戦う君よ、世界を愛せるか。

自己泥酔でふらふらなオタク

ジャニーズWEST LIVE TOUR 2022【Mixed Juice】レポ感想


ジャニーズWEST LIVE TOUR 2022 Mixed Juice

全38公演のツアーは、6/12の北海道公演を以てその幕を閉じた。

久々にオーラスに入らないツアーとなったので、色々変わってることもあるかと思いますが、備忘録的に書いておきたいと思います。





会場に入ると15分ごとにミニWESTが注意事項を説明してくれる映像がモニターに流れていた。
一人が日本語で読むと、一人がそれを英文にしたものを読み上げるのだが、英語の苦手なメンバー(特に照史くんと流星くん)が手こずっているのが面白くて全く頭に入ってこなかった。何種類かバージョンがあり、その中でもhappens を自信満々に(ノノ_☆)ハピネス!!!と読む流星くんが本当に可愛かった。流星くん is happiness
勿論、そんなどうしようもないオタクを見越してきちんと会場スタッフさんから再度アナウンスされるのが流石であった。

そして開演直前にまたもやミニーズWESTが登場し『Mixed Juice』の振り付けレクチャーが始まる。その練習の流れで「まもなくMixed Juice出荷となります!」と映像終わりにそのまま会場が暗転して公演がスタートするのが中々珍しいなと思った。


01.Mixed Juice

暗転した会場に響き渡る濵田さんのフェイク。
ステージ上方の巨大な機構が徐々に開いていくと、中からバックライトに照らされたジャニーズWESTのシルエットが浮かび上がる。
フェイク終わりでパッとピンが当たり、WESTの姿が見えると歓声を出せない会場が、声を出せないながらにわっとテンションが上がるのを感じた。
事前の振り付けレクチャーもあってか、サビになると満杯の客席のペンライトが同じように揺れる様がとても綺麗だった。


02.We are WEST!!!!!!!

神山くん作詞作曲のC&R曲。この曲で声が出せないのはとても歯痒いのだが、FCからの依頼で事前にファンの声を集めたものを流してくれていたので、寂しさは少し紛れた。けど、やっぱ「やばいめっちゃ楽しい⤴︎⤴︎」は声を大にして言いたいんだ……早くそんな世界に戻りますように。

そして今回のツアーではWEST初となるムービングステージを使っていた。
ムビステは開発された時こそアリーナ規模で使われたが、基本的にドーム規模の公演で使われるものだった。しかし昨今、アリーナ規模でも使われているのを目にする機会が多くなったように思う。
【W trouble】のメイキングに映っていた仕込み図から、もしかすると配信でなければ【W trouble】でムビステ使う予定だったのかな?とも思った。しかし【rainboW】では、なるべく客席と距離を取ることを優先していたので、今回の「よりファンの近くにいく」という【Mixed Juice】のひとつのテーマと合致してムビステを使うに至ったのかもしれない。


03.ええじゃないか

初っ端からギア全開。やはりええじゃないかの盛り上げ力は偉大だ。
間にメンバーそれぞれの挨拶を挟むのだが、流星くんが主に毎回「愛し合おうぜ!」と言っていたのが印象的だった。
バクステ側に移動してからのサビで、神ちゃん重岡くんあたりが謎の振り付けをし始め、メンバーに伝染していくのも楽しかった。


04.Anything Goes

濵田さんの「次はこうやって縦ノリでいくで!」と丁寧な曲振りがあるおかげで、客席のペンライトが大きく上下に揃っているのがこれまた綺麗だった。
二組に分かれて外周を歩きながら歌うのだが、道中止まるポイントがあり、そこでカメラに向かって「かなりかなりHype yeah 何もかもがHigh sence 3,2,1!!」と並んでラップするツインが強くて大好きだった。


05.Born To Be Wild

ジャニーズあるある、アクセントダンスから入り徐々に増える音数からインストに合わせて、長めのダンスが挟まれる。
途中、後ろに倒れる照史くんを支える淳太くんのばどパートと、アクロバットをする神山くんが印象的だった。
そしてインストがそのまま曲に繋がる。あーこういう繋げ方大好き!

ダンスはWESTがあまりやらないジャンル(多分名前があるんだろうけどわからない。イメージは嵐の『P•A•R•A•D•O•X』)で、個人的に小瀧くんがものすごくハマっていたと思う。

「気が付いたらinto your eyes,yeah」で目の横ピースしたあと、パート終わりに口元に手を当ててハッとした顔をつくる淳太くんが大好きです。

イントロの膝だけでリズム取る所とか「エスコートするから」で手を差し出す所とか、サビの両の掌擦り合わせる所とか、下から両手ひらひらさせる所とか……あれ?思い出しながら気付いたけど、私自分が思ってる数倍この曲のダンス好きだな???

アルバムもこの曲順とあって、とても流れが綺麗だった。


06.セラヴィ

暗転しモニターに映される桜(春)空の瓶を持った子供。桜は散り足早に季節が巡ると、子供は大きくなり重岡くんに。何かを思い出すようにフッと笑って、空の瓶を窓際に置いて去っていく。(「冬が終わって春が来るように気付いた時には大人になっていた」)

4本の薔薇(春〜初夏)を手に香りを嗅ぐ淳太くんが、置いていかれた空の瓶に薔薇を挿し去っていくと、時間が流れ、薔薇はあっという間に枯れてしまう。(「いつか僕も誰かの思い出の花瓶の中で枯れてゆくのだろう」)

ベンチに落ちた枯れ葉(秋)を手で払って腰を下ろし、神山くんはギターを奏で始める。はらはらと舞い散る雪(初冬)を見上げると、立ち上がって去っていく。(「君がいつかメロディーになってた」)

淳太くんがいた部屋で、大勢の友人とパーティを楽しむ照史くん。サプライズ的にケーキを運び「おめてとう」と言った先には誕生日の主役である濵田さん(冬)が。驚きつつもケーキのロウソクを嬉しそうにふぅーっと吹き消すと、同時に周りの友人たちもケーキも煙と共に消えてしまい、濵田さんは立ち上がり窓を開ける。(「そうやっていつか煙になる頃に笑えるように」)

何かから逃げるような小瀧くんは、追い詰められ諦めたようにずるずるとコンクリートを背に座り込む。そんな中で差し出された手に縋るように伸ばした手は空を切り、ガクンと落ちるようにして暗転する。(「伸ばした手を拒まれても」)

白のペンキを散らし、素手で壁に何かを描く流星くん。(ここだけ歌詞とのリンク思い浮かばなかった)カメラが引くと、壁には「C'est la vie」の文字が。

WESTって曲間繋ぎの映像で世界観作るの上手いよね〜大好き。

歌詞とリンクさせた振りが多くて大好きなんだけど、勿論振りをつけたのは神山大先生。神山くんの振り付け、ほんっとに大好き。

印象的なギターのリフと共に、小節ずつメンバーカラーのピンが当たり、外周に散らばった各人が踊り繋いでいく。あぁもう、だから私ピンの演出に弱いんだってば。
「メロディーになってた」と「季節と共に」のブレイク部分では、歌う人以外のピンが暗くなる(正確には濃い色入れてる)ところもとても良い。

間奏部分でもピン演出は発揮され、照らされた人が移動しながら踊り繋ぐところが本当にかっこいい。途中で気付いたけど、センステの神ちゃん以外はシンメで踊ってたんだね、一人ずつかと思ってた。で、最後に重岡くんと淳太くんがふっとすれ違う瞬間が切り取られたようにピンが当たるんだけど、そこがこの曲をまさに表現しているようでめちゃくちゃ好き。

ただ「育った風景が〜」からのパートがこの曲で一番好きなところなんだけど、そこが省略されていたのはとてもとても悲しかった……演出上仕方なかったのかもしれないが……

センステに全員集まってからは、照明が大分暗めでレーザーが効果的に使われていてとても綺麗だった。(途中で照明なんか変わった?)
全体的にセラヴィの照明の使い方と演出が大好きで、それは外周に散らばっているからこそだと分かってはいるんだけど、せっかくの神山大先生の振り付けを、会場によってはスタンドに入らないと正面から見られないのは大変勿体ないと思うので、また別の機会に集合バージョンが見られたらとても嬉しいなぁ、と。その際はぜひカットしたパートも……(まだ言う)


07.Big shot!!

ビグショは盛り上がるし大好きなんだけど、正直セラヴィとの間にもう一曲挟んで欲しかった……!今回のアルバム曲でセラヴィは山場の一つたり得る曲だったと思うので、その山と余韻を丁寧に味わいたかったなぁと。まぁ個人的な趣味ですが。

「止まぬファンファーレ」の後、移動しながら必ずこたじゅんが絡むの可愛い。大体手を組んで肩ぶつけて気合い入れ合うみたいな感じなんだけど、段々小瀧くんが淳太くんのお腹触ったりちょっかいかけたり、人知れずわちゃわちゃしてるところを逃さず目撃するのが一つの使命でした。


08.努力賞

メンステに戻り横一列に並んだスタンドマイクの柄には、ボロボロの布切れと虹色の布がぐるぐるに巻かれていた。
それはモニターの映像とリンクしているのだが、こちらはイラストをsakiyamaさん、映像をくろうめさんが担当してくださったとのこと。普段からsyudouさんと組んで動画をアップしている、ゴリゴリにそちらの道の最強タッグである。
枚数や動き自体は少ないのだが、曲と相まり完全に"ボカロ曲"の完成であるその姿に、私は初日のけ反ったまま頭が地面に着くかと思った。

しかしこの曲の良いところは、バチバチなボカロサウンドを"人間"であるWESTが歌うところである。

普段は、頑張った事そのものを褒め称えてくれる応援団ジャニーズWESTが「努力賞なんて後回し 今は勝って満たされたい」とがむしゃらに歌う姿は中々にクるものがある。
多少の歌いづらさはあったように思えるが、やはり生で歌うからこその魅力が大きかったと思う。


09.Plan B(中間・神山・藤井・小瀧)

努力賞終わりゆっくり下がった機構が再び上がってくると、ガラスで出来たような光る椅子に座った4人が登場する。途中から椅子にボードみたいなのがくっついてたけど、あれは光を映えさせるためかな?
踊りだす彼らの左手には手錠がかかっていて、そこから伸びる鎖は椅子へと繋がっている。
個人的な解釈は大体こんな感じ。

まったくもう誰ですか、この演出やったの。怒らないから手を挙げてください、淳太くん(決めつけ)

あと、スタンドの上の方に入った時に気付いたんだけど、サスの光が円ではなく四角だったのがめちゃめちゃ曲に合ってていいなぁと思った。


10.情熱(濵田・桐山・重岡)

上手外周に登場した重岡くんのブルースハープから始まり、下手外周に濵田さん、センステに照史くん。
サビでセンステに合流し、シンプルな衣装、シンプルな照明で向き合って歌う姿は飾り気がなく余計に歌が響く。あまりに生歌が良すぎて、音源では全然満足できない体になってしまった。

間奏では重岡くんだけでなく、濵田さんと照史くんもブルースハープを演奏していて、すごく気持ち良さそうだった。

これだけ気持ちでぶつかっているように見えて、所々で決められた動きがあるんだろうなと垣間見える部分が少し愛おしかった。


11.微笑み一つ咲かせましょう

センステスタンドマイクにて。
この時の黄色チェック衣装がみんな可愛くて好き。特に神ちゃんのトータルコーディネートの可愛さは異常。自分のパート以外で色んな人(主に濵田さん)に絡みに行く小瀧くんも可愛かった。
事前の振付動画によって客席も一緒になって踊れるのが楽しかったなぁ。


12.でっかい愛

バックのJr.紹介から、小さい子もみんなでぎゅっと集まって曲が始まるのがまさに"でっかい愛"でほっこり。
スタトロがない分、久々にリフターが使われてた。


13.週刊うまくいく曜日

初日はなかったと思うんだけど、途中から曲後半の「週刊うまくいく曜日〜🎶」でジャンプするところで、センステに集まって全員で一周ジャンプタイムが挟まっていた。
みんなで跳べるので楽しかったけど、ちょっと長いかな〜とも思った。その時間でセラヴィのパート歌っ(まだ言う)


14.喜努愛楽

バクステ側からムビステで喜努愛楽。
こうやって踊りながら移動できるのがムビステのいいところだよね〜。
歌番組では一回しか披露がなかったので、しっかりダンスが見られて嬉しかった。


〜MC〜


15.涙腺

MC後移動してセンステでアコースティックコーナー。はまかみギター、重岡くんピアノ。
これをアコースティックでするとは思ってなかったから予想外だったけど、少ない音数でみんなの歌声が存分に堪能できたのでとてもよかった。

メインスクリーンに手書き風フォントで歌詞が映し出されているのだが、出会った頃の僕らに向かって何か言えることがあるとしたら、の
「大丈夫だよ 信じてゆけよ かけがえのない旅になるから」
の部分だけ、ずっと白色だった歌詞が虹色になる演出がまたニクイ。

どこかの公演で、歌唱中に振り返ってそれを見た小瀧くんが(知ってはいたけど)うるっときたと言っていたのがなんとも愛おしかった。


16-1.アメノチハレ
16-2.ブーケ
16-3.オレとオマエと時々チェイサー
16-4.バニラかチョコ

公演替わりガチャ曲。
法則性も曖昧な上、途中で曲が突然増えたので不思議だった。
正直今回時間なかったような気がするんだけど、それでもこうしてわざわざ何曲も覚えて楽しませてくれるWESTには本当に感心する。
重岡くんピアノ(はまかみギター)照史くんがカホン中心に打楽器を担当。照史くんさぁ、ブルースハープもそうだけど、こうやってサラッと新しいスキル習得して何でもないような顔して披露するの、ほんとズルい、好き。

個人的に『ブーケ』が大好きなので、アコースティックでも聴けたのめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。むしろアコースティック良さ増し増し。
そんで歌い出しの淳太くん、淳太くん生歌史上一番上手かった、知らんけど。
音源にはない、サビの旋律を用いたイントロを担当する濵田さんが毎回「緊張したー!」と言っていたのが印象的だった。


アコースティックコーナー通して、基本センステで全員一方向を固定で見ているので、しばらく背中しか見えない席があるのだが、淳太くんが自分のパート以外で時折後ろを向いて音に乗っていて、そういう所が大好きだなぁと思った。(と思ったけど最後入った公演で色々変わっていたので途中全体で調整が入ったのかもしれない)


〜ジュニアコーナー〜


17.ブルームーン

歌う順番に一人ずつ登場。
激しくはないけど、この曲で踊るのは意外だったな。
紺のような深い青のようなキラキラロング丈衣装が二曲だけなの本当に勿体ないけど、曲の世界観の為なら贅沢使いも厭わない気概、好き。


18.真夜中のLION

ブルームーン』でメインモニターを割って登場した立体の月、周りに謎のギザギザが付いていて、なんというかダサi……いや何でもないです。と思っていたら、その物体はプロジェクションマッピングでライオンに変身を遂げた、なるほど(なるほど?)

ところどころダンスが完全な対、シンメトリーになっているのがよかった。特にりゅせじゅんのシンメは、直線と曲線という両極端な踊り方なので、それも含めて美しかった。

落ちサビの「奏でるように闇に踊れ」は、音源の時からこの難しいところを歌いこなすなんて流石照史くんだな〜と思っていたのだが、生歌でも一度も一切もブレることなく綺麗な歌声を響かせていたのでとても驚いた。声帯どうなってるんや……


19.黎明

曲終わりにボワンと煙幕がメンステを包み込み、煙が晴れるとWESTは真っ白な衣装に早替わりしていた。
この煙幕、初日は真上に吹き上がっていたのが次の日から斜めになっていた(ハズ)(その方が目隠しになるから)(多分)
そしてこの曲間、お察しの通りステージの上で早替えしているのだが、着ていたものを完全に脱ぐので少々時間がかかるのだ。
静岡ではその間、ステージ上は転換用地明かりのような状態で無音が結構続いたので「そわそわするな〜」と思っていたが、次入った時にはノイズのような音で繋がれていたのでホッとした。
あと、曲始まりも最初はMV通り数人座ったフォーメーションから始まっていたんだけど、途中で全員立って横一列に変わっていた。恐らく煙幕で分かりづらかったからだと思うんだけど、前曲終わりと同じ(並び順は違うかも)並びで衣装だけがパッと変わったように見えてすごく良かった。
相変わらず細かい調整お疲れ様です、流星P。


この『ブルームーン』→『真夜中のLION』→『黎明』は今回の【Mixed Juice】の中でも好きなセクションで、曲の雰囲気的な繋がりもさる事ながら、夜→真夜中→夜明けの流れがとても美しいなと思ったし感動した。
ここ何年か流星くんが担当したライブを見てきたけど、流星くんは曲の意味を意識したセトリの組み方が好きなのかなぁ、と。
初期担当の淳太くんは「何故実際ライブをする前にそんな並べ方出来るの?」ってくらいストレスフリーなセトリの作り方をする人だと思ってるんだけど、このナイトセクションはその両方を実現したような本当に本当に美しい流れだと思った。


〜inter〜

曲間映像。
工場で働くWESTさん達、どうやらこの工場の屋上に幻のMixed Juiceがあるらしいのだが、どうにもセキュリティが強固らしい。
そのセキュリティを解除するミッション、と云う名目のショートバラエティ映像。リコーダー吹いたり、フリースローしたり、ニョッキッキしたり。
WESTもこういう映像を円盤特典に付ければいいのになぁと毎回思っています。頑張って、JE in Jスト。


20.W trouble
21.YSSB
22.PARTY MANIACS
23.ごっつえーFriday
24.おーさか⭐︎愛・EYE・哀
25.アカンLOVE〜純情愛やで〜
26.ズンドコ パラダイス
27.ホメチギリスト

Mixed Juice→Mix→Remixということでリミックスコーナーなのはなるほどな、と。

『W trouble』は「ちゃんとお客さんの前で披露したい」と言っていた曲なので『ごっつえーFriday』とあわせて救済かな。
前半はそもそもがテケテケしている曲ばかりなので、リミックス感は正直薄かったけど、『YSSB』から『PARTY MANIACS』の繋げ方と終わり方はとてもかっこよくて好きだった。

あ、でも『おーさか⭐︎愛・EYE・哀』はMURO REMIXみたいでリミックス感強かったかな。まさかこんなところでアルバムバージョンが活きてくるなんて……。
途中から「おーさか!」のところをその土地の有名なものに変えてコールしているのもツアーっぽくてよかったなぁ。

Remixメドレーに入る前のノイズのような映像で曲ネタバレしてて、そこにホメチギまで入ってるからそこまででRemixメドレーなのかな?と思うんだけど、アカンからは特にRemixしてなかったような気が……?


28.証拠

『ホメチギリスト』終わり、バンドメンバーがインスト演奏しながら登場し、メンバーはステージで上脱いでラフな格好に。
淳太くん、ざくざく黒ニットで所々大きく開いてて素肌が見えてたのに、途中からインナーにシャツ着たの、とても残念でした(ストレート)(風邪ひかないでね)

初日着替えながら(終わった後?)重岡くんが場繋ぎ的に「メンバー!〇〇だよなぁ!」と呼びかけて全員が「「そうだよなぁ!」」と返すくだり、可愛かったんだけど、途中から謎に消えてたな……。

曲はキエチマエカナシミポーズで手をかかげ、7人に7色のスポットが当たって始まるのがとても良かった。
あぁ、ジャニーズWESTにとっての新たな"象徴"なんだなって。

いままで、何もなくとも客席の振りが一番揃うのはええじゃないかだったけど、証拠は単純な上下と熱量での動きの大きさも相まって、ペンラによる客席の一体感も、また一段違うモノになっていたように思う。


29.僕らの理由

少し自分語りが入ってしまうんですが。
私、ジャニーズWESTの応援歌は好きだけど、別にそれ自体に支えられるとか救われるとかは然程なくて。
ストレスもあまり感じず波も風もない平凡な人生を送っているので、応援されるほど特別何かを頑張っているわけでもなく(だからこそ「日常はそんなにド派手じゃない ルーティンワークは間違いなわけじゃない」「愛せ 君の人生」と歌うアンジョーヤリーナが大好きなんですけど)
その上、自己肯定感激高で他人の言葉くらいでは傷付かない落ち込まない鋼メンタルを持ち合わせているので、応援歌というものの"君"や"あなた"に自分を重ねることはほとんどないんですよね。

だけど、僕らの理由を生で聴いた時、思わずポロッときてしまって。

私はこの歌で語り掛けられている"あなた"のような人ではないけれど、そんなことは関係なくて、当事者かどうかなんて飛び越えて、メロディーに乗った言葉が只々グサグサと刺さってくる。否、ジャニーズWESTが刺してくる。

【W trouble】の時にも書いたけど、彼らの"メッセージを伝える力"というのは、本当に何段もレベルアップしているんだなぁと感じた。

曲終わりかき回しの時、後ろにあるバンドスペースにカメラが一台置いてあって、メインモニターにその映像が映し出されているんだけど、メンバーがそこに向かって「一緒にいくぞ!」って呼びかけてくれる演出がとても良かった。
ステージからの景色を見ながら手を引っ張られて客席に走っていって一緒に跳ぶ、そんなような感覚で。
初日にあった記憶がないから(見てなかっただけかも)途中から入った演出だったなら、めちゃめちゃいい追加演出だなぁと思った。


30.ムーンライト

重岡くん作詞作曲。
コンサートもクライマックス、全て出し切るように飛んで跳ねて笑って歌って。
重岡くんは、メンバーがこの曲を歌ってくれているのがそれはそれは嬉しいという感情が、メンバーはこの曲をみんなで歌えて嬉しいという感情が、溢れ出ているように見えてとても幸せな景色だなと思った。

最近よくメンバーが言う「青春」は、きっとこの空間なんだろうな。

前にも言ったけど、その瞬間に在るコンサートは、メンバーとその日その場にいるお客さんとだけのものだと思っているので「ここだけの話をしよう」という歌詞が個人的にとても響いた。


31.サムシング・ニュー

今回の挨拶担当は流星くん。
流星くんは、去年の【rainboW】オーラスでものすごく熱い挨拶をしていて、こんなに熱を表に出すの珍しいなぁと思っていんだけど、今回のツアーは毎回熱かった。
しかも「これを言おう!」と決めているのではなくて、その場その場で感じたことを言葉にしているんだろうなと感じられて、とても嬉しかった。

そんな熱い挨拶でよく「これからもずっとついてきてください」と言っていて、直後に『サムシング・ニュー』がかかるので、実質プロポーズだ!と言ったら流星担にしばかれました。

オープニングで出てきた機構に乗り込み帰っていくWEST。機構が閉まりきった後に、その隙間から、見切れ程ではないけど少し見辛い下手端の客席に向かって最後まで手を振ってハケていく淳太くん。前回の【rainboW】でも同じことしてたよね、そういうところ大好き。



EC1.しらんけど

声が出せない客席が、アンコールをどうしようかなとまばらな拍手を始めると、モニターに登場するミニーズWEST。
「みんな、WESTにもう一回出てきてほしいけど声が出せないからどうしようってなってるんやんな?わかるわかる」と寄り添ってくれた後にアンコール大喜利を始めるミニーズWEST。
散々案を出した後「そんなんしれっと出てったらええねん、知らんけど」「知らんのかい」と、スーツを着込んだWESTがイントロと共に登場。

アンコールなのにスーツ、『しらんけど』なのにスーツ、という本人達はボケのつもりなのだろうが、スタイル抜群WEST故、ビシッと決めたスーツに毎度毎度客席がひゃあとなっていたのが逆に面白かった。

この曲は真面目にやることで完成する曲だし、もしまた歌番組ですることになってもこうはならないんだろうけど、淳太くんツッコミパートではツッコミなのにボケるという複雑怪奇な構図も、ライブのアンコールならではで毎回楽しませてもらった。


EC2.進むしかねぇ

『しらんけど』の流れでそのままスーツで『進むしかねぇ』なのは、なるほど綺麗な流れだなと思った。


EC3.Mixed Juice

センステに並べられた7色のビンの被り物を前に「あれぇ!?なんやこれ!?」ととぼける濵田さん。それにみんなでノッて茶番になったり、バッサリ切って濵田さんがしゅんとしたり、いちいちアドリブレパートリーが豊富なジャニーズWESTには感心してしまう。

ビリビリとスーツの上を脱ぎ捨てツアーTになると、カラフルなビンを被り濵田さんが「おかわり!」と叫ぶ。朱色の麺類が浮かんでしまったのは私だけではないはずだ。

WESTがツアーで同じ曲2回やるのは珍しいなぁと思ったが、意図を汲み取れなかった私は「なんか被りたかったんかな…」と思うことにする。

最後にメンステ真ん中の出口にハケていくのだが、そこで最後の方に残った人たちが何かしらボケたり言い残したり、最後の最後まで楽しませてくれるジャニーズWESTが大好きだと思った。






前回のツアー【rainboW】は、まだまだ続くコロナ禍を考慮し、センステとそれに続く花道以外は全て取り去り「魅せる」に振り切ったコンサートだった。

そして今回の【Mixed Juice】は「なるべくみんなの近くに行く」と、その離れていた分を取り返すかのように、外周が復活していたが、それだけではない。

ファンサに割く時間もいつもより長いと思ったし、MCからアコースティックコーナーへはわざわざ外周を歩いてセンステまで移動、それが終わったあとには一旦横花に散らばって並んでからハケるなど、(トロッコは使わない判断をした上で)可能な限り色んな場所に少しでも近くに、という配慮が感じられた。



流星くんは今回の【Mixed Juice】のことを「ジャニーズWEST初心者の方でも楽しめる」そして「原点回帰」だと語っていた。

実際、セットリストは定番曲も盛り沢山で、好きになったばかりでもアルバムを一通り予習すれば楽しめる作りだったように思う。
かっこよさが際立った前回前々回とは一転、楽しくわちゃわちゃ盛り上がるが詰め込まれた中にキメるところはかっこよくキメる、まさに原点回帰のようなライブだった。

しかしその中でもそれらと同じようにキラキラ輝いていたのが、原点にはなかった「バンドコーナー」だ。

「証拠」を転機に、彼らが新たに手に入れた武器。
正直、私としては少し思うところがあったが、彼らが最近口にするようになった所謂"無風期"に、暗闇の中「何かWESTにしかない武器を」と必死で探しもがいていたのを見ていたので「やっと見つかって良かったね」と案外すんなり受け入れられたのだと思う。

そして完全に吹っ切れさせてくれたのが重岡くんの言葉だった。

「生のパワーがほしいと思った時、自分らで楽器を弾いて歌う想像をしていたけど『待て待て、マイクも楽器やないか』って。ギターが似合うギタリストがおるように、マイクという楽器が似合うボーカリストになることもできんねやなって」

何というか、目から鱗というか、天地がひっくり返るというか、そんな衝撃だった。

そうか、ジャニーズWESTはマイクと云う楽器を持ったアイドルなのか、と。



彼らが今まで磨いてきたモノ、そして新しく手に入れたモノ、それらを携え数週間後には悲願であったドームツアーを迎える。

そこにはどんな景色が待っているのだろうか。
不安はない、ただ漠然とした「楽しみ」という気持ちだけがある。

ジャニーズWEST、ライブツアーMixed Juice全38公演完走、お疲れ様でした。


さぁ次はどこまで行こうか。