在まで連載されている少年漫画だ。
アニメ化は勿論、映画化も二度された人気作品で、単行本は既刊65巻、NARUTOBLEACHこち亀が終わった今のジャンプの中では、天下のONE PIECEの次に長く連載されている長寿作品である。
 
原作者である空知英秋先生は、銀魂のジャンルを「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と表している。
これは本当に言い得て妙で、基本は一、二話完結のギャグなのだが、いわゆる"シリアス長篇"と呼ばれる数話に渡るパートでは、本格的なバトルを挟みながら、様々な人間模様を見事に描き切る。
今のジャンプ作家で人情モノを描かせたら、空知先生の右に出るものはいないだろうと私は思っている。
ちなみに、今回実写化されるであろうと予想されるエピソード"紅桜篇"も、このシリアス長篇のひとつである。(これについては後ほど詳しく)
 
銀魂というと、悪名として知っている方もいるかもしれない。
確かに、ギャグパートでは、過激な下ネタや際どいパロディを乱用し、よくPTAから苦情がくるほど。(某二位じゃダメなんですか議員さんをネタにした際に、放送禁止・DVDが修正の黒塗りだらけになったのはもはや伝説)
 
そんな作風から、苦手な人はとことん苦手な、読む人を選ぶ作品だ。
しかし、そんなやりすぎてしまう原作のハチャメチャぶりと、それを忠実に再現する頭のおかしい(褒め言葉)アニメスタッフ、コメントからも分かる通りな空知先生のキャラクターから「愛すべきバカたち」として、作中キャラだけでなく、制作陣もまるっと愛されている温かい作品でもある。
 
 
 
 
基本設定
 
舞台は架空の江戸。
 
20年程前、当時鎖国をしていた日本に、黒船ペリーではなく、宇宙船で天人が攻めてきた。(作中では宇宙人のことを天人と書いて『あまんと』と呼ぶ)
この天人の圧倒的な力に慄いた幕府は、あっさりと開国し、江戸幕府の実権は天人に握られてしまう。
 
そんな折、天人を自分達の国から追い出そうと各地で勃発したのが、侍・攘夷志士による攘夷戦争である。(銀時、桂、高杉はこの戦争の後期に参加し、その強さから伝説として語られている。)
 
今回剛さんが演じる「高杉晋助」をはじめ、銀魂のキャラクターは実在の歴史上人物の名前をもじっていることが多く、歴史設定も相手がアメリカでなく宇宙人なだけで、ざっくり史実に沿ったものとなっているので、割とすんなり入ってくるだろう。
 
この攘夷戦争は事実上、攘夷志士達の負けで終結を迎え、廃刀令にて刀を取り上げられた侍達は衰退、そして現在、天人と人間が共存する江戸が、物語の基本舞台となる。
 
時代自体は江戸時代なのだが、天人がもたらした技術によって、文明レベルは現実世界よりも進んでいる。普通に携帯電話を使うし、宇宙船が空を飛んでいるような世界設定だ。
 
そしてこの物語の主人公が小栗旬演じる「坂田銀時」だ。
 
江戸のかぶき町で万事屋といういわゆる「なんでも屋」を営む、万年金欠糖尿予備軍死んだ魚の目をしたこの「銀さん」を中心に、物語は展開していく。
 
 
本当は一人ずつ魅力を語っていきたいのだが、あまりにも長くなって、もうキリがないので、主要人物の説明は省かせてもらう。
そこら辺はwiki先生に頼って下さい…。
 
 
 
 
 
 
高杉晋助とは?
 
さて、本題。
 
今回、堂本剛さんが演じる高杉晋助について。
 
まずは、原作での高杉の立ち位置だが、ちゃんとした登場は原作第29訓。
 
銀時、桂とは幼馴染のようなもので、かつて攘夷戦争を共に戦った仲間だったが、ある事件をきっかけに袂を分かち、幕府転覆を企む過激テロリストとして、立場的に銀時の「敵」として登場する。
 
ちなみに、監督から「悪役」と言われているが、少年漫画によくある「紆余曲折あってそうなってしまったキャラ」なので、根っからの悪い奴ではない。
 
 
基本的にギャグパートには登場しないので、主要人物の中でも極端に出番が少ない。にも関わらず、過去4回開催された読者人気投票では「4位→4位→5位→4位」と、とんでもない高順位を獲得しており、言わずもがな、めちゃくちゃ人気があるキャラクターである。
 
女物の着流しをゆるく身につけ、片手に煙管、左目を包帯で覆っているという、格好だけでフックだらけな高杉は、その妖艶な笑みと存在感で、ファンからは「エロテロリスト」と呼ばれるほど色気のあるキャラクターだ。
 
その反面、片目を隠した風貌と「俺ァただ壊すだけだ、この腐った世界を」「俺の中で黒い獣がのたうち回っている」等々の台詞から「厨二キャラ」としての地位も確立している。ちなみに、ファンだけでなく原作でも銀時から「厨二」呼ばわりされているので、公式設定だと思っていてよい。(※ネタです)
 
 
また、すでに各所でいじられているが、身長170cmと、作中では低い方に分類される背丈から、チビネタを使われることも多い。(銀時にもよくいじられていた模様)
 
とまあ、いくら外側が高杉にネタを使えども、真面目なキャラクターでもギャグをぶっこまれる銀魂において、基本的にボケない希少な存在である。
(ただし、最近唐突に『ヤクルコ(ヤクルト)好き』という設定がついた)
 
 
 
 
 
生い立ちと主要人物との関係
 
これについては、実写化をされるであろうエピソード時点では判明していない過去もあるので、どうしようかと思ったのだが、高杉という人物を掘り下げる為に、最新話までのネタバレを含めて書くことにする。
 
 
幼少期
高杉は由緒正しき武家の出身で、それに見合った名門私塾(学校的なやつ)に通っていたが、地位にばかり拘る家族や周囲と合わず、衝突を繰り返していた。
そんな中、吉田松陽(役者不明)とその弟子、坂田銀時と出会い、「侍とはなんたるか」を諭してくれた松陽を「先生」と呼び慕うようになる。
そして、同じ私塾に通っていた桂と共に、松陽の私塾「松下村塾」に入門、銀時らとその幼少期を過ごす。
 
松下村塾で過ごす日々は高杉にとって幸せなものだったが、それも長くは続かなかった。
 
天人襲来により腐敗した幕府は、理不尽な理由で松下村塾を制圧し、松陽先生は幕府に囚われの身となってしまう。
 
先生を取り戻さんと、高杉・銀時・桂は攘夷志士として攘夷戦争に参加する。
 
しかし、先生を目の前に、高杉と桂までもが捕まってしまう。
 
天人は銀時に、高杉と桂「仲間」と「師」である松陽、いずれかを助ける代わりに、いずれかの首を斬るように迫る。
 
「頼むからやめてくれ」
高杉の悲痛な叫びを背に受けながら、銀時は「みんなを、仲間を頼みます」という松陽との約束を守る為、自ら師である松陽の首をはねる。
 
それに激昂した高杉だったが、敵の凶刃に襲われ、左目の光を失ってしまう。
皮肉にも、高杉の左目が最後に映したのは、静かに涙を流す銀時の姿だった。
 
 
その後、高杉は松陽先生を奪った幕府を許せず、世界を相手に復讐するため過激攘夷志士に、銀時は万事屋に、銀時と再会した桂は穏健派攘夷志士として、それぞれの道を歩むこととなる。
 
 
尚、高杉は松陽先生ではなく自分を助けた銀時のことを恨んではいるが、銀時に「逆の立場でもお前は同じことをしていた」と言われているように、黒い感情で銀時を憎んでいるわけではなく、本当に斬るべき仇は「自分自身である」と思っており、「俺はお前で、お前は俺」と銀時も同様に互いを斬るべき仇としている。
(ただし、これは紅桜篇からかなり後のエピソードである)
 
 
 
 
 
 
紅桜篇について
 
今回の実写化にあたっては、発表されたキャストから予想するに、完全オリジナルではなく、原作エピソード"紅桜篇"を主軸とした脚本になると思われる。(ただ、ムロツヨシ演じる平賀源外はこの話に登場しないので、どうなるかはわからない。)
 
この"紅桜篇"は、原作初期のシリアス長篇で、その完成度と村塾(銀時、高杉、桂の総称)が関わるということで、作中でも人気が高いエピソードである。
 
通常通りアニメ化もされた後、劇場版第一弾の為に再編され『新訳紅桜篇』として2010年に公開された。
 
出番が多いのは、銀時をはじめとする万事屋の新八(菅田将暉)と神楽(橋本環奈)、桂と相棒(?)のエリザベス(剛さんがやりたかった白いバケモノ)、さらにこのエピソードの中心となる鉄矢(安田顕)と妹の鉄子(早見あかり)、人斬り似蔵(新井浩文)あたりだ。
 
高杉は敵の黒幕的ポジションなので、めちゃくちゃ出番が多いというわけではない。
 
その上、原作の紅桜篇では、高杉が三味線を弾く描写はなく、殺陣らしい殺陣もない。(一刀両断を二回する程度)
 
が、そこは出番が少なくても人気投票上位たる所以、おいしいシーンはふんだんに盛り込まれているので、十分に期待してもいいと思う。
 
あらすじから結末までは、ここに書くより見てもらった方が早いと思うので、後述を参考にしていただきたい。
 
 
 
 
 
漫画、アニメで予習しよう!
 
ここまで色々と書き連ねてきたが、結局は本家を直接見るのが手っ取り早い!
 
というわけで、実写版を観に行くにあたって予習したいけれど、何から手をつけていいか分からない方の為に、オススメを並べてみたいと思う。
 
 
 
「紅桜篇」
 
今回実写化されるであろうエピソードは、是非ともおさえておきたいところ。
 
紅桜篇をまるっと簡潔に観るには、映画が一番わかりやすいだろう。

 

 
原作漫画は「第11巻〜12巻」に収録されている「第89訓〜第97訓」が該当箇所である。
 
 
アニメでは「第58話〜第61話」までとなっている。
 
 
 
 
 
見るといいかも高杉関連出演回
 
 
原作第4巻「第29訓〜第31訓」
アニメ「第17話」
 
高杉のちゃんとした初登場回。
銀時、桂との再会が描かれている。
 
 
 
原作第19巻、第20巻「第158訓〜第169訓」
アニメ「第101話〜第105話」
 
真選組動乱篇」
その名の通り、真選組を中心としたお話。
高杉の出番自体はそこまでないが、三味線を弾きながら「俺の歌にはノれねーか」と言う姿が見られる。単純にエピソードとしても面白く、人気が高い。
 
 
 
原作第36巻「第310訓〜第311訓」
アニメ「第215話」
 
神楽の兄、神威の絡むエピソード。
初めて高杉の戦闘がちゃんと描かれており、彼が総督を務める鬼兵隊の武市変平太(佐藤二朗)、来島また子(菜々緒)の描写も多い。
 
 
 
原作第56巻〜第58巻「第502訓〜第524訓」
アニメ「第300話〜第307話」
 
「将軍暗殺篇」
高杉vs銀時の因縁に、ついに終止符が打たれる。
松陽先生の死の真相、高杉の過去が描かれる、高杉という人間を知る上で、極めて重要なエピソードである。(※ただしめっちゃ重い)
 
 
 
 
 
 
と、いうわけで、どうにか銀魂のことを知ってもらいたいとここまで書き綴ってきたが、どうにも上手くまとめることが出来なかった…。
 
それはひとえに私の力不足であり、あの、銀魂という作品自体は本当に素敵な作品なんです…。
 
 
まあそれでも、いままで銀魂を全く知らなかった方達に、少し、ほんの少しでも興味を持っていただければ幸いです。
 
 
 
剛さん目当てで観に行った方が「銀魂って面白いね」と思ってくれれば、銀魂ファンが「剛くんって素敵だね」と思ってくれれば、両方とも大好きな人間からすると、これ以上嬉しいことはないので、銀魂の実写化がそういった形で成功することを心から願っております。
 
 
 
最後に、
 
剛さん出演の噂が上がった時に「エリザベスなんじゃない!?」とざわついたファンと
公式に「エリザベスやりたかった…」とコメントする剛さんは、本当によく出来た関係性だと思いました。
 
 
アレ?作文?
 
 

私の八月全て持ってけ泥棒ォ!〜関ジャニ∞【罪と夏】円盤感想〜

 
 
まぁな〜つの俺らは罪・罪・罪なのさ〜♪
 
 
と、冒頭で突然歌い出すくらいには浮かれポンチな椎名です、どうも。
 
 
さて、関ジャニ∞のニューシングル【罪と夏】がいよいよ発売されました。
 
前回の【侍唄】が去年の12月2日発売ということで、いやぁ空きましたね!
一時期は無意味に3カ月連続リリースしたり、出し過ぎてアルバムがシングルまみれになったりしたというのに、まったく少しはペースってモノを考えてほしいもんです。
 
なーんて文句を言いたい所ですが、そんなことどうでも良くなるくらいに今回の楽曲がお気に入りなもんで、本日はかなりのハイテンションでお送りしたいと思いまーす!!
 
すでにいつもと口調が違いますよね!いいです、細かい事は放っておきましょう!!なんてったって夏だし!!!(?)
 
 
 
 
1.罪と夏
 
すごく端的に言うと大好きです!!
 
ほんと、あの、こんなに発売が待ち遠しかったシングルはLIFE以来じゃないかってくらい、楽しみにしてました。(これは少なからず自分自身の心境の変化も関わっているとは思う)
 
 
ラジオで音源は聞かない派なので、初聴はエムステでした。
 
最初に見た聴いた感想は「ナンダコレ」
 
衣装も相俟ってがっちゃがっちゃしている映像と、そこそこハイテンポな楽曲を同時に喰らい、サビもメロディも歌詞も何もかも掴めず、リアルに口開けてポカーンとなりました。
 
ただ二周目から一気に好きになりましたね〜!
 
メロディ掴めてからは「うわ〜好きだ〜!」って、もう何回言うんだしつこいってくらいTwitterでも好き好き言ってました。
 
じわじわくるでもなく、かといって一発で好きになる訳でもなく、珍しいタイプだなぁという印象です。
 
 
…全然中身ないことしか言ってないですね。
 
 
えーっと、この【罪と夏】は、【前向きスクリーム】や【がむしゃら行進曲】その他諸々の系列ではなく、【ER】と同じカテゴリーに分類されてます、個人的に。
 
"楽曲そのもののかっこよさが、演出のがちゃがちゃに隠れ切れてないカテゴリー"です。
 
楽しい!盛り上がる!よりもかっこいい!が先にきましたね〜。
 
 
 
何と言っても言葉選び。
 
この音にこの文字がピッタリ乗っかっていて気持ちいい!という音触りの良さ的言葉選びが素晴らしいのは勿論なんですが、頭に残るという視点から見た言葉選びのセンスが尋常じゃない。
 
まず『水着ーナ』って何よ!?
初めて聞く単語、つまりは造語なワケだけども、パッと見で「あぁ水着のネーチャンか」と一発で意味が分かる上に、語感の良さがビンビンで、むしろなんで今までこの言葉なかったんだと不思議に思うくらい。
 
そしてすぐ後にくる『燃え燃えよ』
多分ラジオで先に聴いた人たちは頭の中で『萌え萌え♡よ』と変換していたんじゃないでしょうか。
『もえもえよ』と発音だけで聞けば如何ともし難い単語を『燃え』と表すことによって、あのO型トリオに『もえもえよ』と言わせる、合法ロリ的手腕には、惜しみない拍手を送りたい。あの三人に『もえもえよ』と歌わせてくれてありがとうございます。
 
あとサビの入りが『マジだぜ?』と『ダメだぜ?』は反則だと思います、最高です。
これはもう個人の趣味全開なんですけど、疑問ではない文にクエスチョンマークをつけるの、大好きです、よくやります。
それをサビのアタマで入れて最大限にかっこつけときながら、すぐあとに『くれないか?』とか『ヤダ!』とか入れちゃうのズルいと思いませんか。
この計算し尽くされた"計算じゃないギャップ"がサビだけにもギュッと詰まっていて、歌詞の構成力の高さにただただ脱帽です。
そして、それぞれすばちゃんと錦戸さんに割り振ってくるあたりほんと分かってる。
 
他にも『…て、おい!そこのメンズ!』とか『やんちゃユアボディ』とか挙げだしたらキリがないんで、ひとまず置いといて、この曲で外せないのが何と言っても
 
 
 
"今、君の八月の全てくれないか?"
 
 
 
このフレーズの秀逸さは群を抜いてますよね。
 
たまにあるんですよ、たったワンフレーズだけで頭殴られたような衝撃がくる歌詞って。(例えばこのブログのタイトルもその中のひとつ)
 
これはそのレベルのフレーズだと思いました。
 
 
真夏に敢行されるコンサートの(恐らく)メインテーマとなる曲にこのフレーズを持ってくるセンスの良さは、好きを超えて最早感動すら覚えます。
 
 
\私の八月の全てあげる!!/
 
\八月だけとは言わず全てあげるよ!!/
 
 
各所でそんな風な言葉を聞きましたが、いやぁ〜私達はまんまと作者とエイトの掌の上ですね!!あぁ転がされるのって気持ちいい!!
 
 
と、さっくり書くつもりがなんだか微妙に長くなってしまったので、あと一個だけ。
 
音源で聴くと、サビのドラムが歌番組で聴いた時のイメージと全然違って、そのかっこよさにただただ打ちひしがれました。たまんねぇ、たまんねぇよ…。
 
とにかく、いま楽曲投票があったらシングル部門でこの【罪と夏】に問答無用で全票突っ込むくらい大好きです、ワッショーイ!!!
 
 
 
2.バッキバキ体操 第一
 
クロニクルとのズブズブな関係コラボにより生まれた楽曲。
 
いまだにどんな気持ちで聴くのが正解なのか分からなくて、MVも含め真顔で見てるんですけど、なんなんでしょうね…?
恐らくは"シュールな笑い"なんでしょうが、人を選ぶやつだと思います。そもそも関東ローカルの番組企画をシングルに入れるのってどうなんだ。
 
歌詞はさて置き、曲自体はとても好きなんです。
EDM好きなんですよね〜。エイトさんたちの声って、ケロケロエフェクトと相性良い人多いと思うんです。だからこそ、もっとちゃんとした形で聴きたかったなぁと、どうしても思ってしまう。
 
あぁでも、歌詞の中の「駄目な部分」をことごとく丸山さんと大倉さんに割り振ってるところに、とてつもない悪意遊び心を感じます(笑)
ちょっと意識して聴いてみてください、きっとまるくら頑張れってなります。
 
もしリサイタルでやるなら、私達は一緒に体操すればいいのか、クラブノリになればいいのか、やはり結局分からなくて真顔になってしまいそうなので、とりあえずダイエットがてら体操覚えるところから始めたいと思います…。
 
 
 
3.噂のオトコマエイト!
 
ザ・関ジャニ∞!!っていう感じですね。
 
ストレートかつ少しヘンテコな歌詞と、単純だけどどこか懐かしくて泥臭いメロディーがまさに"関ジャニ∞"らしい。KJ2ら辺のエイトっぽい曲だなぁと。
 
個人の趣味的に好きな系統ではないのだけれど、関ジャニ∞長年聴いてたら最早常連さんかなレベルでこんにちはするので、するするりと耳に馴染むし、気付いたら頭の中で『おっとーこまえまえおっとっこっまえ〜い♪』って流れてるからちょっと悔しい。
 
そんなに難しくないし、ライブでするならバンド形式かな?
 
なんだかんだで
 
\ヨイショオ!!/ \ソレソレソレフォイ!!/
 
と合いの手打つのが、今からとても楽しみです。
 
 
 
4.The Light
 
トリ頭なもので、今回誰か二人で歌ってる曲があるという前情報なんて、スコーンと抜けておりまして。
 
イントロかかって「あ、歌い出しまるちゃんっぽいな」と思って、声聞いたらやっぱりでにやけてしまったんですけど、A2を安田くんが歌って、すぐあとのパートも続けざまに歌われた瞬間に「二人の曲がある」という重大な事実を思い出して、雷に打たれたようでした。
 
そして「なんかすごく聴いたことあるな、コレ。ごくごく最近聴いた気がするな、コレ」ともやもや考えてて、答えが分かった瞬間、雷に打たれたようでした。(二発目)
 
 
KinKi Kidsの"No More Tears"だ(嗚咽)
 
 
ねぇ、山田はどこまでコンビを極めるつもりなの…と、一人机に頭を打ち付けてしまいました。(痛かった)
 
 
と、言っても【No More Tears】は別に全然KinKiさんっぽくないんで、山田がKinKi Kidsを踏襲しているというワケではなく、ただ単純にすごく似てたからビックリしただけです。気になった方はシングル【鍵のない箱】のカップリングに入っているので聴いてみてくださいな!(ダイマ)
 
 
そこはさて置き、これは【噂のオトコマエイト!】と打って変わって関ジャニ∞らしさがカケラも感じられないですね!!
どっから借りてきたんだと言いたくなるくらい、ハジメマシテな曲です。いや、新曲だから勿論初めましてなんだけども。
 
とにかく爽やか。1に爽やか、2に爽やか。どこまでも爽やか。
この曲聴いてると、背中からぶああっと風が吹き抜けていくんですよね、いやほんと。
 
爽やか、山田、爽やか、山田で私の中では「自転車少年記」が過ぎって仕方ないです。草太と昇平が立派な大人になったんだなぁと…。
 
最初はハンドマイクでそのまま歌って、間奏の盛り上がりでガシガシ踊って、その後のサビで二人並んで真ん中の花道を風切って歩いてくる姿が目に浮かびました。
 
 
っていうか、リサイタルで披露するんですかね、これ?
 
そもそもなぜこのタイミングで、一曲だけユニ曲放り込んできたんでしょうか?
 
謎なユニットと言えばアルバム【F・T・O】の偏った収録という実績がありますけども、当時ならともかく、現在の"ユニット"という企画が確立されている所に突然おいでなすったら、そりゃあちょっと戸惑ってしまいます。
 
∞UPPERSのソロが二回に分かれていたように、今後シングルやアルバムに一組ずつ小出しにするつもりなのかなぁ。披露自体はリサイタルで全組やっちゃって。みたいな。
 
 
まあ別に、他ユニとか全然用意してなくて「ただの気まぐれで山田曲入れてみました☆てへっ☆」っていうオチだったとしても、素敵な曲が聴けたんで、オールオッケーなんですけどもね。
 
 
 
 
5.エイトエイター Oh!
 
これも、まるちゃん作詞曲があるって事前情報スコーン抜けてたんですけど、まさかこんな形になっているだなんて。
 
去年のリサイタル入場曲に歌詞をつけたものですが、今後のリサイタルでOPとして使うつもりなのかな。というか、本当に47回るつもりなんだろうか…。
 
 
あとこれもなんか既聴感あるなぁと思ったんですけど、アレですね。
 
「新し〜い朝が来た〜希望〜の朝〜だ」
 
っていう、ラジオ体操の前にある歌ですよね。妙にしっくりきました。
 
 
それにしても、ここまで照準を絞った曲をシングルに入れてくるなんて、関ジャニ∞ほんと容赦ねーな。
 
今回のリサイタル、有難いことにお誘いいただいて入れることになったんですが、私自身は全滅スタートだったので、今も入れないままこの曲を聴いていた未来を想像するとゾッとします…。いやほんとに…。
 
 
 
6.Do you agree?
 
これに限ったことではなく、未音源化曲が音源化した時あるあるなんですけど、どうしても物足りなくなってしまうんですよね。
 
関ジャニ∞が初めて関ジャニ∞としてもらった曲ということで、音源化に際して色々思う所もないわけじゃないですけど、やっぱり単純に嬉しいです。
 
あの頃は、五人が前で踊って大山田がバックバンドみたいな形という認識だったんですけど、それが10年以上の歳月を経て、今こうして全員がバンドとして演奏する【Do you agree?】は、感慨深いというか、うーん…上手い言葉が見つからないですね。
 
これはもう音源ではなくて、全員が演奏する姿を直に見てからでないと、どうこう言えないです。
 
 
 
〜総括〜
 
とにかくA面がドンピシャで、久々のシングルということもあり、とても楽しく聴くことが出来ました。
 
本当、ファンのワクワクを煽ることに関しては、彼らは天下一品だなぁ、と。
 
今年の夏が、これからの関ジャニ∞が、楽しみで仕方ないです。
 
 
私の八月全て捧げるから、持ってけ泥棒!!!
 
 
と、手放しで叫びたい所ですが、せっかく歌番組が沢山あるのに自担の髪型が謎なのがとても悔しいです。リサイタルまでに仕上げてきてくれないかなぁ〜。
 
 
以上、お粗末様でした。
 

 

 
 

彼が"現実を突き付けるアイドル"と名乗るワケ〜堂本光一【KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2015 Spiral】円盤感想〜

 
 
2015年夏に行われた、約三年ぶりとなる堂本光一さんのソロツアー【Spiral】
 
この公演よりも遅くに終わった他Gのコンサートが続々と発売されていく中、満を持して【Spiral】も横アリ公演を収録したDVD/Blu-rayが発売された。
 
私は幸運なことに、城ホと横アリに参加することが出来たのだが、当時はいかんせん自Gのツアーとだだかぶりしていた為に、碌な感想も書けず仕舞だったので、今回の円盤化に伴って、言いたいことを言いたいだけ吐き出したいと思う。
 
 
※文章の都合上、断定的な言い切りをしてますが、文末には全て「だと私は思うよ、本当のとこは知らんけども」がつきます。
さらに、この【Spiral】に関しての光一さんの雑誌インタビューや発言をほとんど追っていない上、まだドキュメントを見ていないので、見当外れなことを言ってるかもしれません。その時は指差して笑ってやってください。
 
 
では、セトリに沿ってがっつりいきまーす!
 
 
 
 
 
 
 
OVER TURE
 
客席の明かりがふっと落ち、おどろおどろしい音楽と共に無数のレーザーが放たれる。(これ、ドームレベルの数を使用してるよね、光一さんはいつものことだけど)
そしてツアータイトル【Spiral】になぞらえて、メインステージに現れる巨大な円型照明トラス。
 
これがステージの立体感を最大限に引き出している。
 
光一さんが使っている照明はほとんど、色や動きを自由に操ることのできる「ムービング」という機材だ。しかし、ムービングであっても、光が放たれる位置(光源)は、トラス自体を動かしでもしない限り、最初から最後まで固定されている。
仕込みの段階で、前後上下に距離感を変えることは出来るが、あまりにもバラバラに配置してしまうと統一感がなくなってしまうので、照明の光源位置というのはセオリーもあって、実はかなり限られてくるのだ。
それ故、注意しなければ、のっぺりとした平面的な明かりになってしまう。
 
しかし、今回この円型トラスを使うことによって、規則的かつ立体感のある光源の配置を違和感なく実現させていた。
これまでも、センターステージを使った円型の配置は、光一さんは勿論、色々なGも行ってきたが、それをあの規模でメインステージに用いることが、とてもすごいことなのだ
 
そんな円型トラスは本来の、照明を吊るという役割だけでなく、セットの一部として異様な存在感を放っているのがまた素晴らしいところである。
 
そして、仕込まれた途方も無い数の照明を稼働させたライティングショーで、じわじわと客席の温度を上げ、期待が最高潮に高まったところで明かりが一斉にひとつの場所に集まると、そこにフードを目深に被った光一さんが現れる。無数の光に照らされ姿を現わす様はまさに「神、降臨」だ。
 
 
 
FAME
 
ダンスから始まるという珍しいOPの後、このステージの一曲目を飾る「FAME」
アルバムのリード曲でもあるが、近年の光一さんはセトリ一曲目にリード曲を持ってくる傾向にある。アルバムからのコンセプトとまとまりを重視したそれ自体は珍しいことではないが、一から全て自分の手でプロデュースしている光一さんのこだわりを勝手に感じてしまう。
 
原曲とは違い、Bメロの英語詞から入るのだが、サビ前にあえてブレイクを入れ、特効で派手に観客の視界を奪うと、次に私たちの目が捉えるのは、被っていたフードを取り払い出現した美しいお顔…というこの一連の演出が、何度見ても鳥肌を抑えることが出来ない素晴らしい始まりなのである。
 
個人的にアルバムの中でもかなりお気に入りの一曲なので、ナチュラルに一番を飛ばされた時は少し切なかったが、満足感のあるOPだったからか、DVDを観るまでそんなことは忘れてしまっていた…。
 
 
 
Danger Zone〜to the unknown world〜
 
前回のアルバム【Gravity】のリード曲であり、OPであった曲。
円盤が徐々に赤く色付いていく様は、とてもぞくぞくさせられる。
 
トラヴィスさんに振付をもらったこの曲を初めて見たとき、ものすごく違和感があったのだが、今はもうすんなりと、と言うかどうしようもなくクセになってしまっている。
 
フリといえば、Bメロの例のフリで客席が盛り上がるのは、個人的にはあまり好きではないのだが、もうこうなると恒例になるのだろう…。
 
 
 
MUSE
 
この曲のダンスが堪らなく好きだ。
 
「You're my MUSE」の両手を挙げて身体をくねらせる光一さんはフェロモン全開だし、「絡みついた」の手首で首筋をなぞる振りは、引き画が多い中、よくぞこのアングルを入れてくれたと泣いて感謝する程に美しい。(嗚呼、間違いなく貴方こそが「MUSE」です…。)
 
そしてサビは正に「音の可視化」に特化したダンスだ。
サビに入ってすぐの、上手に寄った時のダウンなんてもう感じた音そのままを表している。サビ繰り返し部分の柔らかい膝の動き(名称わかんない)も、音にピッタリでとても気持ちがよくなってしまう。
聴いた「音」をそのまま形として「見る」というのはこんなにも気持ちがいいのか、と。
 
また、この曲は振りだけでなく、照明もかなり音に沿ったものとなっていた。
聴きながら「あぁここでシーン(照明)変えたいなぁ。でも全部やってたら途方も無いよなぁ。」なんて思うタイミング全てを拾ってくるのだ。映像では分かりづらいのが残念だが、生で観た時には、なんて贅沢な照明なんだとうっとりした。
そんな照明もダンスも共に「楽曲の世界観」を表現しているのではく、本当に「音そのもの」を具現化したようだった。耳は勿論、眼まで気持ちの良い一曲だ。(何言ってんだって感じだろうけど、きっと共感してくれる人がいるハズ)
 
あと、一番と二番でダンサーさんも含めほぼ同じ振りと照明いうのは、割と珍しい気がする。
 
 
 
Slave Maker
 
「OK! Hands up come on!!」
これがこのコンサートで光一さんが発した最初の言葉である。そういえば冒頭の挨拶なかったなぁ、と。(個人的には、完璧な世界観に浸りたいのでそれでも全然いいのだけれど)
 
最初は「ここでこの曲を入れてくるのか」と驚いた。まさか前作から生き残るとは思っていなかったのだ。
冒頭から、光一さんの創り出すステージの「傍観者」であった私たちを「参加者」にする為の一曲だったのかなぁと、勝手に思っている。
 
 
 
INTERACTIONAL
 
軽いinterの後、原曲にはないイントロで登場。
短いフレーズを踊り、音楽と共に静止すると、客席から歓声があがる。この部分、すごくマイケルジャクソンっぽいなぁと思ったのは私だけだろうか。
 
そしてカツカツという靴音と共に、女性ダンサーさんが板に着くと、指鳴らしを合図に楽曲が始まる。うーん、文句無しにお洒落な入り方である。
 
光一さん自身「いままでにないジャンルのダンスなので、受け容れてもらえるか少し心配」と語っていたが、本当に正直に言わせてもらうと、私自身はあまり好みのジャンルではなかった。
が、好みはさて置き、表現は勿論とても美しいし、なによりもこの曲を踊る光一さんは、本当に気持ち良さそうなので、やはり大好きなのは間違いないのである。
 
 
 
Knocked me down
 
これまたお洒落な曲が続く。
激しく踊る曲ではないが、照明も暗めで大人の色気溢れる仕上がりだ。女性ダンサーさんとの「and over〜」の部分のウエーブはたまらなくエロい。
あと、生で観た時は、サビの後半で歌う主旋律がまさかのオク上でびっくりした。
 
 
 
Come closer
 
一面真っ赤に染まったLEDパネルに、生きた人間のシルエットがまるで二次元かのように映し出される。
LEDパネルをバックライトのように使い、前からの明かりを消すことで浮かび上がったシルエットが、映像かのように動くこの演出は何度か使われているが、わかっていても錯覚してしまうし、どうしようもなく心奪われてしまう。(関ジャニ∞がこの手法をコンで使った時には嬉しくて咽び泣いた)(FftE)
 
そして、その演出のためとは言え、Jr.でもないダンサーさん一人一人にピンを当てるのは、光一さんくらいなものである。
 
上からの明かりを極端に減らし、LEDを最大限に使用したステージは、本当に先程までと同じ場所なのかと疑ってしまう。
空間の明かりが少ない分、やや平面的であるが、それがまた映像のような物理的な「二次元感」を引き出していて、とても不思議な感覚になってしまう。ほんと、好きです。
 
 
 
Night Wanderer
 
通常、人間に緑色の明かりを当てるのはよろしくないものされている(顔色が悪く見えるから)のだが、この曲はそれがプラスに働き、独特の怪しさを表すのに一役かっている。
 
そして何と言ってもこの曲は、センステに移った後のレーザー演出である。
 
真っ直ぐ伸びた緑色のレーザー光線に向かって光一さんが振りかぶると、そのままその光を掴んでしまうのだ。これは去年のV6のコンサートでも同じ手法が使われたが、何せ初見はこの【Spiral】だったので、初めはとんでもなくびっくりした。
まあすぐに仕組みは予想がつき、その後入った全ての公演でこのシーンを双眼鏡で凝視したのだが、カラクリが分かっていても、本当に光を掴んでいるようにしか見えないのだからすごい、というか怖い。映像で見ても寸分の狂いないのだ。怖い。
以前から「光一のコンサートは照明が凄い、照明を操っている」とよく言われていたが、今回ついに文字通り「照明を操って」しまったのだ。怖い。
 
それにしても「.image」を使った時もそうだったが、演出のためとはいえ、主役への明かりをこんなにも長い間暗くすることに、よく許可が下りたなぁと。いやまぁ、光一さん自身がそうさせているんでしょうけど。
基本的に照明は「演者を照らすもの」であって、たとえ演出の為であっても顔が見えない程暗くするのはあまり良しとされていない。ましてやそれがアイドル、ジャニーズともなれば尚更だ。
 
しかし、光一さんの場合はこの曲に限らず、自身より演出をとり、表情がわからないような明かりを作ることが多々ある
勝手に「ジャニーさんに怒られてそうだなぁ」と思っているのだが、私はたとえ顔が見えなくても、そんな光一さんの「徹底的に作り込まれた空間」が大好きなのだ。
 
 
 
Over You
 
最初から畳み掛けるような演出の中、やっと挟める小休止なミディアムバラード。照明も必要最小限でゆったりと一息つける……と思った私がバカだった。
少ない照明はあくまで布石、オチでステージ全体がぶああっとアンバーの空に染まると、ただただ感嘆の息を漏らすしかなかった。
油断していた分、その美しさにはより圧倒されてしまった。そんな私はきっと、まんまと光一さんの掌の上だったのだろう(笑)
 
 
 
IN & OUT
 
「高低差ありすぎて耳キーーンなるわ!!」
と、後藤さんよろしくツッコんでしまいそうになるほどの、打って変わって激しいイントロが流れ始めると、客席からは歓声があがる。みんなほんとにこの曲好きだなぁ…(私もだけど)
 
初めてこの曲が披露された【BPM】から皆勤賞の定番曲だが、【BPM】では、照明のあまりの凄さに、冗談抜きで泣きそうになったのを覚えている。
その最初の演出を踏襲しつつ、同じ曲で毎回違うものを作らなければいけない照明さんは本当に大変だなぁ、と。(一度明かりを作った曲で別の明かりを作るのって、本当しんどいんですよね…。)
 
ちなみに私は首を振らずにステージガン見勢です、ごめんね、光一さん…。
 
 
 
DEAD END
 
MC後、interを挟み始まるこの曲の演出に、頭蓋骨を殴られた観客は多いのではないでしょうか。(表現がヒドイ)
 
ステージの真ん中に登場するのは、鎖で両手首の自由を奪われ磔状態の光一さ…王子である。これが現実?本当に三次元?わけがわからないよ!(CV.キュゥべえ)
とまぁ、初見はこれを飲み込むのに大分時間が掛かったものだ。
 
両手を繋がれているので、当然ダンスで腕を使うことは出来ないのだが、下半身を中心に軽く踊る様は、見てはいけないものを見ているようで、なんとも言えない背徳感である。(御馳走様です)
 
勿論繋がれたままという訳にもいかないので、途中で鎖は外されるのだが、代わりに繋がれた女性ダンサーさんの顎を「助けは来ない」のフレーズでクイっとする仕草は、本当、あの、どこの女性向けアニメかと…。
 
あと、冒頭から細い明かりが、磔台をぐるりと囲むように真っ直ぐ伸びているのだが、これがまるで檻を表現しているようで軽率に興奮する。
光一さんが解放されると同時に、その明かりはゆっくりと飛んでいき、その後はバラバラと動いているので、この解釈でまず間違いないと思うのだが、普通では作れないこの明かりは、まさに円型トラスの本領発揮である。(というか気付くとトラス自体が傾いているのでビックリした)
 
 
 
SHOW ME UR MONSTER
 
この曲大好きなんです、本当。
 
まず衣装。前曲から着用しているこの衣装、私の見てきた歴代全ジャニーズ衣装の中でトップ5に入るくらいには大好きだ。
よく見れば、右は長袖、左はノースリーブと、ジャニーズらしいトンチキ具合なのだが、そんなこと気にならないくらい、高貴さとエレガントさとセクシーさと清純さを兼ね備えた、とんでもなく魅力的な衣装だ。
 
そして演出。MVになぞらえて、前半はステッキを持って踊るのだが、これがもう平伏す以外の選択肢が浮かばない程に気高い。
持つ人が持てばただの杖になってしまうような、いわばただの「棒」が、光一さんの手の中では、まるで空間魔法が使えるのではないかと思えるような「棒」になってしまうのだから、まったく罪深い。
ちなみに、このステッキを投げ捨てる瞬間が最高に冷酷に見えてぞくりとするので必見だ。
 
後半のサビはがっつり踊るのだが、またこの振り付けが私の好みど真ん中なのだ。
ブレイク後のサビは移動の為に踊らないのが非っっっっ常に残念なのだが、ダンス完全版のMVはすでに擦り切れるほど見ているので我慢だ…。
 
 
 
Bongo Dram
 
個人的に、今回ステージで一番化けた楽曲である。
正直なところ、アルバム時点ではそんなにピンと来なかったのだが、生でパフォーマンスを見てからだだ嵌りしてしまった。
 
そうなってしまったのは、主に踊りのせいだ。
決して単純にかっこいいダンスではないのだが、かなり独特な振り付けで、それがどうにもクセになって離れないのだ。
特にサビの「熱いリズム 刻み合う」の腰使いは、もう…なんだアレ。関節どうなってるんだ。「エロイ」とかそんな陳腐な言葉では表せられない。が、それを上手く表現する程の語彙を持ち合わせていないのが悔しくてならない。
とにかく百聞は一見に如かず。これは是非とも映像で堪能して頂きたい。(オススメは通常盤1:25.03)
 
あと、常々「照明がすごい」と言われる光一さんだが、意外と色をふんだんに使った明かりを作らない。が、これは珍しくカラフルな仕上がりだ。
色を多用するとどうしてもチープになってしまいがちなのだが、明暗にメリハリをつけ、さらにピンの色を頻繁に変え、人物自体を染め上げることで、見事に魅力的な照明になっているのは、もう流石としか言いようのない、プロの仕事である。ほんとに凄い…。
 
 
 
Just A Woman
 
ハンドマイクに持ち替え、ステージに出てきたバンド勢と歌う一曲。
実はダンス、というか、何かしらの演出を期待していたのだが、女性コーラスさんと歌う演出も新鮮でかっこいいので、もうどっちでもいい。
 
光一さんの歌う女性詞は、女らしさこそ少ないが、切なくて甘い歌声を引き出してくれるので、今後もぜひ積極的に歌っていただきたいものである。
 
あと、ラスサビ前の「I love you, just like that」でコーラスさんの口元だけを映すのが、最高にお洒落でかっこいい編集だ。
 
 
 
STELLAR NIGHT〜星のバルコニー〜
 
アルバム時点では、ちょっと浮いているなぁという印象が強かったのだが、まさか物理的に浮くとは思っていなかった…じゃなくて。生で観ると、入っていてよかったと思った。
 
メインステージは勿論、横アリの天井一面を覆い尽くす、青と白の電飾で出来た美しい星空の演出は、光一さんの十八番だ。
 
それに加え、ただのトラスだと思っていた頭上のソレが降りてくると、その姿を花道へと変える。そんな宙に浮いた青い道をゆっくりと歩く姿は、まさに天界人の空中散歩だ。
 
そして終わりに、一度消えた星空と花道が同時に染まりゆく様は本当に美しい。
 
 
 
Love Professor
 
アルバムで一番ジャニーズっぽい曲だと思っていたから、正直ダンスで見たかったよ!!
 
が、いつの公演だったか、普段人差し指を掲げるだけの光一さんが、何を思ったか「今日は大サービス!手ぇ振っちゃう!」とたまたま私のいたブロックに向かって満面の笑顔で手をぶんぶんと振ってくれたので、もう何も望まない。
ファンサをしないで有名なあの光一さんが、「私に」手を振ってくれたのだ…(と言ったら彼は「ハハッ末期ww」と笑うのだろうが)
 
 
 
Bad Desire -remix-
 
原曲よりもリミックスの方が多く歌ってるんじゃないかってくらいの頻度で登場するこの曲。まあ、このアレンジじゃないと踊らないバージョンは魅せにくいのだろう。
 
構成の関係とはいえ、赤い和風衣装でこの曲を歌うのは非常にミスマッチである(笑)
 
 
 
妖〜あやかし〜
 
床に埋められた明かりのストロボで、瞬間を切り取ったような演出が印象的なDanger Zoneを少しだけ挟み、やっと衣装に似合う曲がきた。
 
個人的にこの曲はABメロが好きなので、サビに飛んだ時は少し切なかったが、歌ってくれるだけ有難い。
 
 
 
 
今ツアーのセトリで意外性ナンバーワンだった。まさか、一回間を空けて持ってきてくれるとは思わなかった。
今回のアルバムでは、光一さんの代名詞とも言える「和風曲」がなかったので、その方面には期待をしていなかったのだが、思いがけず大好きな曲が聴けてとても嬉しかった。
 
放射状に放たれた少し濃いめのアンバーがとても美しい。こんなにもアンバーが似合う曲はこの「暁」かSMAPの「オレンジ」くらいなものである。
 
たまに寄り画になった時に映る指先が、どのタイミングを切り取っても、まるでイラストかのように綺麗な形を保っていて、見惚れるばかりである。
 
 
 
Deep in your heart
 
メンバー紹介の短いINTERACTIONALを挟んでの、外せない鉄板曲。
トップぅぅぅぅぅぅ!!!!と、未だにこの曲を聴くと、そう叫んでしまいたくなるのはどうしたものか。
 
イントロのカウントで首を掻っ切る振りが堪らなく好きだ。
もはや自分で踊れるくらいにはこの曲を見てきたが、全く飽きがこないのだから、この楽曲のパワーはとてつもない。
 
あ、二番前の「チャララララ〜」で毎回必ず白い明かりでゴボを回してくる照明さんが好きです(笑)
 
それにしても、どうしてINTERACTIONALをミックスしようと思ったんだろう…。
 
 
 
INTERACTIONAL
 
そして本編最後の曲……ってまた「INTERACTIONAL」かーーーい!!
光一さんって、気に入った曲を一公演で何回も歌う人だけど、さすがにここまでの回数挟んできたのは初めてだよ…(人はこれをFamily現象と呼ぶ)(知らんけども)
 
照明は結構派手に作ってあるのだが、本人はラフな衣装に、ハンドマイクで踊らないカタチである。
サビの「If You Want」で、LEDパネルに大きく単語が映し出される際、後ろに控えるバンドさんに明かりが当たっており、その姿がパネルの荒い目から透けて、まるでレイヤーをオーバーレイで重ねたように見えるのがとても洒落ている。
 
正直なところ、一回の公演で同じ曲を繰り返されるのは好きではないのだが、普段あまり「楽しく」歌うイメージのない光一さんが、この曲は本当に本当に楽しそうに歌うので、何度歌われてもその姿を見れるだけで幸せである。
 
さらに、挨拶を挟んで最後のワンフレーズ
 
I…Love…You…
別れ際はきっと 切ない
Always hard to let you go
(いつだって手離し難い) 
 
ああ、これはもうこの曲で締めるべきだったのだ。
MCで散々ファンをイジりまくっておいて、こんなことを去り際に言い残していくんだぜ?本当とんだツンデレ王子である。恋するなって方が無理な話だ。
 
そしてバックライトにまるで吸い込まれるかのようにハケていき、壮大なる本編は終了だ…。
 
 
 
〜EC〜
 
SHOCK!
 
会場すべてのムービングではないかと思ってしまうほどの無数の光が、たった一人を照らし出すこの瞬間を表す言葉が、神々しい以外に見つからない。
 
アンコールと言えば、ファンサービス。客席を回ったり、最後にもう一度盛り上げたり…といった固定概念は、この人には通用しない。
信じられないのだが、アンコールなのにOP一発目レベルのクオリティで歌い踊るのである。
 
ケント モリさんに付けてもらった振りは、素人でもわかるMJリスペクトだが、それを光一さん自身が咀嚼し表現しているので、もはや全く新しいジャンルのように感じる。
それにしてもこの振り付け、重心の移動を無視した動きが多くて鬼畜だなぁ、と(笑)
 
サビの「SHOCK!」に合わせて、恐らく機材の最高速度で飛ばしているであろう照明が、たまらなく気持ちがいい。
 
本編でこれでもかというくらい歌い踊り、出し尽くしてくれたにも関わらず、更にその上を更新していく。彼は一体、どれだけ限界と云う名の扉を開けるつもりだろう。
 
あと、この衣装、特にキラキラと輝く膝まで覆ったブーツのせいで「黄金聖闘士…?」と思ってしまったのはここだけの話にしておいてほしい。
 
 
 
LOVE CRIES
 
銀テープを発射した後、天を仰ぐ光一さんのショットが、今回の【Spiral】円盤のベストオブ美しいです。
 
別に掠れているわけではないのだが、全てを出し切った後のこの曲を歌う光一さんの声は、どこか憂気で儚くて切ない、そして甘い。
 
この曲のピアノとストリングスをバックに挨拶をされると、どうしようもなく泣きそうになってしまう。
 
 
 
-so young blues-
+ MILLION but - LOVE
 
そんなアンコールらしくないアンコールをしておいて、ちゃっかりトロッコに乗って盛り上げ曲で客席を回るのだから、ズルい。
 
まあご存知の通り、手を振ったりといったサービスはないのだが、あの美しいお顔を少しでも近くで見れるだけで、やはり嬉しいものである。
 
 
 
そして全曲を歌いきり、メインステージに戻ってくる。
 
「ひとつ忘れてました…明日もあるんだった…」
 
と、光一さんなりのてへぺろ(に見せかけたその日その日に全てをかける、なんともらしい)発言から、やたら「現実に戻れよ!!!」と客席イジリを交えながら、それはもうしつこいくらいに「現実」を連呼する。
 
 
「コンサートが終わったら、現実に戻ってくださいね。」
 
一見すると軽口なように思えるこれは、裏を返せば、今この瞬間、夢のような世界を提供しているという自覚と自信の表れだと思うのだ。
 
事実光一さんは度々、恥ずかしげもなく、自分のステージを"夢の空間"と言う。
 
それは決して過言や妄言ではない。
 
なぜなら、コンサートに慣れてくるとよくある「あぁ、明日仕事かぁ…やだなぁ。」「あっ、家帰ったらコレしなきゃ。」という、どうでもいいことが何故か浮かんでしまう現象が、光一さんのパフォーマンス中は一度も起こったことがないからだ。
視覚と聴覚を総て支配された空間では、そんなことを考える隙などないのだ。
 
それなのに、MCになると一転「わたくし、現実を突き付けるアイドルとしてやってますので!」とおどけてみせる。
 
けれども観客は、その身を以って知っているのだ。
 
彼が誰よりも"夢を魅せてくれるアイドル"だということを。
 
 
 
Twitterなどでよく回ってくる「暴言」を見て、堂本光一を「面白い人だなぁ」と、何処かネタのように思っている人もいるかもしれない。
 
勿論、そんなお茶目な光一さんもファンとしては大好きな部分だが、
 
"現実を突き付けるアイドル"
 
その先にある本当の意味を、この【Spiral】で是非とも見つけ出して欲しい。
 
 
という、盛大なステマ…否、ダイマでした。
 
 
 

よく分からないけど、とにかく光一さんのコンサートを見てみたい!という方は、あの有名な、お客さんイジリMCと素敵なMVが入った通常盤がおすすめ。

 

 堂本光一は如何なる人か。彼のプロフェッショナルぶりに圧倒されたい方は、ドキュメントの入った初回盤がおすすめ。

  

ほら、ジャニヲタって外野からの評価を気にする生き物じゃないですか~【ジャニーズ楽曲大賞2015】分析感想~

 

ジャニーズ楽曲大賞…

それはジャニヲタ、特にDDにとっては血湧き肉躍る夢の祭典…。

 

なーんて言っときながら、この企画を知ったのは前回の結果発表後で、リアルタイムでがっつり結果を読むのは実は初めてだったりする。(私が如何に外界に触れずにヲタクをしてきたかがお分かりいただけるであろう)

 

本当は投票もしたかったのだが、DDを名乗っておきながら、2015年は自担G以外の楽曲に触れる機会があまりにも少なく、『楽曲を平等に評価したい』というイキりきったDDプライドが邪魔をし、投票ボタンを押すことが出来なかった。

いや、企画の主催者様は、そんな重く考えず気軽に楽しめるものとして、提供してくださっているんだろうけども。

 

Twitterもはてなブログ界隈も、えらく賑わっていたので既にご存知だろうが、2015年楽曲部門の結果はこちらである。

約2万人の投票という途方もない数を集計するのは勿論、全てのジャニーズ楽曲を網羅し、ひとつひとつのコメントをまとめ上げるという、とてつもない作業量を、この短期間でこなしてしまう企画者様は一体何者なんだろう…。

その桁外れな仕事ぶりに心から敬意を表すると共に、素晴らしい企画でジャニヲタ(私)を楽しませてくださっていることに、溢れんばかりの感謝を届けたい。

 

 

 

さて、ここからが本題である。

 

発表された結果を読みながら、自担G(関ジャニ∞)に関してどうしてもひとつ、引っかかる点があったので、それを検証するついでに、全てのグループもひっくるめて自分なりにまとめた。

主に『自グループ担』と『他グループ担』の票数分布についてだ。

ほら、ジャニヲタって外野からの評価が気になる生き物じゃないですか。(タイトル回収)

自担グループが他G担からどんな評価を受けたのか。それを具体的な数字で見ていきたい。

 

尚、データは2016.1.24.16:00現在の公式発表を元にまとめたものである

細心の注意を払ったが、データ入力は手動なので、間違いに気付いた場合はこっそり教えていただけるとありがたい。

また、私は特に理系でも何でもないので、分析には主観も憶測も混ざりに混ざっている。その点はどうかご容赦いただき、あくまでもデータを参考に自分なりに解釈し直すことを強くオススメする。

 

 

・そもそもどのG担が多いのか?

 

SNSという限られた場所での投票という特性上、どうしても投票層には偏りが出てきてしまう。

しかしここでは、あくまでも『今回投票に参加した人達のデータ』として、分析を進めていきたい。つまり、これがジャニヲタの総意ではないことを充分に理解した上で、『目安として』読んでいただくようお願いしたい。

 

まず公式が先行して発表してくださった《各グループ担当別投票数》

 

 

これを投票人数が多い順に並べ替える。

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パッと見てわかりやすいよう、グラフにもしてみた。

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ご覧の通り、ジャニーズJr.の割合が一番高い。

今回楽曲部門において、ジャニーズJr.の楽曲で投票対象となった楽曲はゼロだ。つまり、Jr.担の投票はそのまま『他G担』としての票数になっている。Jr.担は自担がバックに付くデビュー組の曲に詳しくなる傾向こそあるが、自担Gのみを応援しているデビュー組担よりは、圧倒的に守備範囲が広い場合が多い。そういった点では、一番平等に広い目で楽曲に投票している層であると思われる。

そして、僅差で二番目に投票人数が多かったのがHey!Say!JUMP担だ。それに関ジャニ∞担、嵐担と続いていく。

お気付きの通り『実際のファンの数=投票人数』の縮図になっているわけではない。SNSという場所、またこういう企画が好きなファン層、そうでないファン層というものが強く影響していると思われる。

 

それを踏まえた上で、投票データのみを元に、楽曲ごとのポイントを集計し、表を作ってみた。

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※投票対象楽曲のなかった山下智久さん、ジャニーズJr.は除外

※グループとしての集計の為、KinKi Kidsそれぞれのソロ名義、関ジャニ∞渋谷すばるソロ名義、Kis-My-Ft2の舞祭組名義も除外

 

うん、これだけではなんのこっちゃわからない。

順を追ってひとつずつ見ていこう。

 

 

・結局一番ポイントを稼いだのはどのGか?

 

これは、作成した表の『総獲得Pt』をソートすれば一発だ。

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二位の嵐に1万Pt以上もの大差をつけて、Hey!Say!JUMPが一位という結果になった。

勿論、リリースした投票対象楽曲数の差もかなりあるという点は考慮しなければならないが、一位〜三位については、デビュー組担の投票人数順位そのままという、順当な結果だ。

ご覧の通り、圧倒的にポイントを集めたHey!Say!JUMPだが、楽曲部門最高位は【キミアトラクション】の七位に留まっているのが非常に興味深い。これに関しては後ほど少し触れたいと思う。

 

 

・では他G担からの投票が多かったGは?

 

この『他G担Pt』を元にソートした結果がこちらだ。

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ここで一位に来たのがSexy Zoneだ。

公式まとめの≪グループ別ランキング≫でJr担からの獲得Ptが最も多かったのがSexy Zoneの【Hey you!】そして五位には同じくSexy Zoneの【カラフル Eyes】がランクインしていた。

Jr.担の票数分布をゼロから集計するのはあまりにも途方がないので、省略させていただくが、上位を見る限り、Sexy ZoneにはかなりのJr.担票が入っているのではないかと推測される。

 

 

・他G担からの投票割合が高かったのはどのGか?

 

上の表では、単純に他G担からの投票Ptが多い順に並べたが、投票対象楽曲数によるデータの偏りをなるべく減らし、純粋に、より他G担から評価を得たグループはどこなのかを調べるため『他G担Pt』➗『総獲得Pt』による『他G担割合』を導き出してみた。

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TOKIOが94.1%という驚異の数字で一位を獲得した。

そもそも、TOKIO担の投票人数は18人なので、この高い数字になるのも仕方がないように思うが、TOKIOの最高位は【東京ドライブ】の51位。この曲はトータルで1670Ptを獲得しているが、TOKIO担の投票Ptはわずか76Pt。この曲が如何にTOKIO担以外から高い評価を得たのかが見て取れる。

しかし順位を見る限り、やはりこの割合は投票人数の少なかったグループ程高くなってしまう、どうしても数の差による傾向が出てしまうようだ。

 

 

・ならば一番自Gに投票したのはどのG担か?

 

お気付きになっただろうか?

なんと関ジャニ∞担が投票した楽曲の上位、一位〜十八位まで、すべてが関ジャニ∞の楽曲なのである。(渋谷すばる名義を含む)

私が冒頭で書いた、自担Gで引っかかった点というのがこれだ。

 

では、先程とまるっきり反転しただけだが、自G担の投票割合が高い順に、わかりやすく並べ替えてみよう。

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ほらね!!!!

 

「なんかエイト担、愛が重くね?」ってぼんやり感じたことに端を発し、こんな面倒なまとめを作ったが、数値化してもやっぱり関ジャニ∞担の自G愛は重かった!!笑ったよ!盛大に笑ったよ!!

しかし、二位のKis-My-Ft2とも僅差だった。初めまして、キスマイ担さん!重いもん同士仲良くしましょうや!!

 

…と、まあふざけるのはさておき、愛が重いのか視野が狭いのか、この結果を受けて思うところは様々だろう。

これに関してはデータだけ放り投げるので、各々が各々で咀嚼してほしい。(つまり丸投げ)

私はここのみをどうしても数値化したかっただけなのだ…。

 

 

 

 

おまけ

 

せっかくなので、上位十曲に関しても、同じような表を作ってみた。

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正直、投票結果が出る前、私が予想していた一位争いはHey!Say!JUMPの【キミアトラクション】、V6の【Wait for You】、嵐の【愛を叫べ】の三つ巴だった。

私だけでなく、【キミアトラクション】の順位が思いの外低いと思ったJUMP担以外のヲタは、多かったのではないだろうか。

しかし、これは公式発表の ≪グループ別ランキング≫のHey!Say!JUMP欄を見ていただければ、理由が一目瞭然だ。

 ≪グループ別ランキング≫

JUMP担の投票Ptが上位陣で見事に割れている。

全グループの中で、総獲得Ptが最も多かったHey!Say!JUMPの最高位が七位に留まったのは、同じくHey!Say!JUMPの楽曲で票の喰い合いが起きていたからなのだ。

2014年楽曲大賞ではHey!Say!JUMPの【ウィークエンダー】が二位にダブルスコアの差をつけ、圧倒的強さで一位に輝いた。

2015年、結果としてHey!Say!JUMP楽曲の順位は前年程奮わなかったかもしれないが、担当の中でもバラッバラに分かれてしまうほど、甲乙付け難い素晴らしい楽曲が何曲も世に放たれた結果であると捉えれば、なんとも羨ましい限りである。

 

 

そして、今回見事一位に輝いた、嵐の【愛を叫べ】

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恐らくほとんどのジャニヲタが納得の結果だろう。

ご覧の通り、他G担からの投票も多かった。まさに自他共に認める【2015年ジャニーズ楽曲大賞】だった。

 

 

 

〜総括〜

 

いやぁ、楽しかった。

今回は『自G担』『他G担』にスポットを当ててみたが、提供されたデータからいくらでもヲタトークが展開出来る、無限の可能性を秘めた企画だ。

冒頭で分析なんぞと一丁前に言ってみたが、終わってみればデータをまとめるだけで力尽きていた。なので、このデータを参考に、ぜひみなさんで独自の見解を展開していっていただきたいところだ…。

 

これを書いている時点では、まだ他部門の発表を残しているが、改めて【ジャニーズ楽曲大賞】の主催者様、お疲れ様でした。そして、素晴らしい企画をありがとうございました。

 

2016年は、胸を張って(?)楽曲大賞に投票出来るよう、DDを極めていきたい所存です!

 

 

 

 

 ちなみに、最後の表を反転すると

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 こうなってしまうのだから、やはり関ジャニ∞担の自G愛はとてつもなく重い…。

 

KinKi Kidsと云う場所〜【2015-2016 Concert KinKi Kids】レポ感想〜

 
※オンリー担について触れています。ご注意ください。
 
 
 
今年もやってきた冬のKinKiコン、東京ドーム12/31と1/1に参加してきました。
 
いやぁ、とにかく壮大だった。たった4公演の為に、ここまでのステージを創り上げるのか。その、夢の空間を作る為なら出し惜しみなどしない、採算度外視の豪華絢爛さこそ、まさにKinKi Kidsのコンサートである。でもやっぱりコレ、エイトの制作費完全に持ってかれてるでしょ。
 
 
所々掻い摘んで、つらつらと書きたい事を書いたら、レポより感想ばかりだし、二人よりステージングの感想が多くなってしまったので、可愛い二人を求める方は、少しサーフィンすればそこら中に溢れているので、そちらで補完していただきたい。
 
 
 
 
1/1セットリスト
 
01.夢を見れば傷つくこともある
02.ココロがあったんだ
03.やめないで,PURE
04.永遠のBLOODS
05.フラワー
06.もう君以外愛せない
07.情熱
08.願う以上のこと 祈る以上のこと
09.僕の背中には羽がある
10.Misty
11.Kissから始まるミステリー
12.ジェットコースター・ロマンス
13.スワンソング
 
MC
 
14.Alright!
15.鼓動、千々に
16.Harmony of December
17.SNOW!SNOW!SNOW!
18.愛のかたまり
19.硝子の少年
20.雨のMelody
21.Secret code
22.99%LIBERTY
23.ちがう道、おなじ空。
 
EC
24.鍵のない箱
25.まだ涙にならない悲しみが
26.Anniversary
 
WEC
27.愛されるより 愛したい

 

 

 
 
 
 
 
 
ステージ構成
 
ここのところエイトの超簡素ステージに見慣れていたので、高さのあるセットを見て少し慄いたものの、やっぱりドームのセットはこれでなくちゃなぁと。
それでも、セットはKinKiにしては割とシンプルな方だし、アリーナも珍しく普通だなという印象。うーん、KinKiに関しては感覚が麻痺してしまっているのかもしれない。
 
 
OP
 
まだ客電が消えないうちから、バックバンドの方達がゾロゾロとステージに現れる。バンド定位置にいるのはまだしも、ストリングスの方とかメインステにずらりと並ぶから、その段階で一体何が始まるんだと身構えた。
明かりが落ちると、ライティングショーが始まる。多くのジャニは、コンサートのOPといえば大抵映像を作って流すのだが、KinKiの場合は映像はオマケのようなもの。メインはライティングショーだ。そのLSも、今回は照明より音楽に力が入っていた。何十人ものプロバンドとストリングス、そしてジャニには珍しいコーラス隊がクラシック調のメロディーを奏でる。それが照明と相俟り、一瞬でドームは異空間へと変わる。まるで中世西洋の映画の中に迷い込んだのかと錯覚する程に、壮大なOPだ。開始数分でその世界観にどっぷりと酔いしれてしまう。
…落ち着いて聞いてほしい。散々うっとりしているが、この時点でまだKinKi Kidsは出てきてないんだぜ。
 
 
バック
 
今回はバックに一切Jr.が付いていないが、代わりにものすごい数のプロダンサーが登場した。いつも付いているプロダンサーやG-Rocketsに加え、あまり見ない方もいた。何がって、そのバックダンサーすら衣装が豪華なのがKinKiのステージの凄いところ。その辺のデビュー組の残念な衣装(察して)と変えてあげたいくらいだ。
 
 
 
03.やめないで,PURE
 
序盤で山場がきた。
アレンジを加えた、ダンスがっつりバージョンだったが、今回掘り下げたいのはそこではない。
 
まずモニターのエフェクトだ。サビに入ると、通常のように流れるLIVEの映像の上から、炎のエフェクトがかかっていた。が、そのクオリティは正直ものすごく安っぽかった(笑)
いや、シーン切り替えの、炎の爆発と燃え尽きていくエフェクトは中々にかっこよかった、が、サビの間映るエフェクトはもうちょっとやりようがあっただろう、という、AEにデフォルトで入っているような効果だった。
あと後半の何の曲か忘れたが、二人の白い衣装が光るエフェクトがかかったモニター演出もあった。あれも面白い挑戦だなぁと思ったが、いかんせん曲に合っていなかったのが残念なところだ。
 
そして特効。
かつて一曲でこんなにも火薬を使った曲があっただろうか、いや、無い。と反語になる程、特効豊富だった。
特効とはそもそも、セトリに並ぶ数ある曲の中から選び、かつ、その曲の中でもさらにタイミングを選ぶという、選び抜かれたキメに持ってくるものだ。それを序盤わずか三曲目の中で一体何度爆発させたのか。ど素人に「好きなだけ特効鳴らしていいよ」「わーーい!」と、特効ボタンを渡したのかと思った。凄まじかった。あれは一体どんな意図があったのだろう…。
おかげで、普通にiPodでやめピュアを聴いても満足できない身体になってしまったので、責任を取ってほしい。(訳:早く円盤化して下さい)
 
 
07.情熱
 
マーチングバンドを率いてのアレンジ情熱。今回の式典感を醸し出す一因になっている曲だ。
あの振り付けが好きなので、ダンスがなかったのは残念だが、剛さんの「相方に貰ったプラスチックトロンボーン自慢タイム」(思い込みが酷い)が挟まれるので、プラマイプラスだ。
最終日に至っては、まっっったく音が出なかったのだが、それを二人して笑い合うKinKi Kidsが尊すぎたので最早どうでもいい。
 
 
10.Misty 11.Kissから始まるミステリー
 
ムビステの上で、二人だけで踊るこの二曲の流れはとても良かった。
というか、バックを一切つけず、ステージの上には二人だけ、その状態でがっつり踊るというのが中々新鮮な気がした。流れるように立ち位置を替え、四方に向きを変え、しなやかに踊るその姿は本当に美しい。
kissミスの『君が欲しい』の指差しは、KinKiには珍しいアイドル振りで、指された方向の客席が都度沸くのが面白かった。あと、一回だけお互いを指したような気がしたのだが、あれは幻覚だったのだろうか…。
しかし、ムビステがいくらスケルトンであろうと、アリーナのお客さんがいる真上で停止して歌い踊るってのはどうなんだ…。(私達の界隈ではご褒美です)
 
 
12.ジェットコースター・ロマンス
 
やってまいりました。去年、剛さんの気まぐれペンラ講座により、数年を経てその地位を格段にあげたジェロマさん。
初めてKinKiコンに入った方は、普段静かで動かないことで有名なKinKiファンの突然変異にガチで引くと思う。でもこのペンラのうねる波が、どのGでも見たことがない動きで、とても綺麗なんだよなぁ。
「何休んでんだよぉ!」「もっと出し切れよぉ!」と客席を煽りまくり、歌そっちのけで全力でポイポイする光一さんと、ペンラを片手に時々オリジナルを挟みながらマイペースに花道を歩く剛さん。そんな剛さんのオリジナルに、瞬時に切り替えついていくファンはもう流石の一言だ。
というか、Mコンを知らなければ全くついて行けないのに「君達なら当然わかってるでしょ?」スタンスで何の説明もなく煽ってくるKinKi Kidsが自分達のファンのことを分かりすぎててツライ。
 
 
13.スワンソング
 
特に何かがあったわけじゃないけど、何度だって言おう。この曲本当に大好きです。
 
 
MC
 
この人たちのMCはなっがい上に内容がふわふわしているので、書き起こすのは諦めた。
とにかくお互いがお互いを大好きで、仲良しこよしなのはよーーーーーくわかった。私達は五万五千のモブと化すので、どうぞ心ゆくまでいちゃいちゃして下さい。(投)
 
 
16.Harmony of December
 
リリースされたのが何年前か調べるのも恐ろしいが、曲前のインターに当時のMVの続きのような映像が流れる。
個人的にこの曲は、当時好きだった人とカラオケで一緒に歌った思い出深い曲で、映像のハッピーエンドと相俟って、独特のイントロで二人が天空に登場すると、なんだか泣きそうになってしまった。
あとこの光一さんの衣装が半端ない。黒いロング丈のコートに金の装飾。下にはリボンタイのシャツ。コスプレだ、完全にコスプレだ。顔が美しいジャニに片っ端から着せて回りたい。(つーか今の金髪自担に着せたい)
 
 
18.愛のかたまり
 
出だしは原曲、一番はMアルVer.、二番は原曲の上にダンス付きという、この上なく贅沢な愛かたのフルコースだった。
何年経っても何度聴いても、イントロで鳥肌が立つのはどうしたもんか。毎年のように歌ってるのに飽きないのって、本当に凄い。もう意味わかんない。(語彙力)
 
 
19.硝子の少年
20.雨のMelody
21.Secret code
22.99%LIBERTY
 
改めて曲目並べると、流れがこれ以上ないってくらい王道だな。
 
 
 
ED
 
いやコンサートでエンディングって、と思うかもしれないが、KinKi Kidsの徹底された空間では本当にエンディングがあるんだから困る。
今回は二人が最後の曲で捌けた後、スクリーンにエンドロールが流れる。最初に「中世西洋の映画に迷い込んだよう」と言ったが、私達は本当にひとつの物語を観終わったのだと、OPで感じた事は、あながち錯覚ではなかったのだなぁと。
 
 
EC
 
何年か前に登場してからしばらくご無沙汰だった気球に乗って登場した二人。(このときの衣装が可愛い)
あの年は色々なGがこぞって気球を使っていたが、それ以来パタリと見なくなり、今年のエイトでも突然思い出したように現れたので、何か問題でもあってそれが解決したのか、或いは、いつもの事務所の気まぐれだろうか。
気球の目的は、距離の遠いスタンドのなるべく近くまで行くというファンサービスだが、剛さんは高所恐怖症の為あまり手を離せず表情は強張っているし、光一さんは光一さんで相変わらず手は振らないし、挙句二人揃って「あれ歌いにくい」と散々言いたい放題やりたい放題だ。
「KinKi Kidsのコンサートは観るんじゃない、感じてください」「Feelですね、Feel 」と言う彼らにとっては、近くに行くことより、素敵なパフォーマンスをすることこそが、ファンサービスなのだろう。
 
 
 
 
 
〜総括〜
 
今回はアルバムツアーではない上、タイトルらしいタイトルもついていないコンサート。
一体どんな構成にしてくるんだろうとワクワクしていたが、実にシンプルな内容だった。(いや、演出は全然シンプルじゃなかったけどね)
 
KinKi Kidsのコンサートは、絶対に外さない定番曲こそ毎回あれど、基本的には一見さんお断りよろしく、深く深くより自分達のファンへ向けたセトリを組む印象が強い。
良くも悪くも、あの広いドームを毎年埋めているのは、私よりもずっと昔から二人を見てきている人たちばかりだ。
そして、その客席の年齢層を弄りながらも、その発言の節々から「今いるファンの大半は、もうずっと応援して来てくれている人達」と彼らがちゃんと認識しているのが感じ取れる。その認識に誤差がないのは「客席なんて見てません!!」と言いつつも、『演者として』ちゃんと観客の事を把握している、流石のプロフェッショナルぶりだ。
 
そんなKinKiが、今回はガチガチに定番曲だけで固めてきた。本人たちも「初めてKinKiを観る人でもわかる曲ばかりで、楽しめるんじゃないか」と言う程に。正直、ディープなファンには少し物足りない構成だったかもしれない。そこには一体どんな意図があったのか。
 
意外にもKinKiは、自分達がコンの構成に関わる割合が、他Gと比べて低い。各々ソロではあんなにも端から端まで全て自分達でする二人が、だ。
それはきっと、何よりも二人が「KinKi Kidsらしさ」を重んじているからではないだろうか。
根本的に言ってしまえば、二人揃えばそれだけでKinKi Kidsだ。けれど、世間が思う、ファンが思う、そして二人が思う「KinKiっぽい」を、彼らはとても大切にしているように感じる。
その「KinKiらしさ」はファンも本人達も、そしてスタッフすらも共通認識である程に揺るぎない。だからこそ、二人は自分達以外が作る「KinKiらしさ」にあまり口を出さないのではないかと思う。
 
 
最終日、剛さんが「光一派剛派」に言及した。
どっち派、というのはかなり濁した言い方で、要はKinKi Kidsの活動を望んでいない所謂オンリー担のことだ。
私は十数年と、KinKiファンとしてはそんなに長い訳ではない。今までKinKiファンとしてSNSをしたことがなかったので、仲間もいないし、正直KinKiファンの事情はサッパリだった。それが、TwitterでRTされた先を何気なく覗いた時に、そのオンリー担の事情を知った。恥ずかしながら、ここ一、二年のことだ。
…とてもショックだった。私自身、ソロに関しては光一さんの現場にしか行っていなかったが、それは個人の音楽的趣味なだけであって、KinKi Kidsを否定する人がいるなんて、この十数年間思いもしなかった。今思えば、なんと呑気な考えだったのだろう。
 
誰を応援するかは個人の自由だ。人間だから好き嫌いもある。嫌いなものを無理に好きになれとは言えない。
けれど、自分が大好きな人が大切にしている場所を、どうして悪く言う事が出来るんだろう。あのコンサートを見て、ステージ上であんなにも楽しそうに笑い合う二人を見て、どうして必要ない場所だなんて思えるんだろう。
私にはどうしても理解出来ない。しかし、理解出来ないからと言って否定する気はない。個人の考え方は自由だ。
 
だが、それが二人の活動を妨げているとなれば話は別だ。二人の耳にそれが届いてしまう程、それによって「何か」がなくなってしまう程、その声は大きなものだったのだ。
 
そして、本人達にそれを言わせてしまったことが、何よりもつらく、情けなかった。
 
思う分には自由だ。けれど、それを多くの人の目に触れる場所で喚き散らし、誰彼構わず傷付ける行動は許容できない。今回の件に限らず、私がSNS全般に思っていることだ。
 
そういう人達には何を言っても無駄だということは、それなりに長いヲタク人生で重々学んだ。ならばどうするか。
私達に出来ることは、すべきことは、そういった一部の人を非難し糾弾することではなく、そんな否定的な声を掻き消す程大きな声を届けることだ。
 
「私達には"KinKi Kids"が必要なんだ」と。
 
CDやDVDを買う。コンサートに足を運ぶ。お金がなくたって、番組やラジオにおたよりを出す。方法はいくらでもある。私達は声を大にして「KinKi Kids」を求めなければならない。KinKiファンは静かで大人しいから…なんて悠長なことを言っていられない、そんな所まで事は既に進んでいたのかもしれない。
 
KinKi Kidsは二人のうちどちらかが「やめる」と言いだせばそこで終わりだ。そして、どちらかがそれを言った時、きっとどちらもそれを止めはしないだろう。ファンもまた、きっと受け入れてしまうのだろう。
 
けれど、二人がKinKi Kidsとして在りたいと望むのならば、その場所を守りたいと願うのならば、
 
2016年、KinKi Kidsが届けてくれる少し早いAnniversary
 
私はそれに全力をもって応えたい。
 
 
 
大分話が逸れたが、とても素敵なコンサートでした。改めて、KinKi Kidsは私の原点であり、大好きな場所なんだなぁと。
 
最高の時間をありがとうございました。
そして、これからもこの素敵な時間がどうか続いていきますように。
夢のような空間の中で、そう願わずにはいられなかった。
 
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