戦う君よ、世界を愛せるか。

自己泥酔でふらふらなオタク

楽しくなければ人生じゃないじゃん!〜【ジャニーズ WEST LIVE TOUR 2019 WESTV!】レポ感想〜




1/3の横浜アリーナを皮切りに全国8都市を巡る、全34公演のコンサートツアー【WESTV!】は、先日3/24の札幌にてその幕を閉じた。

これがね!もう本当にね!めちゃくちゃ楽しかった!一言で言えば楽しかったしかないんだよ!!!
とは言え、円盤になるのもまだまだ先であろうし、全曲振り返りをダラダラTwitterに垂れ流すわけにもいかないので、いつものごとく長文ブログだよ!やっほ!暇な時に読んでね!!!

ではいっきまーす!




今回ツアー【WESTV!】は、同名アルバムを引っ提げてのツアーだった。

今年の4/23でデビュー5周年を迎えるジャニーズWEST。その"5"をローマ数字にし、グループ名にくっつけて【WESTV!】と云うタイトルになったという。
タイトルの発案者は淳太くんで、パリピポの頃には既に考えていたものらしい。いやどんだけ気ぃ早いねん。好き。

そして言わずもがな、タイトルを見て分かる通り、コンセプトは"TV"
ドラマみたいなバラード、お笑い番組のような陽気ソング、果ては通販番組まで、まるでチャンネルを回すように、くるくると表情を変える、まさにWESTの真骨頂のようなアルバムだ。



そんなコンセプトに則って、オープニング映像はTV番組の裏方さんに扮したメンバー紹介から始まる。

('・ェ・`)→ディレクターさん(チャラい)
(θヮθ)→ADさん(女性)(小瀧Dの事が好き)
(´◇`)→大道具さん(違和感仕事しろ)
(б∀б)→メイクさん(女性)(違和感仕事しろ)
(`-´)→音声さん(アフロ)
(ノノ_☆)→プロデューサーさん(黒光りしてる)
(^ヮ^=)→カメラさん(絶対手元ブレてるだろ)

そんなスタッフ達が集まり、濵田ADがカチンコを鳴らすと収録が…いやライブが始まる。コンセプトに沿ったなんとも綺麗な始まり方だ。



1.スタートダッシュ

一曲目のイントロが流れ始めると、メインステージ上段に置かれたバルーンのテレビに、メンバーのシルエットが浮かび上がる。
この時に淳太くんはよく影遊びをしていた。(かわいい)
重岡くんがその公演ごとに違う、その時々のテンションで掛け声をかけると、特効と共にバルーンが破裂し、中からメンバーが登場。文字通りTVから飛び出してきたといった登場で、初めて生でジャニーズWESTを見た人たちには粋な演出だったのではないだろうか。

曲の後半照史くんパートは「世界へ向けスタートダッシュ」を「ジャスミン向けスタートダッシュ」に変えて歌うのだが、その直後にメンバーは縦花を駆けてセンステへと向かって行く。まさにジャスミンへ向けスタートダッシュしたわけだが、こういう細かい作り込みが本当に大好きだ〜!!



2.ええじゃないか

センステでメンバーがお決まりのポーズをとり、重岡くんくんが「せーの!」と叫ぶと、会場からは大きな「ええじゃないかー!」の声が返る。何度聴いても何度やっても、幸せで素敵な瞬間だと感じる。
ライブでほぼ毎回歌うデビュー曲、通常ならお手振りや煽りポジションばかりになるところだが、今回のええじゃないかはテレビ尺かつほぼ元のパフォーマンスそのままでの披露だった。もう、そういうとこ〜!大好き〜!
間奏のはまかみアクロ部分は、真面目にアクロバットする時もあれば、TT兄弟やですよ。など、お笑いネタをすることもあった。何が凄いって、その時のノリでどっちに転ぶか分からない神山くんの後、瞬時にそれに対応する濵田さんの瞬発力だ。ちなみにお笑いネタの時は、その後歌う淳太くんも、楽しそうに乗っかる事が多かった。(かわいい)



3.パーリパーリパリ -カタカナを叫べ-

バクステのメンバーにピンクの色ピンが当たると、曲に合わせたトロンボーンを吹く振りで始まる一曲。
タイトルの通り、歌詞カードのカタカナ部分はファンも歌うパートなのだが、初日か二日目のあたりで「この曲のみんなの声がすごくデカくてびっくりした!テンション上がった!」と、メンバーが嬉しそうに話していたのが印象的だ。

振りも割と簡単なもので、すぐ覚えられるのだが、メンバーが方々外周に散った後のパート「pizza半分こでアーン」からの部分はかなり個性が出ているようで、先日色んな担当が集まる場でその話をした時に「え!?○○くんそんなことしてたの!?」と互いに驚き合っていたのがとても面白かった。みんな、自担とピザ半分こすることしか考えてなかった。



挨拶

流星くんは去年から変わらずC&一文字R、照史くんは去年の後半でやっていたFooooooウェーブ、淳太くんはアリガトゴザイマァ⤴︎スにそれぞれハマっていた。
今回、次の曲への流れがあるので、いつもと挨拶順番が違い、重岡くんが最後だった。しかしBGMの長さが全員で決まっている為、テンション上がった重岡くんが勢いのままイエーーイと、普段なら終わらせる盛り上げをした後、まだ時間が余っていることに気付き、帳尻を合わせる為また話し始めることがあったのが可愛かった。



4.アカツキ

テンション高めの挨拶から一転、重岡くんが指をパチンと鳴らすと、モニターに映し出されるのは赤い月。サブモニターがこの赤月と、ステージの上の重岡くんの姿を重ねた構図で映しているのがとても美しかった。
Netflixオリジナルドラマ「宇宙をかけるよだか」の作中衣装で屋上に立つ神山くん、否、しろちゃんは、両手を広げ屋上から身を投げる。それをじっと見つめる重岡くん、否、火賀くん。よ、よだか〜〜〜!!!演出が最高すぎる〜〜〜!!!

そして流れ始める『アカツキ』のイントロ。メンバーはそれぞれ真っ赤な衣装に身を包んでいるのだが、唯一淳太くんだけジャケットがロング丈なのが最高にご褒美だった、アリガトゴザイマァ⤴︎ス!

このアカツキ、導入の素晴らしさもさる事ながら、照明演出がとても綺麗だった。
センステの上から降りてくるのは、縦長のLED照明(おそらく嵐さんがアユハピで使っていたものと同類だと思う)、そしてせり上がったセンステの側面にもLEDパネル、つまり上と下から光の演出が可能で『アカツキ』という幻想的な曲の雰囲気を創り出すのに一役も二役も買っていた。
あと、A1の一人ずつ短いソロを歌い繋いでいく部分、代わる代わる歌っている人にトップからパッとスポットを当てFOしていく、それもうめっちゃ私の好きなやつ〜!!しかもこの時ピンは当ててないから、影が色濃く映えて、楽曲のダークさをより引き立ててるの!あーもう天才!



5.Drift!!

アカツキ』の曲が終わり、余韻に浸る会場を『Drift!!』のイントロによって、悲鳴が切り裂く。
こちらは今回の神山くん振り付け楽曲。前回振り付けた『Evoke』のあまりの難しさに、メンバーがヒィヒィとなったので「前回よりは簡単にした!」らしいが、他メン曰く「全然難しいわ!」

個人的には神山くん振り付けでダントツ好きな振り。曲にちなんで、車を運転する仕草をモチーフにした振りが多いのだが、振り入れの際、淳太くんがふざけて「俺、左ハンドルやねんけどな〜(笑)」と言った冗談を「そっか!外車って左か!」と真面目に受け取り、その場で何箇所か振りが反転したそう。二人とも可愛い。

その左ハンドルがよくわかるのが、曲のアウトロ部分。車を止め、シートベルトを外す時に右の腰から外し、進行方向向かって左の扉から出て閉めるのだ。つ、作りが細か過ぎるぜ神山くん〜!最高かよ〜!!!

そしてこちらダンスだけでなく、毎回小瀧くんがCD音源と違って「全て転がしてく」でがなるのがめちゃくちゃ好きだった。私の中で「転がす小瀧くん」と呼んでいた。(使用例:今日も小瀧くん転がしてたね〜!)
あと、メンステ戻ったラスサビ「誰よりもSlipping like a skate.」を口元に手をあて歌う淳太くんが毎回美人すぎて困った。美人さん。



6.赤いマフラー

メンステに戻ってしっとりと。
去年シズマイ→何万回の流れに「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」となったものだが、今回のこの流れは違和感なく、むしろ気持ちのいい流れだった。やはりジャニーズWESTはセトリの組み方が上手い。

曲中メインモニターには、手書きのカクカク動く簡易アニメーションが流れる。今回のライブのプロデューサーである流星くんが、照史くんに頼んで描いてもらったものだ。
初日の曲の終わりに「作:あきと」と映し出された時の会場のどよめきと、照史くんの嬉しそうな万歳が忘れられない。
これ、プロットから全部照史くんが作ったのかな?だとしたら「最後の言葉はまだ言えないけど」のところで、携帯に残った"ありがとう"の文字が夜空に浮いて、流れ星になって消える構成が最高に素敵だったので、全力で照史くんの才能をホメチギりたい。

あと、上記パートの主メロ照史くん、ハモり濵田さんの時、両端にいる二人が向かい合って歌っているのがすごく好きだった。



VTR

ザザッという音と共に、短めの映像が切り替わっていく。まるで本当にザッピングしているかのような作りだ。
必ず入っているメイン日替わりは、通販グッズ紹介とパンダだ。(パンダダ!)その他全力シリーズ(お酢そうめん・モノボケ・熱々Tシャツ・小ちゃいTシャツ・ぐるぐるバットからのビーチフラッグ・足つぼ・箱の中身はなんだろな等)
公演ごとに映像は変わり、数種類を混ぜこぜにしているので、かなりの回数を入らなければ全種コンプリートは出来ないと思われる。

今回のVTRは、去年改善点だな〜とちょっぴり思ったところを見事完璧に仕上げてきたなぁと思った。流石WEST、いや流石だわ。



星座コント

VTRの流れから、キャスター神山が今週の星座占いを振る。大体の星座は「大事なとこに行けないかも!」と書かれている酷くざっくりした占いだ。
最下位は乙女座、ラッキーアイテムはコテ。そして1位は天秤座!というわけで「やったー!また1位やー!」と喜びながら両手にお盆を持った淳太く…天秤座さんが登場。(かわいい)

そこから「オッケー!コント始まんのね!」と悟る。それにしてもこのコント、ほんっっとに面白かった!初日はお腹捩れるくらい笑った!

まず、夏生まれが5人もいましてなメンバーを逆手にとった星座という設定。まじ天才だなと思っていたら、その設定を提案したのは何を隠そう自担の淳太くんだった。あらやだ、やっぱり自担は天才。

割と台本が作り込まれているので、初見でアドリブ入れづらいだろうな〜と思ったが、後半慣れてくると、メンバーは隙あらばアドリブ差し込んできた。配役チェンジもぶっこんできた。最高に楽しかった。

なんと言っても、初日に『初恋』を歌い出した時の会場のどよめきは、ONE PIECEでよく出てくる「どよよっ!」と云うオノマトペはこういうことか思う程のどよめきだったし、私はもう涙が出るほど笑った。
それ以外にも随所に「あぁ同じもの(背中)を見て育ったんだなぁ」と感じる部分が多くて嬉しくなった。


WESTはツアーを進めながらも、改善出来るところはどんどん直していき、より良くより磨き上げたライブを作っていく印象がある。
殊更コントに関してはそれが顕著で、細かな台詞の修正がめちゃくちゃ多かった。最後の会場札幌でも「あれ?これこの前と台詞違う」となるところがあって、本当に最後の最後まで良いものを作ることに対して一切妥協しない、WESTの仕事人っぷりが堪能できた。

個人的には、最初の会場横浜ではまだ恥じらいを捨て切れていなかったのか、乙女座なのに全然女の子らしい動きや話し方をせず、Lionさんに抱きしめられた時も棒立ちだった重岡くんが、最後の方はルンルンでスカートをひらひらさせ、語尾にハートのついた話し方をし、Lionさんをひしと抱きしめ返すまでになったその成長にとても感動した。(成長…?感動…?)



07.粉もん

「乙女座のお嬢さんも助かったことやし、コテもあるさかいに、粉もんパーティーでもしよか!」という獅子舞さんのコテコテ関西弁で曲振り。

「ナニワんキスやん」で両手のお盆で投げちゅーする天秤座さんがとても可愛かった。
「それは小麦粉汁よ?人々はそれを知らないの」と人差し指を立てながら歌う乙女座ちゃん(赤)がとても可愛かった。

次がユニット曲なので、きりこたは名前のコールの後すぐにハケなければいけないのだが、この時の二人のガンダッシュと乙女座ちゃん(青)が乱暴にリボンのカチューシャをむしり取るのが面白くてついつい見てしまった。



08.月詠(照史くん・小瀧くん)

流れ始めるイントロに、ステージがアンバーとピンクに染まる。

メンステの上の方に出現した障子に、二人のシルエットが交互に映し出され、それぞれ自分のパートで障子を開け登場。黒のタンクとボンタンの上に和柄の羽織物、腰を見ると…帯刀しとるやんけ〜!!

一方がパートを歌った後、ふわっと手をかざすと、メインメニターを桜が舞い抜け、もう一方のパートに移る、細かい演出も凝ってる〜!!
移動のため、最初のサビに振りがついていないのが少し残念だったが、まあそれもこの後の演出を盛り上げるいい助走になっていたと思う。

中央にて向かい合う二人、ここで照史くんが「かかって来ぃや」みたいに手でチョイチョイと小瀧くんを挑発するのがめちゃくちゃ好きだった。
そしてその二人を隠すように上から紗幕が降りてくる。ここで振りかぶせだと…!?
紗幕に映し出された影が刀を抜くと、そのシルエットのまま殺陣が始まる。
レーザーのピンクがまるで桜吹雪のように舞い、刀が交じるところには別のレーザーエフェクトと効果音が鳴る。なんっっっって素晴らしい演出…。
ちなみにこれ、メンステにかなり近い席だと、紗幕の裏、つまり殺陣をしている二人の姿を見ることが出来るのでとてもお得感。最初はサブモニターにもその映像が映っていたはずだが、後半会場ではなくなっていたのが不思議だった。

そして間奏の終わりと共にシルエットが刀を振り抜くと、紗幕が斬り落とされる。どこまでも最高の演出〜!!
そもそもこの短い間奏の為だけに・シルエットでの殺陣の為に、振り落としするってすごく贅沢。振り落としはインパクトあるけど、引っかかって幕がハケきれなかったりする可能性が高い、結構リスキーな演出だからだ。まあ、もしかしたら今の最新鋭の技術ではそうじゃないのかもしらんけど。


オチサビを歌いながらジリジリと間合いをはかり、一呼吸、再び斬り合う。この時に二人の剣筋をなぞるように、後ろのモニターで桜の花弁が軌道を描くのも最高に厨二心をくすぐられる演出だった。
その後、刀を交わらせながら歌うところは、公演によっても少し違ったりするが、照史くんは相手を、小瀧くんはカメラを睨みつけていたのがまたすごく良かった。

そしてラスサビは刀を抜いたまま踊るのだが、この時の二人の振りは左右対象、つまり正真正銘シンメの振りになっているのだ。なので、小瀧くんはこの時刀を左手に握っている…もうやめて…!!2次元を通ってきたオタクのライフはもうゼロよ…!!

と叫んだところで、怒涛止まらず。
刀を弾かれた照史くんは、素手で小瀧くんの柄の部分を止め刀を放らせる…好き…。
よっしゃこっからステゴロやな!!…とはまあならず、おもむろに羽織を脱ぎ始める二人。
そうして、ステージの端に立ったと思えば、そのまま台宙…!え〜ちょっと待って〜!詰め込みすぎだよ〜!勘弁してよ、気持ちが追いつかないよ〜!

ちなみにこの台宙、照史くんは経験者だが、小瀧くんは台宙どころか、バク宙バク転もしたことがなかったという。それでも「ライブの中で、どこか一つは緊張感ある所を作りたい」との思いから、今回台宙を提案したのだ。なんっっってストイックな最年少…!

と、長くなってしまったが、御察しの通り、今回のユニ曲で一番好きな演出でした。



09.僕らの軌跡〜ジャニーズWEST列島縦断〜

刹那暗転、バクステには濵田さんと淳太くんが登場し、冒頭の台詞を言い始める。たまに神山くんが混ざりにくるのが可愛かった。

曲の愉快さに隠れがちだが、この曲もアレンジは和風なので『月詠人』からの流れが非常に綺麗だ。ユニ曲をまとめて1ブロックに放り込まず、違和感なくセトリに組み込む、大好きなWESTのセトリの組み方だ。
そしてこの時の衣装がめちゃくちゃ可愛い…!ほんと好き!ちなみに、全員帯の結び方が違ったようなので、知りたい人は調べてみてください、私の友人が詳しく再現してくれてます。

曲の間奏、音源とは違う和太鼓が鳴ると、みなおもむろに三味線を手に取り、真剣な顔でそれを構える。
…がそこはジャニーズWEST、そのまま真面目な顔で三味線を置き踊り出す。
一人弾く気だった淳太くんは真ん中で「えぇ…弾かんの…?めっちゃ踊ってるし…よし、ここやな!ここやな!」と、再び三味線を手に取ったメンバーを期待の眼差しで見るが、まあ勿論弾くわけもなく。
「いや弾かへんのかい!!!!!」という渾身のツッコミが炸裂したところで、曲の再開に合わせて全員が凛々しい顔で正面を向くのがめちゃくちゃ面白かった、こっち見んなし。
その後歌いながら「なんなんこれぇ…」みたいな顔して首をこてんとする淳太くんがスーパーウルトラメガトン級に可愛かった、保護。



10.ズンドコ パラダイス
11.プリンシパルの君へ
12.Ya!Hot!Hot!
13.バンバンッ!!

お手振り曲メドレー。曲数で書くと多そうに見えるが、それぞれ短かったので特に気にならなかった。
去年のお手振り曲中が、間延びしていたというか、ボーッとする時間が多かった印象だったのだが、今回は全くそれがなかったのでめちゃくちゃ楽しかった。


MC

14.ホメチギリスト

横浜ではバックがついていない関係で『ホメチギリスト』とMCの順番が逆だった。
この曲ほんっっっと大好き!一番最初に解禁されたのはラジオで、それを聴いた時はいまいちピンと来なかったのだが、生で見たら一発で大好きになった。CD買ってフルで聴いて更に好きになった。

MC前の和風衣装で披露するのだが、これがもうめちゃくちゃ可愛くて!MVの法被衣装もいいが、私は断然ライブ衣装が好き!特に淳太くんは、MVの本気女装淳子さんより、どう考えてもライブ和風衣装通常運転淳太くんの方が可愛かった。

また間奏の一人ずつホメチギるところは、最初その地方に掛けた褒め方をしていたのだが、反応がイマイチだったこともあり、普通に褒める方向にすぐ変えていったのは流石だと思った。ちなみに濵田さんの褒め方が細かく女心を突いてくるもので、毎回ギャンとなっていた。


Jr.コーナー

15.間違っちゃいない(重岡くん・濵田くん・神山くん)

この曲をするにあたって「色々あったなぁ…ほんまに」と、札幌公演でしみじみ噛み締めて呟いた重岡くんが、焼き付いて離れない。
この曲の制作過程に関しては、各所で話しているので(一番分かりやすいのはパンフレット)割愛するとして。
重岡くんがキーボード、濵田さんがアコースティックギター、神山くんがカホンやスプラッシュ、ウィンドチャイムといった打楽器での生セッション。その場その瞬間でしか生まれないものを、とても大切にしてるパフォーマンスだった。

あとこれは横浜だけだったんだけど、曲の後半、次の曲のためにベンチにマネキン乗っけて運び込み、座らせて髪の毛を整えてあげてるスタッフさんの姿を発見してから、それが気になって気になってしゃあなかった…。



16.ONI-CHAN(淳太くん・流星くん)

二人がお酒を飲みながら「語彙力を全部殺して書いた」一曲。
そんな歌詞の内容で、ピンクのザ・アイドル王子様衣装を着ているチグハグ具合が最高に面白い。

妹ちゃん(横浜ではマネキン、それ以外は関ジュくん)に、歌詞通りのアプローチをしているのだが、最終日にアーンするではなく、顔面プリンした淳太くんにはめちゃくちゃ笑った。

あと、Dメロの淳太くん「りゅう兄もやるな…」のところで、前髪で片目が隠れることが多くて、本人お望みの厨二感めっちゃ出てた。BLEACHかと思った。



17.100% I Love You

ピリリリリ「You've got mail!」と『ONI-CHAN』を歌い終わった二人のスマホが鳴り響く。
それを取り出し確認すると、ガッツポーズで喜んでハイタッチ。この流れだとどう考えても妹からのメールとしか思えなくて笑う。

そしてメンバーが同じ色の王子様衣装でスマホ片手に登場する。持ってるスマホはどう見てもi●honeだが、後ろの林檎部分がハートになっていたのがなんとも可愛らしかった。

今回ジャニーズWEST流石だなぁと強く感じた一因がこの曲だった。

『100% I Love You』は2年以上も前のシングルのカップリング曲で、以前にも何度かライブで披露されている。
そんな曲に新しく振りをつけるだけでなく、スマホという小道具、SNOWのようなモニター遊び、そしてギターから炭ガスと、これでもかと新しい要素を詰め込んで披露してきたのだ。え?そんなことある?え?流石すぎじゃない?

ライブの作り方や発言から、WESTは楽曲をとても大切にしている印象を持っているのだが、それを再確認することになった。はぁもうほんと好き。



18.愛の奴隷

『100% I Love You』の最後にぶっ放した炭ガスに紛れ、別の場所から放たれたスモークがモクモクとセンターステージを覆う。
けたたましくサイレンが鳴り響く中、前半のVTR中に登場したキャスター神山が「コンサートの途中ですがここで臨時ニュースです」と速報原稿を読み上げる。

するとセンステ付近からとてつもない悲鳴が上がった。キャスター神山は「不審な格好をした7人組が」と言っていたが、どういうことだ?んん?
訳の分からぬまま徐々にスモークが晴れ、良好になった視界に現れたのは…西川のアニキだった。(違う)

今後「好きなWESTの衣装は?」と問われた時、私は正直これを挙げるのを我慢出来る自信がない。むしろ嬉々としてこの衣装を挙げるであろう。断っておくが、私の嗜好は別に普通だ、決してアレではない。

序盤の『アカツキ』で幻想的な雰囲気を作っていた縦長LEDが、檻のようにぐるりとメンバーを囲んでいる。いや、振り幅…


この曲はWEST恒例、事前振付動画があった。振付講座ではラスサビの部分を教えてくれたが、最初のサビもどうせ同じだろうと、混乱する自分をどうどう制しつつ、いざ!と踊り始めたら、メンバーは違う振りを踊っていた。めっちゃ笑った、違うんかい。
まあその後のご飯会で「あれは1サビは踊らずに双眼鏡ガン見タイムでいいよ!っていうWESTさんたちの優しさだ」という結論に至った。WESTがWESTなら、ファンもファンである。

でもごめんね…私ここの淳太くんを見ることに全血液注いでいたから、1回しか踊ってないんだ…ごめんね…でも淳太くんがあまりにも魅力的なのがいけないんだよ…

この曲の感想を綴ろうとすると、自分の中のアカン警察が「アカーーーン!」とすぐ逮捕しにくるので、これ以上はやめておきます。生身で会った時にでも聞いてやってくれださい。



19.アカンLOVE ~純情愛やで~

愛の奴隷』が終わると、それぞれ衣装の腰の部分からヘンテコサングラスをいそいそと取り出す。いやそれなんて言うo……あぁごめんなさい、私の中のアカン警察がちょっと来るの遅かったです、よかった間に合って。

曲終わりの暗転した中、腕のバンドを乱暴に外し、胸元のファスナーを下ろしながらハケていく淳太くんを見られるのがご褒美でした。淳太くんってよく脱ぎながらハケてくよね、サービス?

モニターには某痔のお薬みたいな静止画構成で「お騒がせしてスミマセンでした┏●」と全員頭を下げつつ、次の瞬間には「あぁ〜いのどぅれぃ!」とポージングを決める、全く反省の様子が見られないWESTさんたちが。最後の一瞬まで面白く、そのこだわりっぷりよ。



VTR

一転、外国人の男女がいるパーティーのような場所で、フォーマルな格好をしたWESTがグラス片手に乾杯する映像が流れ始める。爆イケハイカースト集団WEST様のお出ましだ。(先ほどの変態たちはいずこ…?)

私の中であの映像には細かいストーリーがあって。男性が全員バラを持っていて、それをパーティーが終わるまでに、一人の女性に渡すっていう設定。映像の中のWESTさんは役者で本人だと思っていないので、ここからは少々の妄言にお付き合いください。

まずは流星くん。スタンダード。普通に気に入った女の子に声をかけてスマートにバラを渡す。顔がいい。

淳太くん。主催者側兼参加者。プールサイドに呼びつけて「なんで呼ばれたか分かってるやろ?」とか言いながらバラ渡してくる。

神山くん。今回映像優勝者。恥ずかしくてダンスの輪に入れないところを見つけ出して「おいで?」と手を引いてくれる。くるりと回りながら「ほら、楽しいやろ?」って。好き。

小瀧くん。ターゲットは年上女性。「電球ソーダって知ってます?」と若者の流行りを持ってくるので『バカにしてるでしょ』とふてくされると「ウソウソ、こういうんが好きなんですよね?」と雰囲気たっぷりにバラを渡してくる。

濵田さん。映像の中の笑顔が貼り付けたようなのと、一人だけバラが逆さに映るので、バラを渡された相手はこの後解体される、バラだけに。ダジャレに逃げちゃったけど、めっちゃ好きな設定。

照史くん。V.I.Pルームに呼ばれる。え、そうV.I.P ソファでBaby 二人きりだからちょっと大胆にじゃん。でも彼きっと、毎回違う女の子呼んでる、かなしいたけ。

重岡くん。空気に馴染めず少し会場から離れて夜風に当たっていると「俺も苦手やねん、こういうん」とナチュラルに隣にきてくれて、他愛もない話で盛り上がる。好き。

…と、散々みんなに優しく誘われるんだけど、最後に全員集まっている図があまりに強すぎるので、多分あの人たち詐欺グループで、ちょっと優しくされて勘違いした私はまんまと破産まで追い込まれるんだ…ハハハ



20.YSSB

そんな私の妄想をかき消すようにプツンと画面が切れると、モニターには毒々しい色彩で書かれたタイトルが映し出され、ステージには全員同型軍服衣装を見に纏ったWESTが横一列に並ぶ。つ、強すぎる…。

WESTのEDMにしては(これでも)踊っていない方だが、お陰かほぼ生「You're so sexy baby」が聴けたのがとても良かった。し、ここで全員の「You're so sexy baby」を披露する為、フルコーラス歌うという判断を下したジャニーズWESTには本当に信頼しかない。

本人達のパフォーマンスだけで充分強すぎるが、それをさらに引き立てるのが飛び交うレーザーだ。
以前から、WESTはアリーナ規模にしてはレーザーの台数が異常に多いと主張しているのだが、確認できるだけで【なうぇすと】では本チャン10台【WESTival】では本8台サブ6台だったものが、今回は多分本14台だったのだから、もう本当に強い。全てを焼き尽くす。ビュンビュンだ。WESTのライティングの凄さは、もっとスポットを当てられるべきだ、照明だけに。\山田くん座布団全部持ってってー!/



21.傷だらけの愛

アニメキャプ翼のOP曲だが、キャプ翼ファンの子供が見たら泣いてしまうかもしれない。かっこいいお兄さん達が軍服風衣装着て妖艶に力強く踊ってる、そのあまりのイメージとの違いに。



22.We are WEST!!!!!!!

神山くんの作詞作曲第二弾。
出だしの名前やイニシャルコール、随所で任されたファンパートは、ちゃんと歌詞をモニターに出してくれる、しかもちょっと早めに出るのでうろ覚えでも乗り遅れない、なんて手厚いサポートなんだ、ジャニーズWEST

最初にアルバムを聴いた時は「これOPかな〜」なんて思っていたのだが、とんだ間違いだった。この位置が大正解すぎて、改めてWESTのセトリの組み方の美しさに完全降伏宣言だ。

オープニングからここまでずっと「楽しい!ライブ楽しい!好き!楽しい!WEST好き!」と止め処なく溢れていた想いが、最高潮に達したまさにその瞬間に「やばい めっちゃ楽しい↑↑」と全力で叫ぶことが出来るのだ。
え、そんなことある?ライブで自分勝手に叫ぶ輩は大嫌いなのだが、思いの丈を叫んでも許される、むしろ求められてるなんてこと、ある?え、最高じゃない?

初日にこの言葉を叫んだ瞬間、ちょっと泣きそうになった。
ファンが「楽しい!」と叫ぶ、その言葉をとても嬉しそうに受け止めて「弾ける笑顔花丸100点満点さ」と褒めてくれる。なんて素敵な空間なんだ。こんな幸せな瞬間があっていいものなのか、と。

必ずファンにこの言葉を心の底から言わせる、そんなライブをするという覚悟からこの位置にしたWESTの自信と、それに応えるファンとの揺るぎない信頼関係が、この最高のクライマックスを作り上げたのだと思う。つくづく、ジャニーズWESTのライブは最高だと思った。



23.青空願ってまた明日

最後はしっとり爽やかに。
この曲を歌うみんながいい表情してんだ、ほんとに。
特に最後、モニターの澄み切った青空をバックに屈託なく笑う重岡くんがとても綺麗で、美してくて、印象的だった。


最後の挨拶はどうやら完全ランダムだったようだ。
その後、ステージが下がって行く中、小瀧くんが「しげ!しげ!」と促し、重岡くんが一言何か言って、姿の見えなくなった全員で「おい、しげ〜!」と言うのが一番お決まりのハケパターンだった。



24.OH LA LA
25.人生は素晴らしい
26.ラッキィスペシャ

アンコール。
最後の『ラッキィスペシャル』は曲の終わりが「おーしまい」で終わるのだが、それに掛けて終わるのがまた何とも粋だ。

更に曲が終わった後、カチンコを二回鳴らして「カットー!」の声がかかると、メンバーはお疲れ〜といった感じで、客席に手を振りながらハケていく。

最初の映像でカチンコを鳴らして始まったライブは、カチンコを鳴らして終わる。
コンセプトに沿った、なんとも美しい流れだ。

個人的に【ラッキィ(略)7】の、スロットが揃ってコイン柄の衣装を着たWESTが出てきて、最後は金のカードが舞う中『マ・ル・モ・ウ・ケ』で締める流れがとても好きだったのだが、それに匹敵する美しい終わり方だった。




あーーー!楽しかった!本当に楽しいツアーだった!!!
これぞジャニーズWESTというセトリの組み方、一曲一曲の表現に対するこだわり、何よりもファンを楽しませる為に全身全霊をかけてステージ立つその姿。


私はジャニーズWESTのライブが本当に大好きだと、改めて感じたツアーだった。






今回「楽しくなければ人生じゃないじゃん!」と記事タイトルを付けたが、それは某TVのキャッチフレーズを借りたのがひとつと、もうひとつ理由がある。

のだが、ここまでで1万5千字弱の大ボリュームになってしまったので、それはまた後日、全てが終わってからまとめようと思うので、その際はまたお付き合いください。


ジャニーズWEST、ファン、スタッフさん、【WESTV!】を作り上げた全ての人たち、お疲れ様でした!!!!ありがとう!!!大好きです!!!!

自担や好きなものにネガティブな感情を持ってしまう人へ。


それは2/28に放送された、ジャニーズWESTの桐山さんと中間さんが出演する生放送ラジオ「レコメン!」での発言だった。


(下手に切り取りたくなかったので相槌以外はなるべく全文起こしました。下に要約しているので飛ばしてくださっても大丈夫です。)

お手紙
『こんばん宮城!先週宮城でWESTのみなさんはコンサートがありましたね。私は宮城にお邪魔させていただきました。本当に楽しい思い出がいっぱいで、余韻ヒタヒタです!』

桐「ヒタっ…(笑)ヒタヒタって久々聞いた(笑)」
中「なっ?(笑)余韻に浸っとんやな」
桐「ヒタヒタヒタヒタ〜」
中「ありがとうございます」
桐「ありがとう、宮城〜……あ、俺さぁ!丁度いいわ。あの〜いっこネットニュースになってんのがいっこありまして、私。」
中「え!?なんで?」
桐「なんかなぁ、宮城のこのコンサート楽しかったやん?」
中「楽しかった」
桐「で、めっちゃ盛り上がってくれて、ファンの人も声をいっぱい出してくれてんけど、【桐山照史が激怒した】みたいな…なんかネットニュースなってて!俺も知らんやん!?『え!?何かな!?』て思ってパッと見たら【客席を睨みつけて】…いつ!?ってなって俺も。いやいや、俺全っ然覚えてないけど、ないねんけど。と思って。でえーと…記事を読んでいったらやな、なんか、えーとこう…何?煽りとかお手振りの時に…まぁ僕らよくね、ファンの近くに行くやん?そん時にこう【照史が客を睨みつけてて、それを周りの人がなんで怒ってんの??何かあったん??って揉めて、お客さんがこう…後々ネットで騒いでます】みたいなことニュースになっててんけど。まぁ見てる本人は気付いてないやん?いや、全然キレてもないし、え?何を言うてんねやろな〜と思ってよくよく考えたら、多分やで!いっこその〜俺が睨んでたとしたら何かっていうたらもう、ファンサービスよね。多分『睨んで』みたいな団扇あんねん、何個か。」
中「スゲェ(笑)スゲー団扇やな(笑)」
桐「で俺はそれに応えたと思うねん、俺は。ハァ!?みたいなんで睨んだのが騒がれてんのかなぁ?以外は俺、キレてもないからさ。」
中「なんかよく分からんことでニュースになることたまにあるよね」
桐「なるよぉ〜!このラジオなんか特になるからな!(笑)全っ然…もう、え、何!?こっちは求めとる(ちょっとよく聞き取れない)だけやからなぁ!?」
中「ね?なんなんでしょうね?」
桐「そうそう、逆にそんなんで何?騒いでくれてんのは有り難いけどなぁ〜」
中「俺も去年あったで。なんか知らんけど結婚するんちゃうかみたいな噂流れた。」
桐「っカハハハハ!後100年ないてぇ!」
中「いやいや死んでまうわ!わしゃ死んでまうわ!」
桐「えっ!?なにでなにで!?」
中「いや、わからん。なんかねぇ【つまんなそうにしてた】とか、あとなんか…」
桐「いやそら…もうやめたれや、ファン!ちょっとカッコつけてんねんからさぁ〜!」
中「いや、ホンマにそうやねん、多分。カッコつけてるやつをなんか【つまんなそうな顔で客席を見つめる】みたいな(笑)」
桐「いやもうこっちはそのアンニュイな顔しとんねん!汲み取れぇ!」
中「そやねん(笑)なんでそこから結婚に発展するんか…」
桐「でもあるよな!だから俺も今回ビックリしたんよ、その〜【桐山照史】って調べて一発目にそのニュースがバーンて出てくんのと、まぁ俺がいっつも見てる…朝、ニュースを携帯で見んねんけど、そのエンタメのとこいったら【桐山照史】って出るからドキッとするやん!?なにかな!?と思って【コンサート 桐山照史 宮城で激怒!!】みたいな。…え?怒ったっけ?記憶いっこもないやんって…。結局あぁあぁそういうことか、多分ファンサービスで睨んだやつかな〜って。そんなんもあるけど。でも宮城なんか何にも(怒るような)言うことないというか、逆にありがとうやんな!めちゃくちゃ盛り上がって!」
中「すごい盛り上がったね!声がやっぱおっきかった!」



要約すると、身に覚えがないのに【桐山照史が宮城で激怒】とネットニュースになっていてビックリした照史くんと、謎のこじつけで【結婚する】なんて言われていた淳太くんの話だ。


正直私はこの、照史くんが【宮城で激怒】も淳太くんが【結婚】も、どちらについても話題になっているなんて全く知らなかった。

知らなかったが、こんなしょうもない騒ぎが本人達に伝わっているのがあまりにも悲しくて情けなくて、自分でも驚くほどダメージを受けたので、ざっくりメモを取ったあとはその日のレコメンをどうにも聴けず、そっと携帯を閉じた。




"オタクのSNSへのスタンス"については、以前から書こうかな、いややめとこう。を繰り返していたが、丁度いい機会なのでもう全部書かせてもらう。




まずは今回の宮城の件について。

公演があった週末、私は温泉旅行に出かけていて、レポで流れてくる様子をほくほくと楽しんでいた。
ある公演では、コントの配役チェンジがあり、大好きなコンビがメインになっていたと聞いて、何故私は宮城にいないんだと頭を抱えた。


けれど、その流れてくるレポを、正直私は完全には信用していない。
自分が入っていない公演は、普段からかなりの精度でレポをしてる方や、知り合いのレポ、そしてその他何人かのレポを擦り合わせて、普段の口調や知り得る限りの性格を加味して、発したと思われる言葉を自分の中で組み立てていく。

それだけやっても、やはり自分の入っていない公演で起こった出来事や発した言葉は『こういうことがあったかもしれないんだなぁ』と思うようにしている。

実際私もよくレポをするので、レポなんてただ一人の人間が主観を通して見たものの不確かな記録だということをよく理解している。

このネット社会、誤った情報もすぐに広まってしまうから、誰かにマイナスに取られてしまう可能性があることはレポに上げないし、意図と違う方向で解釈された時はなるべくすぐ消すようにしている。


少し話が逸れてしまった。


で、宮城の件だが、騒ぎになっていたことすら知らなかった私は、ざっと引っかかりそうなキーワードでTwitterを検索してみた。

するとどうだろう。
遡れど遡れど、発端となった決定的なものが何も出てこないのだ。
既に消してしまったのかもしれないが、出てくるのは『宮城で照史がキレてたんだって!』『え、なんで!?』『詳しくは知らない!そうらしいよ!』『え、最悪じゃんw』、『キレるとか意識低すぎ』『そんなのあったの?』『キレてたってレポあったって友達が言ってた!』

思わず笑ってしまった。上記は誰かの言葉をそのまま引っ張ってきたわけでは勿論ないが、そんな呟きが溢れていたのだ。


漫画やドラマでよく見る"噂に尾ひれがついて一人歩き"を、そんなことになるわけないじゃん(笑)なんて笑ってツッコんだことはないだろうか?
でもそれが実際にこうして起こっているのだ。




私が今回言いたいことのひとつは、


"自分の目で見て耳で聞いたもの以外は信用するな"


だ。



例を挙げてみよう。

普段見るわけではないので、ざっくりとしか実態を把握してはいないのだが、いわゆる情報アカだの流出アカだの目情アカだの。

そういうものに踊らされていないだろうか。


彼女や繋がりのTwitterアカが晒される。なんて、いくらでも偽装できるんですよ。


例えば、

Twitterアカウントを10個ほど作って、半年くらい経過させる。
いくつかは相互にしたりしてあたかも、その人と友達との内々の輪が出来ているように見せる。その間に2、3個のアカでは適当なことを呟いておく。

そして晒しアカウントを作る。「この人○○の彼女です、繋がりです」なんてあたかも裏切った人がいるかのようにしてスクショを晒す。

晒されたアカは勿論鍵をつけておくので実際の呟きは見れない。だからスクショをいくら偽造したってアカウントとの照らし合わせは出来ない。

スクショの偽造なんていくらでも出来ますからね。過去の仕事やジャニーズWebの内容と合わせて、あたかも事前に知っていたかのような呟きは、日付を変えれば簡単に作れる。

実際に動いているように見せる為、晒されたアカウントの友達っぽいアカウントをひとつ、鍵を開けておこう。
リプで二人がやり取りしているように見せる。すると、片方のリプは見えるので、大体の会話内容は把握できる。『アンタ晒されてるよw』『🐱めっちゃ叩かれてんだけどww』なんちゃらかんちゃら、それらしく伏せ字や絵文字なんか使っちゃったりして。

男友達や彼氏に協力してもらってそれっぽい雰囲気のツーショを撮るのも簡単だ。どこかで公開された私物を使うと尚信憑性が上がるだろう。全部後出し日付改変スクショなので。

なんならその晒しアカを信用させる為に未発表の仕事をちょろっと匂わせたり。こんな平々凡々なOLでも解禁前の情報を知ることがあるのだ。彼らの仕事に関わる何百何千という人の中の一人が本気を出せば、いとも簡単に大騒動の完成だ。



「女の人と歩いていた」なんて目撃情報を作り上げるのはもっと簡単だ。

あたかも一般人のようなアカウントを2つほど作って別々に…ひとつは男性として運用すればもっといいだろう。
半年〜1年くらいきちんと動かして、ある日時間差でタレントと彼女らしき人の目撃情報を呟く。2つの繋がりがない一般人アカウントで目撃情報が出れば、すぐに揃って拡散されるだろう。
○○に出てる人が、なんて言えばより一般人ぽさが増して信憑性が出る。

だって、その呟いてるアカウントを大して精査せず、その呟きだけを簡単に信用する人、結構多いでしょ?


こんな風に、末端のしがないイチオタクでも、本気で誰かを落とし込もうとすれば、割と簡単に出来るものなのだ。
ここに書かなかった別の、もっとえげつない方法使えばもっともっと簡単にも。


まさかこんなものに釣られるなんてないない(笑)…という人が多数だとは思っているが、でも、それでも信じてしまう人が一定数いるから、こんなことで毎度毎度どこかで誰かが炎上しているのだ。



だいたい、
顔も名前も知ってて、ずっと好きで見てきた人の言葉を信じずに、見ず知らずの顔も名前も性別も年齢も知らない、何処の誰だか分からない人間の、悪意かもしれない言葉は簡単に信じてしまうなんて、滑稽だと思いません?


もし今このブログを読んでいる人の中に、そういうものを信じてしまう人がいれば、それを作ったのは私かもしれないので、今すぐ忘れて「とんだ暇人だな」と笑い飛ばしてほしい。







ついでなので、もう一つ書いておきたいことがある。

それは愚痴アカと呼ばれるものについてだ。


実は私のTwitterにも、DMやマシュマロで相談がくることがある。

『見たくないのに愚痴アカを見てしまう、気にしてしまう。それでオタクをするのが、どんどんしんどくなってしまって、どうすればいいかわからない。』

大小様々だが、そういった内容がちょこちょこ届く。


そういう相談を受ける度、こちらも心を痛めてしまうので(勿論、過去に相談をくれた人を批判しているわけではない。むしろ私に相談してくれて嬉しかった)同じように悩んでいる人のしんどさが、少しでも軽くなればいいなと思って書いてみる。

偽善?綺麗事?結構だ。
それで誰かが少しでも楽しくオタクやれるならなんだっていい。



そもそも、愚痴アカをやってる人の気持ちも、わからなくはないのだ。(まぁWESTに愚痴なんてひとつもないけれど)


私も以前、3年くらいしんどかった時期があった。
ライブが終わった後は感想よりも溜息が先に出る。「あり得ない。ないわ、マジで。おもんない。もうヤダ。」具体的なことはここには書かないが、一緒に入った友人とは不満と愚痴を言い合う。そんな日々が続いた。

勿論、それをTwitterなどの目に見える場所に書くなんてことはしなかったけれど。

私は言い合える、共感して受け止めてくれる友人がいたから良かったけれど、そうじゃない人はきっと、愚痴アカというものを吐け口にするんだろう。

鍵をかけないのは、誰かに知ってほしい見てほしいから。「あなたの言っていることは間違ってない、私もそう思う、その通りだ」と言わずとも、共感・肯定してほしいからだと思っている。(本人に届いて直してほしいという心理の方はちょっと理解し難いが)



「嫌なら降りればいい」

愚痴アカと呼ばれるものへの常套句だ。

でもそうじゃないんだよね。
降りられるならとっくに降りてる。降りられなくて、好きだから、好きだからこそ、細かいことが気になって、なんでどうして、雁字搦めになっていく。

その気持ちはめちゃくちゃ分かるんですよ、自分も経験してきてるから。
嫌なら降りればいい、見なければいい。そういう問題じゃないんだよね。




でもさ、言い方悪いけど所詮趣味だから。

【趣味】
人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。

"自由な時間"に"好んですること"が楽しくないなんて、本末転倒すぎやしないだろうか?

「趣味じゃない、生き甲斐だ」なんて人は尚更。


振り返ってみれば、あの頃の私はなんて馬鹿だったんだろうと思う。
せっかくのライブを、せっかくの楽しい時間を、何故無駄な感情で消費してしまったんだろう。

出された料理に、わざわざ自分で雑巾絞って食べていた。そんな酷い例えすら浮かぶほどに。


"この世はね 僕らの考え方次第で
暗くも明るくもなるね"


関ジャニ∞の【Wonderful World!!】と云う曲の、大好きな一節である。


起こった事実はひとつだ。
それを"明るく"捉えるか"暗く"捉えるかは自分次第で、その感情は本来誰にも曲げられるものではなくて。

だって事実はひとつでも、それが真実とは限らない。
私たちが真実を知ることが出来ない立場なら、わざわざ"暗く"捉えるなんて馬鹿馬鹿しいではないか。


人間の脳は単純だから「楽しい!」「幸せ!」と言っていれば、本当にその気持ちになるのだ。
周りの人間が同じように言っていれば、尚更それが本当の気持ちになる。

嫌なことは見ない、聞かない。マイナスなことは考えないか、プラスに考える。そうしているだけでオタクするの、めちゃくちゃ楽しくなるんですよ、本当に。


きっとそんな私は「お花畑」と言われるんだろう。
「本当のことも知らないで、馬鹿みたいに信じて喜んで、頭の中お花咲いてんな(笑)」って。


では、そう言って馬鹿にする側と馬鹿にされる側、果たしてどちらが幸せだろうか?




感情の在り処の話をしよう。


私の身体には、生まれつき大きなアザがある。
隠そうと思えば隠せるが、見えてしまうような場所に、とても大きなアザが。

道ですれ違う人に「気持ち悪い」と言われたことがある。スーパーで主婦の人に「汚れてるよ」と言われ、アザだと言ったら死ぬ程謝り倒されたこともある。母親に泣きながら「ごめんね」と言われたことも。

しかしこのアザは別に、私にとってコンプレックスではない。
わざわざ隠すようなこともしないし、先述したような事を言われても、大して気にしていない。

このアザは、きっと他人から見たら「不幸」で「可哀想」なことなんだろう。
けれど、私は自分を「不幸」だとも「可哀想」だとも思ったことは断じて、ない。
私にとってこのアザは、みんなの小指に爪があるのと同じように、取り立てて変なことではないのだから。


"例え他人から見れば不幸な事象でも、自分が幸せだと思うのなら、それは紛れもなく幸せな事象なのだ"


このアザは私に、人生において大切なことを教えくれた。感謝さえしている。

他人にとっては可哀想でも、私は別に気にしていないのだから、それについてとやかく言われる筋合いはない。





それはオタクとしてのスタンスにも通じていて。

他人がどれだけ私のことを「お花畑だ(笑)」「何も知らなくて幸せそうだな(笑)」と馬鹿にしたって、事実私は幸せで、WESTを淳太くんを応援するのが楽しくて楽しくて仕方がない。

私はオタクをするのが楽しくて幸せで仕方がない。


さて、もう一度問おう。
果たしてどちらが幸せだろうか?




…と、ふっかけるのはこの辺にして。
実はオタクの大半を占めるのは、愚痴アカをしてしまうような人でも、私のように開き直ったお花畑の人でもなく、そのどちらにも靡き得る人達だ。


誤解しないでほしいのだが、それが悪いと言っているわけではない。というか、私もどちらかといえばそっち側の人間だし。

これはもうオタクどうこうの話ではなく、人間としての割合かもしれない。


それが『愚痴アカを見てしまってしんどい』状態に陥っている人達だと思う。


これまで散々、自分の人生観すら持ち出してきて話した内容からまとめると、その人達に言いたいのはもう


見るな!聞くな!リムーブミュートブロック!


それだけだ。



愚痴アカを見てもやもやしてしまう。嫌なのに、ついつい見ずにはいられない。

きっと愚痴アカの言葉を見て「言われてみれば確かに…」と思ったことがあるからだろう。


でもそれはきっと、自分だけでは思い至らないようなことではなかっただろうか。

「確かにその通りだ!ふざけんな!」と怒り散らしているソレは、あなたに向けられた言葉で、あなたが気付いたものへ対しての怒りの大きさそのままだろうか。


その感情は果たして、あなたが自分で見つけた感情だろうか。


そうでないのならば、見ず知らずの誰かの言葉で自分の感情がマイナスの方向に振れてることに、腹が立ってきませんか?


愚痴アカを気にしてしまう人の中には、タレントが何か少しでも引っかかることを言ったら『また愚痴アカに書かれるんだろな』なんて憂鬱になっている人が多いと思う。

でもよく思い返してみてほしい。
それは、その小さな引っかかりは、愚痴アカを知るまではなんら気にしない、取るに足らない事ではなかっただろうか。

それをわざわざ、どこの誰とも知らない、もしかすると普通に会えば自分が相手にしないかもしれないような人間によって、ネガティブな感情に引き摺られてるなんて、馬鹿らしいと思いませんか?



『好きでいたいのにしんどい。』


そう苦しんでいるのであれば、その原因を思い切って全部取り除いてしまえばいい。
見えないように、視界から全て排除してしまえばいい。それが可能なツールなのだから。

最初はきっと気になるけど、気にしてしまうけど、数ヶ月経てば忘れてしまう、そんなこと。


"好きだから"を免罪符にして、愚痴を言うことが目的になって、感情を見失ってしまっている人は違うでしょうけど。




いつかの私のように、雑巾絞った料理なんて食べないでほしい。不味いから。阿呆らしいから。


楽しくオタクをする為に、どうか自分の感情を大切にしてほしい。

何よりも自分の心の幸せを優先してほしい。

流されやすい自覚がある人は、マイナスに流されそうな原因を自分の世界から消してみてほしい。


学校がしんどい、仕事がしんどい、生活がしんどい。
そこでは、見たくないものを見ないなんて出来ないけれど。嫌なものを消すことなんて出来ないけれど。

なら、好きなことが出来る趣味でくらい、楽しいことだけ考えたってバチは当たらないはずだ。


お花畑上等、無知上等。

自分が幸せだと思うならそれでいいじゃないか。

勿論、他の誰かを傷つけない、迷惑をかけないことは大前提として。





"誰かが少しでも楽しくオタクが出来るなら"と、ここまで書いたが、これは半分本当で半分嘘だ。

本当は、
『今ネガティブな感情を持ってオタクをしている人が、少しでも楽しく考えられるようになればいい。そうすれば、好きな人が理不尽に叩かれている様を見ずに済む。馬鹿な騒ぎが本人に伝わることもなくなる。』

そうなってほしいなっていう、結局は自分のエゴだ。

じゃなきゃここまでの長文なんて書かない。誰かの為だけに動けるほど、私は出来た人間ではない。

私は私のエゴでオタクをしているのだから。


「ご高説痛み入ります(笑)」なんて人へ向けては、ハナから書いていない。議論する気もない。まぁそんな人はここまで読んでもいないだろうけれど。



せっかくの趣味、せっかくの人生なんだから、みんなで楽しく好きなグループを好きでいられればいいね。って云う、ただのそんなお話でした。

イアーゴーは"緑の眼をした怪物"だったのか。〜【オセロー】感想〜


私が初めて【オセロー】の戯曲を読んだのは、確か15歳くらいの時だった。

当時、台詞をまるまる宙で言えるほどのめり込み、愛した舞台【Endless SHOCK】
その劇中劇として、シェイクスピアの【ハムレット】【リチャード三世】【ロミオとジュリエット】が出てくる。
現在の【〜SHOCK】では【ロミオとジュリエット】は省かれ、また劇中劇と本筋の関連性もより分かりやすく描かれているが、今ほど細かく鋭利にブラッシュアップされる前の劇中劇は、まだ物をよく識らない私には少々難しく、それを理解する為にと、シェイクスピアの戯曲本を片っ端から読み漁った。

そこで初めて触れた戯曲本と、数年前に友人の劇団が上演した舞台。その二つを元に私の中にあった【オセロー】と云う作品、そしてイアーゴーと云う悪党に、今回改めて真剣に深く向き合うこととなった。

といってもまぁ、別に専門家でもなくましてや文系ですらない、いちオタクの解釈"風"の感想です。







シェイクスピア四大悲劇の中でも最も分かりやすく、そして感情移入もしやすいと言われている【オセロー】
オセローが最愛の妻デズデモーナへ向ける疑心とそこから生まれる"嫉妬"に焦点を置けば、なるほど現代の恋人や夫婦間でも起こりうる出来事だろうが、私はどうにも上手く感情移入は出来ない。


「いや、ちゃんと話し合ったら解決することやん」


これは、初めて戯曲を読んだ時も今回の観劇を終えた後も変わらないものであり、神山さんをキッカケに初めてシェイクスピアに触れた人の中にも恐らく、同じようなことを思う人がいるだろう。


まぁ無粋と言えば無粋なのだが。
それでも私はこの作品が好きだ。

軋み外れた小さな歯車を、そのたったひとつの行動で直せば元どおり回るはずの行方が、オセローの気高いまでの愚直さと、デズデモーナの高潔な純真さと、何よりイアーゴーの極悪至極な策略が、それぞれ歪な歯車としてカチリとはまることで、逆方向にキリキリと音を立てて回り、そうして悲劇を奏でるに至る。
それこそが、この血腥い悲劇が斯くも美しくこの目に映る理由なのだと思う。

要は、個人的に好きなんですよね、悲劇やバッドエンドが。


だからであろうか。私は随分長い間【オセロー】の主役はイアーゴーだと捉えていた。

しかし、今回の観劇では間違いなく「オセローが主役だ」と納得することが出来た。

それは神山さんのイアーゴーが、中村芝翫さんのオセローや檀れいさんのデズデモーナ、他の演者さんに飲まれていたからという訳ではない。

ひとえに中村芝翫さんのオセローが、あの舞台の上で圧倒的に存在していたからだ。

人種の壁を超えた人望を集める誇り高く勇敢な将軍が、注がれた嫉妬と云う毒に侵され、見る影もないほど狼狽え怒り狂い、実体のない怪物によって最愛の妻を自らの手で殺害し、明かされた真実に絶望し後を追う。
あまりに愚かで憐れなオセローは、中村芝翫さんによって生き、そして死んでゆく、揺るぎないこの悲劇の主人公であった。


一度、演劇としての【オセロー】を観ても覆らなかった「イアーゴーが主役」という私の考えは、中村芝翫さんのオセローによって簡単に崩れ落ちた。それが、イアーゴーを神山さんが演じるのと同じ世界に在ったとしても。

すごい、としか言いようがないのだが、中村芝翫さんほどの方を引っ捕まえて「すごい!」だなんて、私のようないちジャニオタが言うのはあまりに烏滸がましく、もはや失礼にすら値しそうなので、この辺で。




さて、神山さんのイアーゴーの話をしよう。





イアーゴーの二面性


オセローをはじめ、周囲から評される「正直者のイアーゴー」と、悪逆非道で頭のキレる「大悪党のイアーゴー」
その切り替えこそ、イアーゴーを演じる際の醍醐味であり、役者の腕の見せ所だと思うが、神山さんはとても分かり易く演じていた。


オセローに対して忠義を見せる神妙な面持ちのすぐ後、くるりと客席を向きニヤリと厭らしく笑う。
事を謀り、酒が弱いキャシオーをまんまと酔わせることに成功した時は、ぐびぐびと酒を飲むキャシオーのその後ろで、嘲るように口角を上げて静かに酒を煽る。

自分の表情が誰にも見えていない瞬間、その隙あらば、自らの筋書きの上で踊る皆々を嘲笑し、その邪な心が表に出る事を抑えはしない。


だからだろう。イアーゴーは舞台全体を通して、裏の顔である悪党を曝け出している場面の方が多い印象だ。


が、その表現が一辺倒というわけではない。

悪党としての顔を唯一知るロダリーゴーとの場面では、イアーゴーはおおっ広げにその憎しみと謀を語る。
観客がイアーゴーの考えを知る、いわば傍白に近いものであるが、それすらイアーゴーの本性ではなく、ロダリーゴーをいいように扱う為に「悪党」を演じてみせているに過ぎないのだろう。


そう思わせてくれるのは、随所にあるイアーゴーの独白場面との違いだ。


ロダリーゴーの前でのイアーゴーは、荒々しくいかにも悪党といった口調で、目と眉が近い、鋭い怒りの表情でいるのだが、本心を語る独白のシーンでは、目を見開きぎょろつかせ、憎しみを剥き出しにして邪悪に笑う。

悪党イアーゴーの、その更に奥に潜む狂気を見事に表現していた。(ように私は思う)



そして、イアーゴーの感情表現で私が一番震えたのが、二幕終わりのシーンだ。


オセローは、デズデモーナとキャシオーへの疑念に取り憑かれ、二人を殺すことを決意。
そうして「心を痛めながらも二人の不義を密告した忠実で正直な旗手イアーゴー」を、自分の副官に任命する。

そもそも、イアーゴーがこんな極悪至極な計略に至ったのは、オセローが自分ではなく、自分より劣るキャシオーを副官に命じたことが、一つの大きな動機だとロダリーゴーに語っている。

この"動機"についてはまた後述したいが、とにかく「副官の座を奪う」ことは、イアーゴーの謀の中で達するべき目標のひとつだったはずだ。



『これからはお前が俺の副官だ』


オセローに跪く身に降ってきた言葉に、イアーゴーは少し間を空け


『永久(とわ)にお仕えします』


と応える。ここの神山さんが本当に素晴らしかった。


望んでいた地位を手に入れた一刹那、跪き地面に向けたその顔は驚きと感動に震える色を映していた。
まるで通常に武勲を評価され光栄な任命を受けたが如く、純粋にそれを喜び受け入れた。

しかし、オセローが背を向け大階段を登り始めると、イアーゴーはじわじわとその顔から歓喜の色を消し、やがて「全て上手くいった」と言わんばかりに、客席を振り向き邪悪に笑うのだ。

それは、これまで何度もしてきたように"誰にも見られていないから本性の顔を隠さず現して"笑ったのではなく、イアーゴー自身の気持ちの移り変わる様を表していたようだった。


イアーゴーは生まれながらの悪党で、骨の髄までドス黒い怪物…というわけではなく、表の顔として周囲を欺く為の仮面であるはずの、正直な「軍人イアーゴー」も、確かにイアーゴーの一部であり、その全てが仮面であったわけではないのではないだろうか。
私はそこで初めて、イアーゴーも闇から生まれた怪物ではなく、人間なのだということに気付きハッとしたのである。




イアーゴーの動機とエミーリアへの愛


イアーゴーは何故、これほどまでに極悪至極な謀に至ったのか。


イアーゴー自身がロダリーゴーに語る"動機"を挙げるなら


・自分を差し置き、キャシオーを副官に任命したオセローが憎い

・そしてのうのう副官の座に収まったキャシオーが憎い


大きくこの二つだ。
しかし先述したように、イアーゴーはロダリーゴーを自分の手駒として扱う為に、彼の前ですら本心を語っていない可能性がある。


であれば、イアーゴーの本心はどこにあるのか。


演劇において、基本的に心の内を吐露しているとされる独白、このイアーゴーの独白では


・自分の妻エミーリアと寝たという噂のあるオセローが憎い


これが大きな動機であると語られる。
しかしエミーリアとオセローの不倫については、確固たる証拠があるわけではない、とも。


ここなのだ。初めて戯曲を読んだ時から、ここがずっと引っかかっていた。


ロダリーゴーとのダイアローグはなにも、全てが偽りではなく、人事に関することでオセローとキャシオーを憎んでいることは恐らく本心の一部であり、間違いなくイアーゴーの謀の動機のひとつであったはずだ。

しかし独白で語られる動機は主に、自分の妻とオセローの不倫疑惑であり、しかもその件についてはロダリーゴーに一切話していないのだ。

それは「妻を寝盗られた情けない夫」というレッテルを自らに貼ることを拒むプライドの高さからか。人事という真っ当に見える動機に隠すべき最も大きな動機であったからか。あるいはどちらともか。


この答えは出ないのだが、なんにしろ、これまで私にはイアーゴーが「オセローとの不倫で俺をコケにしやがって、許さんぞエミーリア」となるならまだしも、「妻と不倫しやがって、許さんぞオセロー復讐してやる」に至るほどエミーリアのことを愛しているようには、どうにも思えなかった。


例えば、今回の舞台ではカットされているが、オセローがキプロス島へ到着する前の場面での、エミーリアへの言葉の酷さや、戯曲本でのハンカチを持ってきたエミーリアへの対応の冷たさ。
それらからは、イアーゴーが妻を深く愛し、だからこそ裏切りとも言える不貞に耐えきれなかったとは感じられなかった。


けれど、神山さんのイアーゴーは確かにエミーリアを愛していた。

計略の要となるデズデモーナのハンカチを、言われた通りに持ってきたエミーリアは、それを寄越せと言うイアーゴーをからかうように、まるで無邪気にハンカチを右へ左へひらひらと舞わせる。
それに対してイアーゴーは、彼女を優しく抱き寄せ、少女を宥めるかのように腰をぽんぽんと叩き、そして軽く口付ける。
この一連の場面では、後の悲劇の決定打が無情にもイアーゴーの手に渡るという恐ろしい出来事が起こっているはずだが、そんなおぞましい事実をふっと忘れてしまう程に、二人の、夫婦としての姿はとても穏やかであった。



イアーゴーは確かにエミーリアを愛していた。

それを実感することで、ようやく腑に落ちる箇所がある。

それは、何故イアーゴーは早い段階でエミーリアを殺しておかなかったのか、だ。


私はずっと、主役はイアーゴーだと思っていた。だからこそ、イアーゴーにはこの壮大な謀を完遂し、残酷なほど美しい悲劇を完璧に創り上げてほしかったのだ。

けれどそれは叶わない。エミーリアの告白、そのたったひとつの失敗で、イアーゴーの悪事は全てが白日の下へ晒されることとなる。(原作ではロダリーゴーの手紙もあるが)


エミーリアさえ始末しておけば、全て上手くいったはずだった。なのに、何故。
エミーリアから全てが露呈する可能性があり、しかもそれがかなり危険性の高いものであると、イアーゴーほど頭のキレる人間が気付かなかったわけがない。なのに、何故。


答えは簡単で単純。

イアーゴーはエミーリアを妻として愛していた。

ただそれだけのことだったのかもしれない。




デズデモーナへの横恋慕


イアーゴー夫妻には愛があったのだと書いた直後に、横恋慕とはどういう了見だ。といった感じだろうが、これも神山さんのイアーゴーによって理解出来た部分なので続けて書きたい。


そもそも、イアーゴーがデズデモーナに好意を抱いていた、と聞いて「え?」と思う方もいるのではないだろうか。

そう当て推量してしまうほどには、作中ではこの件にほんの一瞬、たった一言だけ触れているのだ。


イアーゴーの、デズデモーナへの横恋慕の決定的な根拠はたったひとつ。それはイアーゴーの独白の中で


『俺もデズデモーナに惚れている。』


そう語っていることだ。


先述したように、独白とは基本的に心の内を吐露するものであって、偽る必要はない。


ここもずっと理解出来なかった。

何故なら、イアーゴーがデズデモーナに惚れている"からこそ"オセローを謀ったと取れる描写が見当たらないのだ。
にも関わらず、省いても全く問題ない台詞でわざわざこの設定を付ける必要はあったのか。

なのでこの一文は、『キャシオーが女に惚れている、女がキャシオーに惚れている』という台詞の流れを汲んだ、ただの言葉回しで、イアーゴーがデズデモーナに惚れているという事実はない、という落とし所で解釈していた。


今でも正直、この台詞はなくたっていいと思っている。

けれど今回、神山さんのイアーゴーの中には、その感情がきちんと存在していたのではないかと思える場面がある。


そのひとつめは、先出のオセローがキャシオーとデズデモーナの殺害を決意するシーン。

キャシオーを抹殺するようオセローに命じられたイアーゴーは


『我が友人は殺します。でも、奥様は…!』


と、デズデモーナのことは殺さないようにと請う。


言葉巧みなイアーゴーのことだ。
作中でも何度か使う手、敢えて逆の事を言って相手にそうさせるよう仕向ける、それをしたまでかもしれない。

しかしその願いが即座に却下されると、オセローに背を向けられ、取り繕わなくていいはずのその顔は、やりきれないといった痛みに少しばかり歪むのだ。

勿論、それだって「忠実で正直なイアーゴー」が心を痛めているという演技かもしれないのだが。



イアーゴーがデズデモーナに惚れていた。

その不確かで曖昧で、なくてもなんら問題のない感情。

けれど、今回は"それ"があったからこそ、神山さんのイアーゴーがとても哀しく美しく生きる場面があった。


それは、三幕大鏡の前でのシーン。
何を言っても取り合わず激しく罵倒するオセローに憤るエミーリアと、嘆き悲しむデズデモーナ、それを慰めるイアーゴーの場面だ。



『泣かないで』


悲しみに暮れるデズデモーナに跪き言葉をかけるイアーゴーに、彼女は拠り所を求めるように縋り付く。

万事総て上手くいき、悲痛なほど泣き叫ぶ憎きオセローの妻のすぐ傍で、どんな悪い顔をして笑うのだろうと双眼鏡を構えた。

しかしイアーゴーは、驚いたように身を固まらせ、どんな顔をすればいいか分からないと、その目に戸惑いを色濃く映していた。

泣き縋るデズデモーナの背に回った手は、彼女を抱き締めることも、突き放すことも出来ずに虚しく宙を彷徨うのだ。


この場面があまりに哀しく、そして美しく在るのは、デズデモーナへの恋慕が確かにあったのではないかと思わせてくれた、神山さんのイアーゴーであるからこそなのだと思う。




イアーゴーは"緑の眼をした怪物"だったのか


イアーゴーがオセローに、二人の不倫を仄めかす場面…イアーゴーが最初の一雫、オセローに毒を注ぐ場面。

そこでイアーゴーはオセローに


『嫉妬にお気を付けください。それは緑の眼をした怪物で』


と告げる。


これは単純にデズデモーナとキャシオーへの"嫉妬"の意の他に、今まさに、蜘蛛のように罠の巣を張るイアーゴー自身を"緑の眼をした怪物"とし、その獲物となっているオセローを皮肉る台詞であるという解釈が多い。し、それが正解だと思う。


偶然にも、神山さんのメンバーカラーである緑を用いて、イアーゴーという大悪党を表す言葉が作中に登場するのだ。
その運命的比喩に、ファンであれば心震わせずにはいられないだろう。



しかし、果たしてイアーゴーは本当に"緑の眼をした怪物"だったのであろうか。




イアーゴーの謀の動機は大きく三つあると先述した。(デズデモーナへの横恋慕はあくまでただの感情であり、動機とはなり得ていないと思う)

その動機により、地獄の責め苦ほどオセローを憎んではいるイアーゴーだが、迎える結末"折り重なった悲劇"は、本当に彼が望んでいたものだったのだろうか。



イアーゴーは謀の末の展望を

キャシオーに対しては
『あいつの地位を頂いて、一石二鳥の悪事といくか。』

オセローに対しては
『ムーアをとことんコケにした挙句、俺に感謝させ、愛させ、褒美を出させてやる。やつの平安を掻き乱して、狂気に追い込んだお礼にな。』


と、始めの方の独白で語っている。
これらから、イアーゴーは当初、人死が出るような結末は思い描いていなかったのではないかと思うのだ。


しかし、イアーゴーの計略は面白いほど上手く進んでいき、皆が思い通り…いやそれ以上に、掌の上で綺麗に踊る。

そうしてイアーゴーはきっと、全ての人間を意のままに操っているような万能感に酔い痴れてしまっていたのだ。

最早、動機による復讐を果たすためではなく、復讐そのものが動機になっていることには気付かずに。



オセローに首を絞められ、彼は自分の手に負えないのではないかと気付いた頃には手遅れだった。

イアーゴーが自らを守る為に咄嗟に重ねた嘘は、オセローを蝕み半狂乱にし、そうしてキャシオーとデズデモーナを殺害する決意へと至らしめた。

デズデモーナの命乞いをはかったりと、一瞬の躊躇いを見せたようなイアーゴーも、願っていた副官の座を手に入れた瞬間、残っていた彼を人間たらしめる部分を総て"緑の眼をした怪物"に喰らわれてしまったのではないか。


そうなるともう後には戻れない。
独り歩きし始めた筋書きの中で、彼もまた舞台の上で悲劇を演じる憐れな一人にしか過ぎなくなったのだ。



イアーゴーを復讐へと駆り立てた"嫉妬"はあくまで動機で衝動であり、彼が怪物であるが為のものではない。

オセローやデズデモーナ、エミーリアやロダリーゴーだけでなく、イアーゴー自身もまた"緑の眼をした怪物"に喰われた内の一人であり、それそのものに成り果てたのではないだろうか。


故に、イアーゴーは"緑の眼をした怪物"に「成った」のだ、と。




三幕大鏡の場面。
先述した、デズデモーナとイアーゴー夫妻のシーン。

デズデモーナとエミーリアが退場すると、イアーゴーは鏡に映った自らの姿を見て尻餅をつき、わなわなと震え後退る。

それは、鏡に映ったのが自分ではなく、己が喰われ成った、あまりにおぞましい"緑の眼をした怪物"の姿だったからなのかもしれない。

(しかしここに関しては"緑の眼をした怪物"であるはずの自分にもまだ、デズデモーナへの恋慕といった人間らしい感情が残っていたことに気付いてしまい、こんなおぞましい顔をした怪物が彼女を抱きとめたのかと、震え慄き苛まれるという説も捨てたくはない)





原作にはないラストシーン


オセローがデズデモーナの首を絞め殺し、ついに悲劇は起こってしまった。

その悲劇の総ての悪はイアーゴーであることが、エミーリアの訴えにより明らかとなる。

イアーゴーはエミーリアを刺し殺し逃亡するも、無様に捕まりオセローの一太刀をその足に受ける。

イアーゴーは終始、反省も絶望も見せない眼で地を睨む。

デズデモーナの後を追い、オセローが自害した後、イアーゴーは負わされた足の傷の痛みからか、気を失っているようで、地に横たわっていた。



『重い心でせねばなりません、辛い報告を。』


ロドヴィーコーのこの一言で、通常【オセロー】の幕は降りる。


しかし今回の公演には続きがあった。


ロドヴィーコーの台詞の後、野盗と思われる集団(あるいは潜伏していたトルコ兵か)が部屋に押し入り、その場にいた全員を皆殺しにして去っていくのだ。

一瞬の出来事に呆気にとられていると、気絶していたためにその凶刃から逃れられたイアーゴーがむくりと起きる。

辺りを見回し、その凄惨な光景に驚きを見せるが、その後ゆっくりと立ち上がり、オセローとデズデモーナが横たわり、エミーリアが寄り添うようにもたれるベッドに背を預け、イアーゴーは静かに呼吸を繰り返す。

それが今回の幕引きだった。




正直、ラストを変えた意図はよく分からない。
単純に文字通りの"折り重なった悲劇"をより凄惨に魅せる為だったのであろうか。


その後イアーゴーはどうなったのか。生きているのか、死んでしまったのか。それは我々観客一人一人の胸の内に託されたのだろう。

私は元々、イアーゴーを主役と捉えていた人間なので、どうせなら最後に死屍累々そのど真ん中で、狂ったように笑うイアーゴー…というラストが観たかったなぁ、なんて。



でもきっと、それは神山さんのイアーゴーではない。

最後の最後、ただ一人生き延びてしまった悲劇の元凶は、ただただ空を見つめるばかりであった。


その目が映すのは狂気か絶望か歓喜か後悔か空虚か。


残念ながら私には正確に読み取ることは出来なかった。
でもきっとそれは正解で、最後のイアーゴーの解釈は、人それぞれに委ねられたのだと思う。


機会があれば、神山さん自身の口から、どんな気持ちで在ったのかを聞いてみたいところだが、それは叶わないだろう。まぁそれでいいのだけれども。









ラストシーン。
起き上がったイアーゴーが、斬られた足を引きずりながら、舞台の真ん中へと不恰好に歩いて行くところ。

ふと、どこかで見たことある場面と重なった。

それは、翼さんのリチャード三世だった。

そうだあれも、緑色の軍服に身を包み、剣を腰に携え、片足を引きずりながら、下手から歩いて行く大悪党だった。


まあ別にこじつけるつもりはないし、姿が重なったとか言いたいわけではないのだけれど。

でもそこで思い出したのだ。
今回この公演のイアーゴーは、翼さんの代役だったのだ、と。


キャリアも実力も絶大な先輩へ来た役。
それを、まだまだ若手の内に入る神山さんが代役として演る。

彼の演技を生で観たことはなかったけれど、映像で見て知る限り、神山さんの演技力に何も心配はなかったし、期待もしていた。

けれど、初めてのシェイクスピア、膨大な台詞量、そしてのしかかるプレッシャー。

珍しく弱気をちらりと覗かせた彼に、ほんの少しだけ不安を抱いたりもしてしまったのだけれども。

そんなもの、蹴散らしてくれた。

ラストシーンまで代役であることをすっかり忘れてしまうくらい、神山さんは堂々舞台に立ち、猛者ひしめく舞台の上で、対等に渡り合っていた。


本当にすごい人だなぁ、神ちゃんは。



あなたが演じた、人間味があって、恐ろしくもどこか哀しい大悪党イアーゴーは、とても素敵でした。

このイアーゴーという役を喰らい、そしてそれが血となり肉となって、役者神山智洋を大きくする糧としてくれることを楽しみにしています。


素敵な舞台をありがとうございました。

残りの公演も全力で、カンパニー全員怪我なく走り切れるよう祈っています。

WESTのライブが最高だって話をきいてくれ〜【ジャニーズWEST LIVE TOUR 2018 WESTival】感想~


1/3横浜アリーナからスタートしたライブツアー【WESTival】
昨日5/20の北海きたえーるをもって、全34公演のツアー、その幕を閉じた。

昨年の【なうぇすと】も5月までのツアーだったが、私個人は2月が最終公演で、初日からオーラスまでがっつり見届けられたツアーは今回の【WESTival】が初めてとなった。

ジャニーズにしては比較的長いスパンのツアー。その最後を迎えた今、どうしようもないくらいジャニーズWESTへの愛が溢れて仕方がないので、それをぶつける場所として、いまこの日記を書いている次第である。

それでは、まずセトリ順に振り返っていきたい。




1.おーさか☆愛・EYE・哀

予想外の一曲目だった。意表を突かれたファンも多いのではないだろうか。個人的には『Baby Good!!!』が良かったが、昨年のパリマニ始まりがあったからまずないだろう、次点で『浪速看板息子(略)』辺りかなぁと思っていた。

メンステセットのミラーボールが口を開けると、カラーバブリースーツのキラキラ豪華版で、それぞれ薔薇を咥えポーズを決めたジャニーズWESTが登場する。

ツアーの途中から、最初の一人ずつ「おーさか!」と言っていく場所を自分の名前にアレンジしたのも良かったし、後半の「おーさか!」は客席に言わせることで、オープニングから声を出させる仕様にし、会場のボルテージを上げるのに一役買っていたように思う。


2.浪速看板息子〜なめたらあかん〜

アルバムの時から大好きだった一曲。
冒頭ツインの台詞の時に、残りのメンバーが腰を回していて、その淳太くんの妖艶な回し方と、隣で顎下に手をやり(たまに腰)、ぎこちなくハニカミながら腰を回す重岡くんが対照的で好きすぎて、結局最後までツインを見られなかった、無念。

そして個人的WESTivalで毎回一番楽しみにしていたパート、照史くんの「ちょいとお時間いただきやす」
このがなりの効いた見栄の切り方が最高にかっこよくて毎度毎度ノックアウトされていた。

振りもすぐ覚えられる簡単なもので、オーラスともなれば客席はほぼ踊れていて流石だった。


3.ズンドコ パラダイス

バクステから方々に散り、外周を駆けながら会場全体を盛り上げていく、序盤のWESTのテッパンである。たまにテンション上がった重岡くんがホームラン打ったりパワー出したり(?)していて、それでさらにこちらもテンションが上がっていく相乗効果だった。


〈挨拶〉

冒頭の挨拶、流星くんが途中からご当地C&Rを入れてきたのが印象に残っている。特に最後の方は客席に\んー!/しか言わせない単語で、悪戯っ子のように笑いつつ「可愛い♡」と褒めてくれてた流星くんだが、そんな君が一番可愛かったで…。


4.Parade!!

照史くんの合図で音楽が鳴り始め、ステージに登場した淳太くん以外のメンバーが、ポッケから取り出した小箱を各々様々な表情で見つめる。ここでモニターに抜かれたメンバーが、最後のプロポーズ担当だ。

そうしていると、水色地に白い水玉模様の傘を七本もった淳太くんが下手から登場。にこにこしながら、時間が止まったメンバーへ傘をかけていく。そして淳太くんの「Let’s start it!」で再び時が動き始める。この時のそれぞれの演技がとても好きだった、特に小瀧くん。

曲中は傘を持って踊り、縦花をスキップしながらメンステへと一列で向かう姿がとても可愛らしい。

最後はポッケから再び小箱を取り出しパカっと開けると、中からぴょこんとお花が飛び出す。公演ごとにローテで一人にピンスポがあたり、プロポーズ。それぞれ個性の出るプロポーズを見せてくれたが「SexyRose」「好きなんだよ、マジで」と、自分の番全てに中島健人くんを引っ張り出してきた親友の重岡くんには、もう笑うしかなかった。


5.プリンシパルの君へ

『Parade!!』からこの『プリンシパルの君へ』の流れが、今回一番綺麗で美しい、WESTらしいセトリの組み方だと思った。
時計とオルゴールの音から小瀧くんが歌い出すと、毎回客席から大きな歓声が上がっていた。きっとみんなセトリはだいたい知っているはずなのに、それはツアー中盤でもオーラスでも変わらずの歓声で、純粋にすごいと思った。

この曲をキラキラ楽しそうに歌い踊るWESTはまさにアイドルで、転調後にスモークの入ったシャボン玉がステージに舞う演出も素敵で、曲のキラキラと壮大感と相俟り、なんとも言えない多幸感に包まれた一曲で、私はここで毎回涙腺を刺激されツーンとなっていた。


6.SHE IS MY…

暗転しジャケットを羽織ると、先ほどのキラキラから一転、ギラギラの一曲が始まる。最初はこの流れに驚かされたものだ。

この曲は本当にダンスが好きで、特に淳太くんの表現が好きで好きで、ほぼほぼ淳太くんしか見ていなかった。
最初の絶対高カロリーのビスケットを我慢せずにリスク込みで食べちゃってる感じとか、「ジェットコースターよりドープ」で下までダウンするとことか、「ほっぺにキス〜」で顔を覆いながらゆっくり下がっていくとことか、「言いかけてた台詞が出ない」で口を両手で覆ちゃうとことか、「止めてみろよこのキスを」の右手を前に出す時の頭ぐりんてする感じとか、「綺麗なステップじゃなくても」の右足のステップがちょっと変なとことか、「こっちこいよ」の人差し指の回し方が妖艶なとことか、「すぐに破るぜ」の両手広げて足クロスで下がっていくところのヴァンパイアみたいな優雅さとか、ソロの「パーリーは終わらない僕はここにいる」カウントの取り方が最高にカッコいいとことか。
あげればキリがないほどに、とにかくシズマイの淳太くんの表現全てが大好きだった。ほんと好きだった。淳太くん担、みんなシズマイ好きだったよね?そうだよね?


7.何万回だって「君が好き」

またまた一転、今度はWESTival唯一と言ってもいいバラードをここで挟んできた。セトリがジェットコースターよりもドープだよ。感情が追いつかないよ。

夕焼けのように優しいアンバーの照明に染まるセンステでしっとり歌い上げるこの曲、途中から淳太くんが、ポッケに手を突っ込んでかっこつけて世界観作ってたのがどうしようもなく愛おしかった。「言葉にできないまま」で苦しそうに喉元に手をやるとことか、「この手だけは離さない」で下ろしてる右手をゆっくり握るとことか、他の人のパートもマイクなしでパクパク歌っちゃってるとことか、世界観に入り込む淳太くんが本当に好き。

あとこの曲は濵田さんもとてもよかった。濵田さんも比較的他パートパクパクしてたし、落ちサビの「そばにそばに君がいれば」のアレンジも、それを歌う時両手でマイクを挟み込み感情爆発させて歌うとことか、総じてバラードの濵田さんはとても素敵だなぁと思った。


〈執事コント〉

映像を挟み、アルバム【WESTival】の特典映像忍者コントのキャラ設定での執事コント。

何度か入ると、キッカケ台詞と定型を把握出来るが、回数を増すごとにどんどんアドリブの自由度が高くなり、本人達もそれはそれは楽しそうにやるので、毎回とても笑わせてもらった。と、同時に自由にボケ倒すメンバーを一人で捌いていく淳太くんは大変そうだったが、流石だった。
とくに冒頭のアホ執事こと重岡くんの登場シーンは、心の赴くまま誰にも邪魔されず淳太くんに構ってもらえるからか、誰よりもアドリブが多く、毎度毎度かならずしげじゅんを摂取できる、しげじゅん厨には最高のひと時であった。

そしてその流れでミニゲームコーナーが始まる。
横浜ではバレーボールリレーだけだったが、途中からだるまさんがころんだが加わり(一度だけ大縄飛びもあった)、公演ごとにランダムだったが、どちらのゲームか分かった時の客席の反応が露骨で笑った。後半ともなると、ゲームの分岐点で、だるまさんがころんだのキッカケ台詞である重岡くんが喋り始めた途端、客席が喜んでいたから、素直なファン達にさらに笑う。
いっそのこと全部だるまさんがころんだにすればよかったのに、と思わないこともないが、まあ諸々配慮した結果だよね、うん、わかるよ。

ところで、コントで淳太くんが「エネルギーが『もう1%』しかない!!」と言う台詞があるのだが、初日は絶対ここから『もう1%』が始まると思ったのに、なくてずっこけたし、でもその後もここの台詞はわざとらしいくらいにずっと「もう1%」を強調して言ってて、なに?淳太くんミスリードでもしようとしてんの?と思って、結局謎のまま終わったから真意を教えてください、淳太くん。


〈スローモーションフェスティバル〉

事前に撮った映像でお着替えタイム(言うな)
全公演違うわけではなく、途中から2周目に入っていた。とりあえず、この映像の中の淳太くんが履いてるダメージジーンズの左膝が破け過ぎてて、座るたびにお膝全開だったの、とても良かった。


8.僕ら今日も生きている

例の「奴柄」衣装で登場。淳太くんが被ってた黒猫帽子、札幌は二日間ともなかったけど、あれどこいったんだろう?


9.もう1%

曲前の煽りは濵田さんの担当だったようだが、曲振り噛んだり、イントロをただ口で言うだけだったり、円陣組んだり、そしてだいたいグダッて照史くんに突っ込まれる、のくだりがほっこりで好きだった。

この曲では、最近ジャニーズでは見なくなったクレーンが使われていた。少しでも客席の近くに、と、どうやら小瀧くんの発案だったようだが、スタンド最後列でもファンサを貰えるほどその距離は近く、久々にクレーンを体験したが、なるほどいいもんだなぁと。小瀧くん、大成功だったと思うよ、ありがとうね。


10.OH LA LA

引き続きクレーンを使いつつ、タオルを使って会場を盛り上げる。…特筆することはあまりなかったかな。


11.ドラゴンドッグ

この曲めっちゃかっこよくてめっちゃ大好きなのに、奴柄衣装の布が多いせいで身体の動きがよく見えなかったの、ほんっっとに残念だと思う!!!歌番組の黒スキニーか最高すぎただけに!!!余計に思ってしまうよ!!!


〈MC〉

横アリでは関ジュがついていなかった関係で、次曲のきりしげが先にハケ、残りのメンバーでプリンシパルと卒業バカメンタリーの予告映像をセンステで見ていた…というのを書きながら思い出したが、遠い昔の別のツアーのことのように思えるな…。
関ジュがついてくれてからは、MCの次にJr.コーナーとなっていた。

この直前までの流れが「コント→座る」「僕ら〜→立つ」「MC→座る」と忙しなく、若干流れがブツ切りのようになっていたが、途中から淳太くんが「立ったり座ったりごめんな」と毎回言うようになっていたので、ほんと彼はよく分かってるなぁと思った。


12.乗り越しラブストーリー(桐山・重岡)

この曲は、以前はてブロにブワーしたくらい、世界観がほんとに大好きだ。

ライブでは、重岡くんがピアノ、照史くんが三線を弾き語る演出となった。
WESTivalのユニ分けについて、最初に語ってくれたところでは「楽器のやりたい二人が組んだ」と言っていたのに、その後のラジオでも雑誌でも、重岡くんの作詞には触れど、楽器をするなんて一切語らず、一度だけ地方のラジオで重岡くんが「ライブで化ける曲だと思う」と言っていたのが、ツアーが始まり、こういうことだったのか、と。ほんとにまんまと、してやられた。

沖縄が大好きな照史くんは「三線を買った」ということを以前にも話していたし、まあ言ったら多少想定内かもしれなかったが、重岡くんのピアノには度肝を抜かれた。
本人曰く独学で、以前からコッソリ練習はしていたようだが、それにしても、暗譜して、右足ペダル、左足は常にリズムを刻み、ほぼ手元を見ることなく、時に椅子から立ち上がり、感情のまま弾く重岡くんには本当に震えた。この人は本当にどこまでもアイドルだ、と。

そんな感情爆発の重岡くんと、楽しそうにアイコンタクトをとったり、突然止まる重岡くんの伴奏にあたふたしたりするものの、終始穏やかに三線を弾く照史くんの表情がどこまでも優しくて、一公演一公演、全てその時だけの、まさにライブの醍醐味を魅せてくれたユニット曲だった。これがもう見られないなんて寂しすぎるよ…


13.GOD DAMN(濵田・神山)

「お前とガッツリ踊りたい」という濵田さんからの要望で組むことになったはまかみユニット。
振り付けは神ちゃんで、濵田さんとだから「やりたいこと全部詰め込めた」と言っていた、アクロもダンスも激しい一曲となっている。

衣装はドリボのような、ボクサー風の赤と青のローブで、ダンスの中にも随所にボクシング風の振りが見られた。
間奏でもガンガンアクロをしてるが、初っ端からアクロをかましてくるのが本当にかっこよくてかっこよくて。

そういえば、横アリの時は曲の最後の方でアクロして二人ともフードを被ちゃって、立ち上がって並んだ時に同時に、曲に合わせてそれをバサって外すのがめちゃくちゃかっこよくて、そこまで計算してアクロを…!?て思ってたんだけど、途中から何故かなくなってたから、たまたまだったのかなぁ?いやでも、横アリほぼそれだったから偶然とは思えないんだけどなぁ…。結局わからないまま終わってしまったから、真相を教えてください、神山さん。


14.Into Your Eyes(中間・藤井・小瀧)

淳太くん主作詞の(たぶん)不倫曲。
ツアー前に3人が曲の演出について「綺麗なエロさ」「大人エロ」と言っていたが、そこそこがっつりエロだったと思うよ。

初日、メンステ目の前のかなり近い席に入ったのだが、曲の途中で左手薬指の指輪を視認した時の衝撃たるや…。リアルに喉がヒュッて鳴った。とんでもないことしてくれたなって。

そうこうしてたら土足でベッドに上がるし、なんか自撮りしてるし、極め付けには盛大に脱ぎ始めるし(淳太くんのみ)、あのぷちぽにょだった腹筋が割れてるし(淳太くんのみ)、なんかもう色々…終わった後放心状態だったよ。

こればっかりはどの公演もほぼ淳太くんしか見ていなかったので、ツインの表現がそれぞれどんなものだったのかあまり覚えていないのだが、ほぼシャツをはだけさせない最年少小瀧くん、片乳くらいはサービスしてくれる流星くん、そしてドヤドヤで脱いでくれる最年長と、三者三様それぞれコンセプトも違って良かったと思いました。(作文)

シャツ全部脱ぐ部分については、淳太くんが「いやほんまにもうやってしまったと思ったね。初日シャツをはだける演出をしてしまったがために。やり続けるしかないじゃないですか。『なんであの公演だけ!?』ってなるのイヤじゃないですか。」と、5ヶ月間腹筋に予断を許さぬ状況に自らを追い込んでしまってちょっと後悔していたようだが、そう考えてくれるところも、ツアーの公演が間隔が空くとすぐ腹筋のスジが見えなくなっちゃうところも、全部引っくるめて大好きだよ、淳太くん。

まあこれについては散々ツイッターでも語ったのでこの辺で。


15.PARA!PARA!チャ〜ハン

IYEの流れで流星くんのパジャマから始まり、なにやらシリアスなBGMと共にシャワーシーンや着替えなどの映像が始まるが、途中から雲行きが怪しくなり、最後は照史くんがチャーハンを作り始めこの曲に繋がる構成は最高だった。誰がこの二曲を繋げられると思う!?すごいよ、ほんと。めっちゃ笑ったよ。

それぞれがおたまとフライパンを持ち、事前の振り付け動画でファンも完璧に踊る、新作のパラパラ。この時の中華風衣装が地味に好きだった。


16.ホルモン〜関西に伝わりしダイアモンド〜

出来上がったチャーハンを「いただきます」から始まるホルモン。曲の繋げ方が独特で「そうきたか!!」と思わず笑ってしまう。

横花に広がる立ち位置に行こうとする淳太くんを毎回邪魔する小瀧くんがとても可愛かった。


17.アカンLOVE〜純情愛やで〜

フリーダンスのところはほぼ同じような振りが多かった印象。ボンボンキュが始まると「やらんでいい!」と諭してくれるメンバーと、サングラスを取って客席を見るメンバーと、それぞれ色が出ていて面白かった。


18.バリハピ
19.人生は素晴らしい
20.逆転Winner
21.ジパング・おおきに大作戦

シングルでの盛り上げメドレー。
いつもWESTのスタトロといえばアンコールだったので、ここでスタトロ挟んでくるとは思わなくてビックリした。
ただ、おかげで、スタトロ回るメンバーが公演変わりではなく、ちゃんと全員回るようになったのはよかったなぁと。


〈inter〉

それぞれ映像とダンスを組み合わせた淳・照・神
ハット演出を取り入れたダンスの望
レーザーとダンスを組み合わせた濵重
そして流星くんのDJ

いかんせん堂本畑で育ったヲタク故、こういった照明や映像を駆使したダンスは大好物なのだが、特に目新しい演出がなかったのと、ちょっと間延びしていたような気がしたのが少しだけ残念だった。
ただ、ほんとこういう試みは大っっっ好きなので、まだまだ改善の余地ありで是非積極的に挑戦していってほしい!!!お願い!!!


22.Evoke

DJ.RYUSEIのツアー前半のDJプレイで「Until the time ends」からこの曲に繋がる流れが最高に好きだったんだけど、途中で変わっちゃったんだよなぁ。まあ『one chance』の音でクラップした方が曲に繋がる盛り上げ感がハマったのだと思うけど、ほんと好きだったんだよな〜(まだ言う)

作詞作曲振付まで神ちゃんの、ゴリゴリ曲。
ライブ終盤にまるまる一曲とんでもないダンスを踊り切るんだから、ジャニーズWESTは末恐ろしい。
意味わからんくらい細かい音とってたり、歌詞をなぞってたりする振付がめっちゃ好き。
そんなダンスを全力で踊るメンバーの気合もギラギラで最高だったし、とにかく「ジャニーズWEST強い」となる後半の見せ場。
それをメンバーである神ちゃんが作った曲が担うんだから、WESTの未来はとても明るい。ペッカペカに明るい。ありがとう、神山さん。


23.Baby Good!!!

美しいレーザーが空中を染め、曲が始まる。
アルバム当初ではガッツリ魅せてくるかと思っていたが、蓋を開けたら盛り上げ曲の立ち位置になっていたから驚いた。

この曲がかかると「あぁ…終わってしまう…」と毎度毎度めそめそしていた。

それにしても、あれだけハードな『Evoke』をフルで踊ったあとの曲を全員生歌でいくんだから、ほんっっっとWEST凄いよ、マジで…。


24.パリピポアンセム

終わりかと思いきや、最後にもうひと盛り上げ。途中全員アリーナでお立ち台だったので、若干スタンドが置いてけぼり感あった気もするなぁ。

「フェスティバル」というコンセプトの下、最後はガンガンに盛り上げて終わろう!という意図だとは思うが、本編最後の選曲に異常な執着がある私個人としては、少しだけ違和感があったかな。いや、分かるんだよ、意図は勿論。これは個人の趣味だからね、うん。


ハケ際は毎回、はまこた・しげりゅせ・ばどかみの組み合わせでカメラアピールをして行くのだが、それが毎度可愛くて可愛くて、最後まで笑顔で手を振って見送れるハケ方だった、かわいい。



EC1.考えるな、燃えろ!!

まさかのPV衣装で登場。アンコ頭にこれを持ってくるとは思わなかったが、OPのアイアイ同様、セトリに組み込むのがめちゃくちゃ難しい曲だと思うので、ここで正解だったのかもしれない。
たまにみんながふざけ倒したバージョンが見られるのも楽しみのひとつであった。


EC2.ギラギラブベイベー

なうぇすとからこの曲が残るとは思わなかったなぁ、好きだけど。


EC3.Ya!Hot!Hot!

少クラで一度披露した形がしっかり振り付いていたので、アンコ曲になったのがちょっと勿体ないな〜!じゃんけんの部分で毎公演遊ぶと思ってたから!まぁ、ツアー前半は、全力で踊る淳太くん、後半は濵田くんに釣られちゃう淳太くんが可愛かったからオールオッケー。

最後はOPで出てきたミラーボールに帰っていく仕様。こういう繋がりを意識してくれてるのとかめっちゃ好き。


WEC.ええじゃないか

地方の最後だけお決まりのWEC。グッズのパーカー着てるの可愛かった。だいたいフード被って登場する淳太くん、可愛かった。






〜総括〜

いつもは基本的に淳太くんが中心となってセトリを組むようだが、今回は小瀧くんが中心となったツアー。
淳太くんが得意とするセクションがハッキリと分けられ、その中に鮮やかで綺麗な流れを作るWESTらしい組み方も残しつつ、全体的に「そうきたか!」な挑戦的で上下の激しい、激動的な公演内容だった。
それは、WEST的にかなり刺激になっただろうし、新たな可能性と表現が大幅に広がるものであったろうし、最年少が魅せてくれた今回の【WESTival】は5周年に向けて、ジャニーズWESTとファンを、また一歩新たなステージへ連れて行ってくれる、そんな公演だったように思う。




そしてオーラス公演について。
まだまだ私はWESTを好きになって日が浅いので、オーラスに参加したのは今回が初めてであった。


本編のパラチャー。パラパラと踊っていると、センステで突然小瀧くんがピタリと踊るのを止め、呆然と立ち尽くしていた。
「小ボケかな?」と不思議に見ていると、メンバーが次々にメンステを振り返り、驚きの声を上げ始める。
それにつられてメンステを見ると、ステージの上には関ジュだけでなく、ものすごい数のスタッフさんがパラパラを踊っているではないか。
どうやら小瀧くんはそれを見て感極まってしまったようだ。
「すごい!」と思わず振りと歌を忘れ、口々に感動するメンバー。(と一人おたまを壊してオロオロする流星くん)客席からも歓声が上がった。

こういうのって、結構振りが曖昧だったりするじゃないですか。でも、ステージにいたスタッフさんは相当数にも関わらず、皆さんオタク並みにちゃんと踊れていて。

他にも、アンコで出てきた時に後ろのモニターに「ツアーお疲れ様」の文字を出したり、打ち込みレーザーでオーラスの為だけに「WESTival」と「奴」を描いてくれたり。

私たちが知ることが出来るサプライズはこれくらいだったが、メンバーがMCで話してくれたのは、サウンドチェックの時、いつも着ない人がツアーパーカーを着ていたり、メッセージを書いてくれていたり、カメラさんや照明さんが「泣いてしまうから」と小脇にティシュを抱え仕事をしていたり。


Jr.時代からお世話になってる方も、今回初めてついてくれた方も、沢山のスタッフさんがいるが「WESTだからやりたい」「WESTにつくのは楽しい」と、言ってくれる人が一人だけじゃない、何人もいるんだって、照史くんが嬉しそうに教えてくれた。


「ジャニーズWESTはスタッフに愛されている」


そう感じることは、過去のメイキングでも度々あったが、今回その「愛」を改めて目の当たりにした。


お付き合い上、裏方さんのお話を聞くこともあるが、WESTに関しては「テレビのまんま」「本当にいい子達」と、悪い話を聞いたことがない。

そんなWESTだから、きっと一緒に仕事をする方に愛されるんだろうなぁと。


だからこそ、WESTはステージの上からスタッフさんへの感謝を沢山伝える。これでもかってくらい沢山伝える。

多分、あれだけの関係を見せられたら、自分はまるで蚊帳の外だと感じるファンもいたかもしれない。

けれど「スタッフさんが『WESTだからやりたい』って言ってくれるのは、こうして盛り上がってくれるファンの皆さんのおかげ。みんながいてこそ。」と、躓きそうなファンの手を優しく引いてくれる照史くんは、本当に優しくて本当に出来た人だと思った。




WEC。重岡くんが「最後やから!」と煽り、メンバーに「声聞く為にイヤモニ外そうぜ!」と呼びかけ、「せーの!」に続いた客席の「ええじゃないかー!」の掛け声は、とんでもなく大きくて、メンバーも心底びっくりしていて、その姿にどうしようもなく嬉しくなってしまった。

こちらが歓声を上げれば、メンバーのテンションも上がり、メンバーが煽ればさらに客席が応えていく。

ジャニーズWESTのライブは重岡くんの言うように「熱と熱のぶつかり合い」で、メンバーとファン、互いが互いを引っ張り合って盛り上げ合って、そうして相乗効果でどこまででもいけるような、そんなライブだと、今回ツアーに参加してこの身を以って思い知った。

歌って踊って笑ってボケて、全力で楽しませてくれて、そして本人達が全力で楽しんでくれて。

それはまるでその身を燃やして輝く恒星のように、今生きているその一瞬一瞬に全てを出し切り、とてつもない光を私たちに魅せてくれる。


時に眩しくて直視出来ないほどに。


「今生きている」ことを実感できるまさに「(a)LIVE」、ジャニーズWESTのライブはそういう空間なんだと思った。



そうした日常ではない特別な時間が終わってしまうその最後にも、「明日から普通の日に戻るけど、幸せな瞬間があったこと忘れんなよ」と思い出を確かなものにしてくれて、「しんどいこともあるかもしらんけど、俺らも頑張るからみんなも頑張って、また一緒にライブしよう」とエールを送ってくれて、「悪いことは少なく、いいことばかりが起こりますように」と願ってくれる。


だからこそ、またここに来るために、毎日を頑張って生きていこうと素直に思える。

そうやってライブ中の数時間だけでなく、これから先の日々にも力をくれる、そんなジャニーズWESTのライブが私は大好きです。






ジャニーズWESTと今回のライブに関わった全ての方々、5ヶ月にも及ぶツアーお疲れ様でした。沢山の幸せをありがとうございました。
またこの幸せな時間に参加するために、明日からも頑張って生きていきますね。





…けど、やっぱりツアー終わるのは寂しすぎるからぁ!だから早く次の現場が決まりますようにいいいいい!!!!!!!うわーーーー!!!ブワーーーーしすぎたーーー!!!!あーーーーーーWEST大好きーーー!!!!うわーーーーーーー!!!!!!!!!

深読みでも考察でもないけど【乗り越しラブストーリー】についてブワーさせてくれ。

 
どうもお久しぶりです。
 
先日発売されたジャニーズWESTのニューアルバム【WESTival】
それを引っ提げたツアーが現在絶賛公演中、7人中3人がドラマに出演中、さらに新曲のリリースも決まり、いまのWEST担はそれはそれはもう楽しいオタライフをお過ごしの事かと思います。
 
さて、そのアルバム【WESTival】の通常盤には、恒例のユニット曲が収録されています。
神山くん・濵田くんのハイスキルっぷりが爆発している【GOD DAMN】
淳太くん・流星くん・小瀧くんが大人エロに挑戦した【Into Your Eyes】
照史くん・重岡くんが楽器と歌声で奏でる【乗り越しラブストーリー】
 
その中から今回はタイトル通り【乗り越しラブストーリー】について、思ったことブワーさせてください。
 
そもそも今回のユニットは、まず濵田くんが神山くんに「お前と踊りたい」とアプローチ、その次に「楽器をしたい」と言っていた重岡くんと照史くんがそこで一致し組むことに。
きりしげは「俺らが組むなら、男らしい感じをイメージするやろうけど、あえて逆のラブストーリーにしてみようかって」と、今回の曲に至った経緯を語る。
 
当初、作詞は半分ずつ分担する予定だったらしく、制作当時は照史くんが舞台【アマデウス】の公演中だったこともあり、ひとまず重岡くんが1番を書くことに。
しかし、重岡くんの書いた歌詞を見た照史くんは、そのワードセンスをえらく気に入り、このまま全部書いてほしいと依頼。そうして「作詞:重岡大毅」の楽曲が世に放たれることとなった。
 
 
私が今回ブワーする上で、まず強く前置きしときたいんですけど、これはいちオタクが曲を聴いて作り上げた【乗り越しラブストーリー】であり、正解でもなければ、不正解でもありません。
曲の解釈とは自由であるべきで、聴いた人の数だけの物語が存在しています。
だから、あくまでも私の中の【乗り越しラブストーリー】を書き残させてください。
かなり詳しく描写しているので、自分の中の【乗り越しラブストーリー】を少しでも歪めたくない人は今すぐ閉じるのが賢明です。

 
 
では。
 
 
 
 
 
 
ガタンゴトン揺れる僕らは
出会い別れまた恋をして
ドンと構えた僕の切符
乗り越しラブストーリー

 

「もらったデモテープの音がガタンゴトンって電車の音に聴こえたから、そこから色々膨らませた」
 
と本人が語っていたので、曲先でまず間違いないだろう。
ということは、一番最初にサビを持ってきたのは、そもそもの曲構成がそうだったのか、あるいは重岡くんの意図なのかはわからない。
このサビについては、丸々最後にも出てくるので、一旦保留にする。
ただ、『ガタンゴトン』『切符』『乗り越し』という言葉を提示することで、これは電車をテーマにした曲だということを最初に分かりやすく伝えてくれているのかもしれない。
 
 
 
「よっ」って言えよはよ
車窓透けた僕赤ら顔
こっち気づいてや
キレイなってる横顔
 
最初のサビの提示と『車窓』から、これは恐らく電車の中での出来事。
 
知り合いを見つけて、声をかければいいのに、車窓に映った自分は窓越しに見ても分かるくらい赤くなっていて。(ここで『透けた』という表現を使ってくる重岡くんがとても趣深い)
 
こちらからは気付いたけど、向こうからは気付かれていない、同じ車両だけど少し離れた位置にいるのだろう。
『キレイなってる』から、2人がしばらく会っていない関係であることが分かる。
 
つまりA1は
「電車の中で昔好きだった女性を偶然見かけたけれど、中々声が掛けられない主人公」
の様子が浮かぶ。
 
 
 
いつだって何だって繋いだ手と手
「めっちゃ幸せ」言うて見つめ合った
目を閉じて 思い出ひたっとったけど

 

回想その1。
「僕」が思い出す内容から、好きだった女性は片想いではなく、付き合っていた人だと見て取れる。
ならばすごく親しい間柄であったはずだ。それなのに「僕」は、声を掛けられずに、過去を想うばかり。
 
 
 

ドア開く まだ好きなんや

 

ふいに電車のドアが開く音がする。
目を閉じて幸せだった思い出に浸っていた「僕」は、その音でパッと現実に引き戻される。
そこで、まだ自分は「君」のことが好きなんだと気付いてしまう。だからこそ、気軽に声を掛けることが出来ないことにも。
 
 
 
ガタンゴトン揺れる僕らは
いったいどこへ向かってるの
ポケットつまづいた僕の切符
乗り越しラブストーリー

 

この曲に度々登場する『切符』
重岡くんはこの曲を作詞するにあたって、実際電車には乗らなかったものの、切符は買いに行ったのだという。
切符を眺めながら、開いた穴を何かに喩えられないかな?など色々試行錯誤したらしい。(尚、電車に乗っていないのに何故穴が開いていたのかは謎)
 
このお話から、私の中では【乗り越しラブストーリー】に登場する『切符』は「恋心」の暗喩のようなものになっている。
 
つまり『ポケットつまづいた僕の切符』は、終わったはずの恋なのに、捨てられずにまだ自分の中にあった恋心のことを指しているんじゃないかなって。何度も言うけど私の中ではね。
 
 
 
誕生日にくれた流行りのキャップ
実はサイズ きつい
「私も一緒に使いたくって」
ってエヘヘちゃうで

 

回想その2。
「二番はもっと具体的なエピソードを書いて欲しい」
という照史くんからのリクエストがあったらしいが、おかげでとんでもなくリアルな歌詞が出来上がり、ここで虫の息になったオタクたちも多いはずだ。(やあ同志よ)
まるで曲中の2人が実在していて、実際に起こった出来事かのような描写はすごいの一言である。(重岡くんはあくまで「妄想」だと言っていたので)
 
『流行りのキャップ』と言われてパッと浮かぶのはニューエラ等々だが、そうでなかったとしても、流行るようなキャップは高くたって一万円はしないだろう。それを誕生日プレゼントにするくらいだから、この2人が付き合っていたのは10代の頃なんじゃないかと、勝手に年代設定。
 
 
あと物語とは関係ないけど、
『〜くって」ってエヘヘ』の部分、このメロディーの文字数にこの文字の羅列する?ってくらい不思議な並べ方だなぁって。
『使いたくって』を『使いたくて』にして少し音を伸ばして調整することも、同じように『ってエヘヘ』も変えることが出来たのに、あえて『って』という言葉を連続で並べることによって、すごく独特でクセのあるフレーズになっている。
あ、何が言いたいかというと、私が今回の重岡くんの作詞から一番センスを感じた部分がここでした。
 
 
 
さて本筋に戻ろう。
 
 
怒らせたくて パシャリ寝顔
「もうやめて〜」って僕見つけてギュッ
アダムとイヴも二度見しとったやろ

 

回想その3。
「淳太が怒ってる顔を見るのが好き」
とたびたび口にする重岡くんのことだから、好きな子にもちょっかいかけてぷんすこさせるのが好きなんでしょうね、知らんけど。…あぁすみません、これは重岡くんのお話じゃなかったですね。
 
 
ここで突然出てくる『アダムとイヴ』は、この曲全体を通しても、ひとつだけものすごく浮いているフレーズだと思う。
「仮にアダムとイヴがこの場にいたなら、驚いて僕らのことを二度見することだろうな」と、そう思い返すような状態であった、と。
まあここはあんまり深読みしたくはないのだが、ニュアンスで言うと小鳥チュンチュンな朝の出来事なのかなぁと。(察して)
 
それを、このどこか切なくも基本的に全編ぽかぽかした雰囲気の曲に挟み込むなら、で重岡くんが使ったフレーズが『アダムとイヴ』だったのなら、ほんともう…ちょっと…重岡くん…。
しかも『アダムとイヴ』と云う西洋のある意味空想に『二度見しとったやろ』と云う、やけに現実感のある言葉、あろうことか関西弁をくっつけるんだから、その重岡くんのセンスたるや…。うん、もっと歌詞書こう?書いてください。
 
 
 
 

ドア開く まだ降りないで

 

1番で開いたドアが閉まり駅を発車した後、2番に出てきたような出来事を一駅分、また目を閉じて思い出していたのだろう。
しかし、同じようにドアの開く音で現実に引き戻され、目を開けて映るいまの「君」に『まだ降りないで』と心の中で願ってしまう。
それは、声を掛けたいからなのか、もう少し思い出に浸っていたいからなのか。
少なくとも、あまりにも未練が残っていることが察せられる一行だ。
 
 
 
ガタンゴトン揺れる僕らは
きっと笑うため泣いてたの
ポケットでぽけーっと僕の切符
乗り越しラブストーリー

 

ずっと幸せな思い出が続いていた中で『泣いてたの』と、初めて過去に関してネガティヴな表現が出てきた。
ここでの『揺れる僕ら』は当時の2人の関係性の不安定さを表しているとして。ずっと続くと思っていた幸せが徐々に崩れていった、その過去を時間軸通りに辿ってしまったんじゃないかと。
 
『泣いてた』、恐らくは2人の別れについて『きっと笑うため』と、どうにか前向きな意味をつけようとしたけれど、『ポケットでぽけーっと僕の切符』当時の「僕」の恋心はそれを全て受け入れることが出来なくて、ただただ呆然としていたのかもしれない。
 
 
 
僕を待つ君がもしいたら
どんなに笑えんだろう
本当は知ってた サヨナラだって

  

このDメロ部分、今電車に乗ってる時点のことなのか、それとも過去のことなのか、それまで具体的だった話の輪郭がかなりぼんやりしているパートになっていて、どう物語になるんだろうと考えたのだが、よく分からないので、もうとんでもなく妄想で創作な私の中のストーリーを書きます。
 
 
回想その4。
不安定になってきた2人の関係。もしかしたら直前に大きな喧嘩をしてしまったのかもしれない。
けれど前々から、その日2人は一緒に出掛ける約束をしていて、駅で待ち合わせていた。
 
私の中で、この【乗り越しラブストーリー】に出てくる電車は、都会の「一駅=歩ける距離な数分おきにやってくる忙しない電車」じゃなくて、田舎の「2、30分に一本しかも3両くらいでやってくる鈍行」のイメージで。
 
その日「僕」が彼女を待っていた駅も小さな駅舎、もしかしたら駅員さんもいないような無人駅。
 
『僕を待つ君がもしいたらどんなに笑えんだろう』
 
待ち合わせをするといつも自分より先にいて、笑顔で「遅いよ〜」なんて言ってくるのに、その日、駅に行っても彼女はいなかった。
「僕」は仕方なく、目的地までの切符を先に券売機で買って待っているんです。
けれど、約束の時間を10分過ぎても、1時間過ぎても、待てども待てども彼女はやってこなかった。
 
『本当は知ってたサヨナラだって』
 
きっと「僕」は、彼女が来ないことを分かってた。分かっていたのに、易々と受け入れることが出来なくて。
けれど、いつまでも来ない人を待っているわけにはいかないから、未使用の切符をポケットに捻じ込んで帰っていく。
そうしてここが、2人の恋の終わりになってしまった。
…もしかしたら「僕」はまだこの時の切符を捨てられずに、何処かにしまっているのかもしれない、なんて。
 
 
 
君の切符 幸せそう
僕が降りる駅 見えてきたよ

 

ここで視点は現在に戻ってくる。
『君の切符』つまり、「君の恋心」はいま幸せそうに見える。
この時点でも「僕」は声を掛けられてはいないはずなのに。普通、電車で見かけた人が幸せそうかそうじゃないかなんて、そうそう判断できるものじゃないのに。
 
「今の相手が乗ってきて君に寄り添った」「君が駅を降りると相手が待っていた」と、「君」が幸せそうだと思った具体的な「何か」があったということも考えたが、その後の駅が『見えてきたよ』と進行形であることから、走行中であるように思えたので、ここはいっちょ趣深くいきます。
 
 
いま目の前に「君」がいるけれど「僕」は目を閉じて、散々彼女との幸せだった日々を思い返していた。2人の恋が終わったあの日のことも。
そうして全ての思い出を辿って、もう一度目を開けてまじまじと見つめた「君」の左の薬指に、見覚えのない指輪が光っているのを見つけてしまう。
 
『君の切符幸せそう』あぁそうか、いま「君」は僕の知らない「誰か」と幸せになっているんだ。
 
 
 
『僕が降りる駅見えてきたよ』
 
これは、単純に自分が降りる駅がもうすぐだということだけではないのかと。
 
そもそもタイトルにもなっている「乗り越し」とは、本来降りるべき駅で降りずにその先まで行ってしまうこと。
 
この曲の中で「乗り越し」てしまったのは「僕」の「恋心」だと、私は思っている。
 
本当は2人の恋が終わったあの時に、置いてくるべきだった恋心を、こんなところまで持ってきてしまった。降りるべき場所に降ろせなかった。
 
そんな「乗り越し」てしまった「恋心」を、ずっと捨てられなかった気持ちを、いまの幸せそうな「君」を目の当たりにすることで、やっと本当に終わらせることが出来そうな気がした。
 
だからあの日「乗り越し」た「恋心」をようやく降ろすことが出来る『僕が降りる駅見えてきたよ』
 
 
…我ながらDメロの想像と創造が大暴走してますね。
 
 
 
 
ガタンゴトン揺れる僕らは
出会い別れまた恋をして
ドンと構えた僕の切符
乗り越しラブストーリー
乗り越しラブストーリー
乗り越しラブストーリー

 

ここで最初のサビと同じ歌詞になる。
けれどきっと、この二つのサビの「僕」は全く違っていて。
 
冒頭のサビは、もう終わった恋に自分が未練を残していることに気付いてもいないのに「恋は出会いと別れを繰り返していくもの」なんて知った風に『ドンと構えた僕の切符』
 
最後のサビは、しっかりと自分の中で恋を終わらせた上で「恋は出会いと別れを繰り返していくもの」だということを本当の意味で理解し、前を向くことができた『ドンと構えた僕の切符』
 
全く同じサビでも、一曲の中で主人公が成長した様を表しているように聴こえてしまう。もしも重岡くんがここまで計算した上で、最初と最後に同じサビを持ってきたのだとしたら…末恐ろしい…。(たぶん考えすぎ)
 
 
 
揺れる心 行け涙
僕の"愛してる"

 

ここはエピローグのようなものだろう。
 
「乗り越し」た「恋心」をちゃんと終わらせたけれど、その瞬間に全てスッパリ何もかも消してしまえるわけもなくて。(それがまた重岡くんが書いた2人はありふれた「歌の中で動く架空の人物」でなく、どこか人間臭くて、だからこそ「実際に歌の中に「僕」が生きている」ように思えてしまう)
 
自分は目的の駅で降りたけど、まだ「君」は電車に乗っている。(気持ちではなく実際の行動の話)
結局最後まで声は掛けられなかったし、「僕」に気付くこともなかったけれど、進み出す「君」を乗せた電車に、僅かに残った『揺れる心』も『涙』も、そして最後に伝えられなかっただろう『"愛してる"』も、全部全部、遠くなっていく「君」と電車にぶつけることで、「僕」はようやく先へと進むことが出来たのかもしれない。
  
それまでずっと穏やかで優しい歌い方だった2人が、ここだけ力強く歌っているのは「あ"ーもう!ほんまに大好きやったで!!!!」って、残った気持ちを全部まとめて丸めてひっくるめて、遠くなっていく電車に叫ぶような、そんな画が浮かぶんです。
 
そうして「僕」は、ひとつの恋を終わらせた。
 
 
 
 
 
っていうのが、私の中の【乗り越しラブストーリー】でした。
 
ふぃー!スッキリ!!!やったぜ!やってやったぜ!!!重岡くんは自分の書いた歌詞でここまで言われるのなんて想像してないだろうし、気持ち悪がられそうだけども!!!!!
 
 
 
あ、コンサートのパフォーマンスに関してはまだ「しんどい」以外の言葉を吐くことが出来ないので、オーラスまでにどうにか形に出来ればいいなぁ…。
 
 

タイトルを冠さないというタイトル〜嵐【「untitled」】円盤感想〜

 
 
「いつもアルバムにはソロを収録してる嵐が、ついにユニット曲やるんだって!」
 
という情報を得た時から、ちらちらと気にはなっていた嵐のニューアルバム。
 
でもどうせライブには行けないしなぁ、それに掛け持ちでもうリリースいっぱいいっぱいなんだよなぁ、とうだうだ思ったのも束の間、先日Mステで披露された「未完」を見た瞬間に心は決まった。
 
と言うわけで、発売日にCD屋へ駆け込み通常盤を手に入れほくほくしながら聴いてます、他担です、どうも。
 
嵐のアルバムを買うのは一作あいて【Japonism】以来だ。
 
 
 
今回もせっかく良質な円盤を手に入れたので、つらつらと感想を並べてみたい。
 
尚、今作に関する情報はほぼ無い非該当担の感想なので、思いっきり的外れなところもあるかと思いますが大目に見てね。
 
 
 
 
1.Green Light
 
てっきり、リード曲扱いであろう「未完」が最初にくると思っていたので、いきなり面食らってしまった。そういえば嵐は、アルバムのリード曲を1曲目にしないことが多い気がする。それもある種のこだわりであろうか。
 
【「untitled」】というアルバム名、ならば『「未完」』こそ、まさにオープニングに相応しいと思っていたので、うーん?と思いながら聴き始めたが、そこは流石の嵐である。
 
『「未完」』のメッセージ性をそのままに、よりマイルドに、そしてある程度受け入れやすくまとめられたのがこの『Green Light』ではないか。
 
 
サウンドはあまりクセがなく、テンポやメロディーも違和感なくするりと入ってくる。
 
が、決してそこに騙されてはいけない。
 
サウンドこそ『「未完」』よりトゲがないが、中身のトゲは全く丸くなっていない。むしろ挑発という点で、より攻撃性を増しているように思う。
 
 
 
このてっぺん まだまだI'm the owner

 

 
とんでもない歌詞だ。今現在、このフレーズを歌うことが許されるのは確実に嵐だけだろう。
自らがトップであることを高らかに宣言した上で、その座を譲る気なんてさらさらない。とでも言いたげ、いやもう言ってしまっている。
なのにそれに対して「ですよね!」と、思わずこちらが応えてしまうくらいの嫌味のなさが、嵐のすごいところである。
 
だがしかし、そんな嵐の挑発は加速する。
 
 
Catch me if you can
 
「捕まえられるもんなら捕まえてみな」
英語の成績はあまりよくなかったのだが、意訳するならこんなところか。
 
それに続くのは
 
片手でSpinning the world
 
もう私の中では、二宮さんが余裕の笑みを浮かべ、人差し指で地球儀を回している様しか見えないし
 
さらにそれが二番になれば
 
指先でKnock you down
 
最早片手すら必要ない、指先ひとつでノしてやるときたもんだ。
 
そしてトドメは
 
ホンモノだけに許されるSurvive
 
 
この『Green Light』という曲は間違いなく、嵐にしか歌えない、嵐以外が歌うことが許されない。そう言い及んでしまう程の曲なのだ。
 
だめだ…本当に圧倒的すぎる…。
 
 
 
2.つなぐ
 
大野さんの主演映画「忍びの国」の主題歌。振り付けも確か、大野さんだったはずだ。
何度かテレビで拝見したくらいだが、ダンスも独特でかっこよかった印象がある。
前々作【Japonism】に収録されていても違和感がないような、どこか和風なサウンドは文句なしに「好き」だ。
 
 
 
3.「未完」
 
私をCD屋へ走らせた張本人、いや張本曲である。
相葉さん曰く「まとまりのない曲」(.゚ー゚いい意味でね!)ということだが、確かに様々なジャンルのサウンドが分かり易く入り混じっている。
勿論サウンドもかっこいいのだが、やはり私が心惹かれたのはその歌詞である。
 
 
メッセージとしては『Green Light』に通じるものがあると思うのだが、『Green Light』が「超えられるもんなら超えてみなよ」なんて他者への"挑発"だとするならば、この『「未完」』は「自らを超えていく」決意と"挑戦"を表しているように思う。
 
そしてそのどちらにも共通するのが「圧倒的トップ」という立ち位置であるのだから、ひれ伏す以外の術が見つからない。
 
絶対王者というのは、これほど不可侵的なまでに遥か高い場所にいるのか…。
 
 
 
4.Sugar
 
そんな王者の貫禄を見せつけたオープニングからの一転、こちらは恋愛…というか恐らく浮気や不倫の類の曲だ。
 
不躾なことを言うと「V6ぽいなぁ」だが、まあそれもそのはず、作詞作曲はV6も数多く手がけた我らがHIKARIさんではないか!!!(何故「我らが」と言うのかは「旅人・Eden・BJ」の並びを見れば一目瞭然かと)
 
すでに大好きな曲だが、これはきっと聴けば聴くほどどうしようもなく好きになってしまっていく危険な曲だ、絶対。
 
 
5.Power of Paradise
 
こちらは日テレ系の五輪テーマソング。
五輪期間中によく耳にはしたが、個人的には特に可もなく不可もなく、といった印象である。
 
 
6.ありのまま
 
「まぁ、そんな気を張らずにゆっくり頑張ればいいさ」といった、なんとも嵐らしい応援ソング
 
 
7.風雲
 
「やるときゃやるさ 見せてやるぜ」
「今日くらいは馬鹿になっちゃおうぜ」
「完璧な歓声がずば抜けた奇跡起こす」
「覚悟してここにおいでよ」

 

なんだか、嵐のコンサートへ来た人へ向けた曲のようだと思った。
こんな曲聴かされたら参戦したくなってしまうし「何人でもOK!?相手になってやるさ!?なら一回くらい入れてくれよおおおお」と暴れ出しそうになるが、まあ無理なことは承知の助であるので、一人でエア参戦しながら聴いている。あー…っていうか、これエイトに欲しかったなぁ…いいなぁ…。
 
 
 
8.I'll be there
 
相葉さん主演の月9「貴族探偵」の主題歌。
ドラマは見ていない(ごめんね、御前様)のだが、高貴な探偵感が楽曲からひしひしと伝わってくるので、ドラマにぴったりの主題歌だったのではないだろうか。
この曲はやはり、Mステでの披露が印象的だ。
近年、自分達がメインで数多くの公演をこなす最前線のJr.を完全に「バック」として大勢つける様には当時「流石の嵐…!」と、忘れかけていたJr.がJr.たり得る場面をまざまざと思い知らされたものである。
 
 
 
9.抱擁
 
音感があるわけではないので曖昧なのだが、前曲『I'll be there』のサビと入りが被っているのだろうか…?
お洒落な雰囲気もどことなく似たものを感じるので、個人的には連続にしないほうがいいのでは?と思ってしまうのだが、そこまで計算した上の順番ならば、最早私がとやかく言えるものではないだろう…。
 
 
10.Pray
 
序盤からハイペースで飛ばしてきたところで、ようやく一息つくようなミディアムバラード。
今はまだピンときていないが、聴いてくうちに好きになるスルメ曲のような気がしている。
 
 
11.光
 
全体を通して掴みづらい曲だなぁという印象。
ゴスペルのようにハンズクラップしながらノるのが一番正解なのかもしれない。
 
 
12.彼方へ
 
『Song for you』が組曲であるということで、この『彼方へ』が実質アルバムの締めであるように感じた。コンサートの本編最後に歌われてもしっくりくるだろう。
この曲もまた、メッセージ性が強いように思うが、ここまで圧倒的に、言いようによっては高圧的だったものが、最後には「そうだろう?」と同意を求めて問いかけてくるのだから、まったく嵐はズルい。
 
 
13.Song for you
 
嵐初の試みである組曲仕様の楽曲。
嵐のいままでとこれからをひと綴りにしたかのような構成になっている。
正直、私は該当担ではないので、細かい部分が現実とどうリンクしているのかまでは分かりかねるが
 
聞きなれないネーミング
突然乗り込んだCruiser

 

が嵐の始まりであることは流石にわかる。
というか、嵐に船の単語はアカン。『5×10』が好きすぎる人間としては「華奢な5人で乗り込む揺れる船」のような表現はほんとにダメだってば。(突然の語彙諦め)
 
さて、こちらの曲はコンサートで一体どのように披露するのだろうか?その調理方法がとても楽しみである。(尚、コンサートには参戦する予定はありません)
 
 
 

〜Disc2〜

 
 
 
1.バズりNIGHT
(相葉・大野・櫻井)
 
嵐でもまだこんなぶっ飛び曲歌うんだなぁと思ったが、このユニットには、かの有名なディスコスター様がいらっしゃった。というか、作曲の方も『Disco Star』に携わってる方だった、なるほど納得。
 
ギラギラ原色のピチピチ衣装に袖から紐をバラバラさせて、ハートや星のサングラスをかけてパラパラ踊って欲しいなぁと思ってしまうのは、完全にWESTに引っ張られているせいだろう。相葉ちゃん大野さんはまだ想像がつくが、翔さんが一体どんな風にこの曲を歌うのか、非常に興味深いところである。
 
 
 
2.夜の影
(松本・二宮・大野)
 
一曲目がぶっこんできたかと思えば、お次はユニット曲としては正統派の、お洒落で少しセクシーな楽曲。
この三人がこの曲調ならば、踊るのは前提として、どうせなら女性ダンサー絡めた大人な演出が見てみたいものだ。まぁまだ(ファン層的に)無理であろうから、椅子を使ったようなダンスだととても嬉しい、私が。
 
 
 
3.UB
(相葉・二宮)
 
にのあいが一体どういったコンビなのか。私が知るのは、二宮さんが相葉担TOPであるということくらいなので、出だしの「Listen…」は「キミたちよーく聞いときなさいよ、相葉さんTOPはワタシですからね。」という今からマウンティングしますよ宣言にしか聞こえなかった。
 
二人の関係性と重ねると涙腺崩壊ものなのだろうと察するが、巷では「UB=ユニットバス」という噂があるとかないとか。うーむ、彼ら…というか二宮さんならやりかねん仕掛けだ。いやむしろそれしか考えられんだろう。
 
とにかくひとつ言えることは
よかったね、にのあい担の皆さんと二宮さん。
 
 
 
4.Come Back
(松本・櫻井)
 
あぁ、これはっょぃ。と思わずそんな表現を使ってしまうような、翔さんと松潤が圧倒的にっょぃ一曲。イケイケノリノリウェイみたいな…ダメだ私の語彙力では頭の悪そうな単語しか並べることができない、ごめんそうじゃないのに…。
シャープで文句なしにかっこいい仕上がりの中で際立つ「あー俺行こうか?」「あ、じゃあお願い」のセリフがとてもいい味を出している。好きだ。
 
 
 
 
5.カンパイ・ソング
 
 
えーーーなにこれ羨ましすぎるんだけど!?!?!
 
と思わず声(フォント)を大にしてしまうほどの良曲。
これは一番搾りのCMソングですか?え、違うの?じゃあウチにちょうだい!!!!と全力で強奪したくなるほどに好きだ。嵐こんな曲も歌っちゃうの?ズルい…
 
コンサートのアンコールで歌いそう感ハンパないし、恐らく今後定番化するであろうと、いまから思うほどにはコンサートに持ってこいのアゲアゲソングである。
まあ嵐担的には「次があるなら まあいいっか!?ふざけんなしィ!?次この場に来られるかどうかもわからねーってのにさァ!?」という感じかもしれないが…
 
 
「楽しんでる〜?」\はーい!/
 
からのC&Rはもう楽しさしかないじゃん。え、ちょっと。私もレスポンスしたい。全力でペンライト突き上げたい。コンサート行っていい?あ、そんな気軽に行けるトコじゃなかったわ。
 
と、これ一曲だけで諸々すっ飛ばしてFCにぺいじーしそうになるんだから恐ろしい。
 
 
 
 
 

〜総括〜

 
いやぁ、買ってよかった!
 
これだけ盛り沢山で良質な楽曲の数々が入って3,240円って安すぎない?大丈夫?と言いたくなる程いい買い物だった。
 
嵐のアルバムはいつも「嵐っぽい」が強い曲が目白押しという印象だが、今回に限ってはそれが少なかったように思う。
そのアイデンティティでもある「嵐っぽさ」の破壊、そしてそこからの再構築。
だからこそ、このアルバムには「untitled」と、名の無い名がついているのかもしれない。
 
 
各々の感情はさて置き、フィルターを外し客観的に見た時、現在トップと言い表せられるのは間違いなく嵐だろう。
 
そんな誰が見ても分かりきった今の立ち位置を高らかに「宣言」した上で、自らはまだその先を目指すと言うのだから、どうにも敵わない。
改めて、嵐がトップたる理由をまざまざと見せつけられたようなアルバムだった。
 
どうか嵐には、このまま堂々トップ街道をひた走っていってほしいものである。
 
いつか後輩がその足で追付ける日まで、ね。
 
 
 
あぁ、コンサートに入れる人がうらやましいなぁ、ちくしょう!私もカンパイしたい!!
 
まあ、お酒飲めないんですけどね。
 
 

七色に眩く光の中で〜【ジャニーズWEST 1stドームLIVE 24から感謝届けます】レポ感想〜

 

ジャニーズWEST 1stドームLIVE24から感謝届けます

 
記念すべき彼らの初ドーム公演の、25日1部追加公演に参加してきた。
 
 
 
私はここ1ヶ月くらいで、転がり落ちるようにジャニーズWESTを好きになった。

 

 
この時点では、24.25日と関ジャニ∞の名古屋公演に入る予定だったので、初ドームには立ち会えないと頭を抱えていたのだが、名古屋→大阪→名古屋の強行スケジュールを組むことにより、どうにかこうにか初ドームを見届けることが出来た。
 
年甲斐もなく無理をしたせいで、今も身体の至る所が悲鳴をあげているのだが、後悔は全くしていない。
 
 
 
 
さて、何から書こうか。
 
いつもはてブロを書く時は見切り発車なのだが、今回はいつも以上に書きたいことがまとまっていない。
 
 
ただ一言、最初にあげるならば
 
「楽しかった」
 
純粋にそれだけだ。
 
 
 
 
ジャニーズWESTの初ドームという大切な公演に、無礼にも突然飛び込むドドド新規として最低限、過去のジャニーズWEST名義で出している公演のDVDと音源を一通り揃え、振りやコールも目ぼしいところは頭に入れて臨んだものの、私にとって初めてのジャニーズWESTコンサート。
 
抱えきれないくらいの大きな期待と、ちゃんと楽しめるだろうかというほんの少しの不安があった。
 
嵐の10周年やV6の20周年公演にも軽率に飛び込んでおきながら、なにを今更怖れるものがあるかといったところだが、私のジャニーズWESTに対する想いはこの時すでに、DDとしてではない特別なものになっていたのだと思う。
 
 
 
 
25日の朝、名古屋で泊まっていたホテルの朝食を諦め乗り込んだ新幹線で、大阪へと向かった。
 
ペンライト(とクリスマスカード)を購入し、座席に着いたのは開演5分前くらいだったと思う。
 
 
取り立てて豪華というわけではなく、シンプルなセットだったが、京セラで見るのは何年ぶりだろう?田の字型の外周花道にふと懐かしさが込み上げた。
 
 
客電が落ち、一斉に現れたカラフルなペンライトの海は、私にとっては見慣れた京セラドームの景色だった。
 
 
 
そして、6人のサンタと1匹のトナカイによる、Xmas仕様のOP映像が始まる。
6人と1匹を乗せたソリを繋ぐ手綱が離れ京セラドームに落っこちる、という可愛らしい演出だった。あぁ、好きだなぁこういうの。
 
そうしてメインステージに、7人があのポーズで現れた。
 
「せーのっ!」の掛け声で、客席が大きくデビュー曲の名を叫ぶ。
 
関西色の強い曲だが、キャッチーなメロディと、一緒に踊ってコール出来る、とても素敵なデビュー曲だと思う。
これから先、どんな節目の場面でも、一発目に歌って欲しいと願ってしまう、力強くて希望に溢れた曲だ。
 
そこからシングルと盛り上げ曲で、息つく間もなく会場のボルテージを上げていく。センステからすぐ方々に散って行ったメンバーは、距離なんて感じさせないんだとばかりに全力で歌い踊り、そのキラキラとした笑顔を客席に惜しみなく振り撒いていた。
 
 
冒頭の挨拶。まだまだ人となりを把握していないので、それぞれの挨拶がらしかったのか、緊張していたのか、それすら分からないけれど、文の区切り方にまだドームのレスポンスに慣れていないような間を感じてしまって、それがとても微笑ましかった。
 
 
盛り上げるOPから一転、歌唱力の高さを存分に発揮できる『SCARS』、これぞジャニーズのかっこいいの具現化『Can't stop』、畳み掛けるように『Criminal』と、私が特に心惹かれたジャニーズWESTのパフォーマンス力の高さを見せつける怒涛の並びだったが、そこに彼らの自信と挑発を見た。
 
 
きっと、このドーム公演、
純粋なWESTファンだけでなく、私のような新規、さらにあまりジャニーズWESTを知らないような他担も少なからず入っていたと思うし、発言の節から彼らもそれを分かっているだろうことを察した。(これはWESTに限らず他Gの初ドームでもよく見られる傾向)
 
そういった"ジャニーズが好きな人たち"は、たとえ初見初聴であっても、この3曲の流れに魅力を感じずにはいられないだろう。生粋のジャニヲタが言うんだ、違いない。(保証はしないけど)
 
 
最初に盛り上げて、そのあとかっこつける。
その流れはとてもスタンダードで、ジャニーズとしては定型的な曲の組み方だが、「面白い」「おちゃらけた」そんなイメージが強いであろうことを彼らが自負した上で、それをぶち壊す曲を、圧倒的自信を持ってパフォーマンス出来る曲を、この位置に持ってきたことが「ふざけてばっかやとでも思った?」とファン以外にはある意味挑戦的で挑発的だったように思う。
 
勿論これはその"ファン以外"の当事者が受け取った勝手なものだけどね。
単純にファンに人気な曲を持ってきたってところでもあるだろうし。
 
 
そして暗転した会場には、Jr.時代の彼らの映像が流れ始める。
当時からJr.に詳しくなかった私は、それぞれが一体どの時のものなのかまでは分かるわけもなかったが、あぁ見たことある衣装だなぁくらいの記憶はあった。
 
その流れから、当時の衣装を身に纏いメインステージに登場したのは、淳太くんと照史くん、B.A.D.の二人だった。
 
公演が始まる前、Jr.時代の曲を歌うなら昔大好きだった『V.I.P』が聴きたいなぁなんて思っていたのだが、二人が歌い始めたのは『アメフリ→レインボウ』だった。
正直、何回か聴いたことがあるというレベルだったのだが、広いドームにたった二人きりで歌う淳太くんと照史くんを見て、私はようやく「キリヤマンとナカマン」そして「B.A.D.団」を卒業出来たような気がした。
 
 
そして濱ちゃんの『Stay Gold』
こちらもぼんやりだったが、なんとなくフリを覚えていた自分を褒めてやりたい。
持ち歌としてはBOYS、濱ちゃんの曲だが、ばどの二人がついているカタチに、あたたかい愛情を感じた。
 
 
残るは7WEST、流れたイントロは『Dial up』
大好きだったんだよなぁ、この曲。アレコレあれどCD音源をiPodに入れるくらいには。
まあ私は7WESTをグループとしてしか認識していなかったから、歌割りがどう変わっていたのか等は分からなかったのだけれど、単純にこの曲を聴けたことが嬉しかった。
 
 
そこから全員集合しての『NEXT STAGE』、音源化もしている『シルエット』で、コーナーは終了した。
 
 
 
デビューして約3年。
KAT-TUN関ジャニ∞のようにJr.時代に正式に名があって組んでいたメンバーそのままではなく、かといって嵐やNEWSのように突然集められたメンバーでもなく、Hey!Say!JUMPのように解体を含むでもなく、ジャニーズWESTのデビューメンバーの組み方は少し特殊だと思う。(追加の形を抜きにして)
 
B.A.D.、濱田くん(BOYS)、7WEST。
それぞれの該当担が当時どんな想いだったのか。そしてこれまで何を感じ何を想い、ジャニーズWESTの初ドームコンサートでこのメドレーを聴いて何を想ったのか。
 
それは到底計り知れない、一生私が踏み込めない領域なんだと思う。
 
だから、WEST自身が何を想い、このメドレーを組み込んだのかも、想像ですら書くことなんて出来ない。
 
彼らとファンにしか分からない時間が空気が、あの時あの場には流れていたんだろうなぁと、思うに留まるだけなのは、少しだけ寂しいけれど、余所者の私はただ純粋に素敵なコーナーだったなぁと感じた。
 
 
 
そして大きな区切りをつけることなく始まる『粉もん』
これ踊りたかったんだよ〜!と待ってましたとばかりに張り切って踊り始めた私を、隣の方が一瞥してきた気がしたが、そんなことに構ってはいられない。
続く超アイドルソング『100% I Love You』では持ちにくい雪だるまを振り回し、フロートからこんな上の席の方まで丁寧に手を振ってくれるメンバーにぶんぶんと手を振った。
 
 
 
メインステージに戻ってMCタイム。
Twitterのレポアカにぽつぽつと落としたのだが、いやぁほんとどの話も書き残したくて筆が進んだ進んだ。(ニュアンス)
 
通常運転のMCがどんなものかまだまだ分かっていないが、ドームだからといって気張りすぎず、けれど何度も笑わせてくれる流石のMCは、こちらも気を抜いて楽しく聞くことが出来た。(重岡くんのジャニーズワロタにはこの日一番笑わせられた)
 

 
MC明けは事務所の先輩曲でクリスマスメドレー。
 
先日のFNSにて、KinKiさんの後ろで『シンデレラ・クリスマス』を踊るWESTを見ただけで嬉しかったのに、まさか歌ってくれるなんて、感無量だった。
 
重岡くんと神ちゃんの『Lovely Xmas』は既に披露したユニ曲だし、生で聴けると思っていなかったから、とても嬉しかった。
 
『MIRACLE STARTER〜未来でスノウ・フレークス〜』に関しては、すごい懐かしいけどこの曲クリスマス曲だっけ?と終始ハテナを浮かべながら聴いたが、一応冬曲になるの、か?それとも何かWESTに関連がある曲だったのだろうか?不思議な選曲だった。
 
そして淳太くんと流星さんの『WISH』は文句なしにアイドルで、とても可愛くて可愛くて、ズルいなぁと思った。
 
からのメインステージに現れた濱ちゃんの「メリークリスマス☆」だけの破壊力たるや…
すぐに何事もなかったように重岡くんと淳太くんと小瀧くんがしっとりと『 SNOW DOMEの約束』を歌いあげるが、またしても『Sexy Summerに雪が降る』のメロディが流れ始め、濱ちゃんの「メリークリスマス☆」が炸裂。
 
それだけを言い残しすぐハケる濱ちゃんに、また駆り出される3人という天丼。
 
そしてまた流れ始めるセクサマのメロディ…ポップアップで派手に登場した濱ちゃんの「メリークリスマス☆」流石に3回目はちょっと…と思ったのも束の間、スノドのサビ頭「Forever」に被せて「もうええわ〜!」のツッコミが入るという綺麗なオチ。
 
さらに「歌うならちゃんと歌いーや」と言う淳太くんに、「ええの!?」と顔を輝かせた濱ちゃんによるセクサマは彼の独壇場だった。
 
ご本家様の特徴をしっかり捉えた台詞のモノマネと、怒られるんじゃないかと心配になる風磨くんの完コピ。濱ちゃんはたった一人であの広い京セラドームを爆笑の渦に巻き込んだ。すごいよ、濱ちゃん…よかったね、濱ちゃん…
 
ただ、おかげでせっかくのKinKi曲『SNOW!SNOW!SNOW!』のイメージがかなり薄れてしまったじゃないか、ちくしょう…
 
そして全員で『10年後の今日の日も』
本家の名古屋公演ではキチンとした形で聴くことはなかったので、クリスマスにあのフリを踊れてよかったし、客席も流石の踊れ具合で、なんだか嬉しくなってしまった。
 
 
そしてついにやってきた、ダンスコーナー
1曲目の『エエやんけェ!!』は今回が初披露だが、事前の振り付け動画のおかげで、客席も当たり前かのように踊る。盛り上げる為の下準備に余念がないファンと彼らがとても愛しくなった。
 
休む暇なく『アカンLOVE〜純情愛やで〜』が始まる。フリを覚えたばかりの私は、ABメロなんてわたわたと踊ることに必死だったが、息をするようにパラパラを踊るファンの方達がもうすごくて面白くて、どうしようもなく楽しくなってしまって、この時ばかりは片手の双眼鏡をそっと置いてしまった。
 
あと、私の両腕が筋肉痛なのは、間違いなく『ホルモン〜関西に伝わりしダイアモンド〜』のせいだ。
 

 
映像を挟んで一転、黒を基調にした王道衣装を見に纏い、こちらも初披露の『CHO-EXTACY』
未披露曲からこれを持ってくるとは意外であったが、ダンスを見ればなるほど納得。「キミらこんなん好きなんやろ?」と言われているかのような腰フリを駆使したセクシー系のダンスだった。(若いっていいね)
それにしても淳太くんはこういうヤツの魅せ方ほんとに上手い。この時ばかりは必死で追ってしまった。下からお腹に這わせた手で白いシャツがペラリとめくれ、お腹がチラリした瞬間を私は忘れないよ…ちょーえくすたしぃだったよ…
 
 そして最新アルバムのリード(扱いかな?)の『one chance』
溢れる疾走感とキレのあるダンスで、さらにかっこいいを重ねてくる。WESTは山場を作るのが非常に上手い。
 
 
バクステに移ってラストスパートの『ラッキィスペシャル』『バンバンッ!!』で、会場もメンバーも全て出し切るかのように盛り上がる。
この瞬間がずっと続けばいいのにと、全力でコールをしながらも、心の何処かでふと思ってしまった。
 
 
 
メインステージに戻ってきて、一人一人からの挨拶。レポがニュアンスになってしまうのはご容赦いただきたい。
 
 
 
照史くん
「ありがとうございました。ジャニーズWESTになって3年…ジャニーズ事務所に入ってもう14年になりました。色々ありました。辛いこと、しんどいこと、沢山ありました。でも、いま改めて振り返ると、思い出すんは笑ってる光景ばっかなんですよね。ずっと笑ってるとこばっかり思い出すんです。昨日焼肉行った時スタッフさんに『ジャニーズWESTのファンはみんな優しいね。好きなメンバーはいるだろうけど、一人一人をちゃんと見てて、みんなを好きなのが伝わってくる。』って言われたんです。俺、すかさず満面の笑みで『そうでしょう!!』って言っちゃったんです。へへっ(照笑)そんなみんなのこと離したくないです。」
 
 
 
濱田くん
「楽しかった!!それに尽きます!!ほんとに楽しかった!!京セラドームという、偉大なる先輩方が踏んでこられたこの場所に、自分たちが立っているんだなぁと。最初は不安もあったんですけど、今回の構成、見どころとか沢山あるんですけど、最初の「ええじゃないかー!」で出てきた時の景色は多分死ぬまで忘れないんやろうなぁって思います。ありがとうございました!また、遊びに来てください!」
 
 
 
小瀧くん
「今日はありがとうございました。こうしてドームに立てるなんて、夢にも思ってなくて。こうして7人で立っていると、ほんとにここまで来れたのが奇跡みたいやなぁって思います。事務所に入ったばっかの頃…周りに馴染めなくて、多分みんなには好かれてなかったと思う。でも、同じグループでずっと一緒にいてくれた、しげ、神ちゃん、流星。ずっと先頭に立って引っ張っていってくれてたお兄ちゃんたち。淳太、照史、濱ちゃん。時には競ったりしたけど、いまこうして7人で京セラドームに立っていられることに、感謝しています。こんな僕たちを育ててくれてありがとうございました。」
 
 
 
重岡くん
「重岡です!今日はありがとうございました!デビューして3年、ドーム公演って正直もっと先のことやと思ってたんですけど、こうやって実現することが出来て、(ここまで)早かったなーって、素直に思います。もっとかかると思ってたから!でも、ドーム公演は思い描いていた何倍も楽しくて。こんくらいやと思ってた(肩くらいに手を持ってくる)けど、実際はこんくらいで!(手を上の方にあげる)…カメラさん引いてくれてありがとうございます(笑)いややっぱこんくらいかな?(手をさらにピーンと伸ばす)ヘヘッ(笑)…でも、やりながらまだまだやなってところも沢山あって、ここはもっとこうした方がええんちゃうかって。まだまだ夢は尽きません。これからも、もっと頑張っていけたらと思います。」
 
 
 
流星くん
「えー、ありがとうございました。(会場を見渡して)ほんと綺麗ですね。やってる最中何回も見渡してしまいました。あの調べたんですけど、僕らよりちょっと早いんですけど、関ジャニ∞さんも同じくらいの時に初ドームやって。俺から見たらそん時のエイト、すごいデカかったんですよ…身長じゃなくてね?(笑)存在が、オーラが。ほんとデカく見えて。俺らもそんなんになれてんのかなぁって、いやまだまだかなって。だからこれからも頑張っていきたいと思います。」
 
 
 
神山くん
「今日はみなさん本当にありがとうございました。今回の初ドームというのはあと一回で終わってしまいますけど、大阪以外にもまだまだ見てみたい景色があります。僕らは色んな人に支えられてここまできました。家族、スタッフ、友達、周りの人に沢山助けられてきました。そして何よりこうして来てくれるファンのみなさん…ちゃんとプレゼントになったかな?これからも感謝しながら、楽しいと思えることをやっていければと思います。」
 
 
 
淳太くん
「(一斉にペンラの色を変える客席に)ゆっくりでええよ(笑)緑から黄色遠いからな(笑)えー、僕は短めに。もうみんな膝バキバキやろ?(笑)ハイ。今回のこの公演はみんなからのプレゼントやと思ってます。俺らアホばっかやけど、男やからさ。もらったプレゼントは倍以上にして返します。ここにいるみんなも、今日ここに来れなかったみんなも、誰一人置いていきません。絶対トップとるんで。遅れそうになったら、ちゃんと手を引っ張って連れて行きます。ドームは広いから、離れてしまったように感じるかもしれませんが、僕らはどのグループよりも距離感の近いグループでいます。」
 
 
 
ちょうど間の追加公演だったから、割とみんな落ち着いて挨拶をしている印象だった。
けれど、ひとつひとつ噛みしめるように、客席に言葉をかける真摯な姿には、どうしようもなく込み上げてしまった。
 
 
 
そして最後は『All My Love』をしっかりと歌い上げ、本編は幕を下ろした。
 
 
 
 
 
 
 
 
過去のライブ円盤を見た時も思ったが、ジャニーズWESTのセトリの組み方はバランス感覚が抜群だ。
盛り上げる場所、魅せる場所、楽しむ場所…一度のコンサートで山場をいくつも作ってくる。
今回はそのバランス感覚の良さが存分に発揮されていたように思う。見せ場を構成する選曲から演出、流れに至るまで、正直文句の付け所がない。
 
パブリックイメージ通りのOPから、極端な程のかっこつけでギャップを魅せたかと思えば、期待通りしっかり盛り上げ、笑いも挟む。
サプライズ的にJr.時代の曲も披露しつつ、さらに未披露曲も少しだけ入れることによって次のツアーへの期待も大きくさせる。
 
本当に最初から最後まで、お手本のような流れだった。
 
昔から応援しているファンが実際にどう感じたかは分からないが、彼らをドームまで連れてきたファンも、私のような新規も、会場に集まった全ての人の気持ちを掬い上げるような、そんなコンサートだったのではないかと思う。
 
 
何よりただ、心の底から楽しかった。
いくつも書き連ねたが、結局のところは「楽しかった」の一言に尽きるのだ。
 
 
縦横無尽にステージを駆け回り、歌って踊って笑って盛り上げて。誰より何より、彼らが一番楽しそうにしていたのが印象的だった。
私だってこれでもかというくらい踊ってコールして盛り上がったが、残念ながら彼らより楽しんだ自信は、ない。
 
さらにMCで「今日は関西Jr.がおらんのやけど、」と言われたところで初めて、私はバックが付いていないことに気付いた。それくらい、彼らだけであの広いドームに立っていることに違和感がなかったのだ。
 
 
ドームは目標であり、一つの夢だけれど、あくまで通過点で、まだまだ先があるんだと、そんな尽きることのない夢を描く彼らは、とてもキラキラと輝いていた。
 
前記事で書いた彼らと"向き合う"のではなく、同じ方を向いて彼らの見る景色を、彼らが見せてくれる景色を一緒に見たいと、そう思わずにはいられなかった。
 
 
 
 
何かしらで京セラドームに毎年足を運ぶようになって、もう10年が経とうとしていた。
 
冒頭の方に書いたように、客電が落ちた時に現れた景色は、私がよく見慣れた京セラドームの景色で、特に感慨も何もなかった。
 

けれど、本編最後の曲前。
ファンは七色に変わるペンライトを、挨拶するメンバーに合わせて色を変えた。
 
メンバーから発信したものではない。スタッフの指示でもなく、勿論制御されていたわけでもない。
客席一人一人の意思で、京セラドームがメンバーカラーそれぞれ一色に染まった。
 

あんな綺麗に、たった一色に染まる京セラドームは、初めて見た。
 

そんな七色に眩く一面の光を、とても嬉しそうに見渡すメンバーの顔がどこまでも優しくて穏やかで、それがまた綺麗に切り取られた場面のように焼き付いて。
 
10年通って見慣れたはずのドームで、ジャニーズWESTは私に、初めての景色と出会わせてくれた。
 
 
そんな彼らが、この先見せてくれる夢を、景色を、私も出来る限り一緒に見たいと強く強く思った。
 
 
 
…人はこれを担当と呼ぶんですかね?
そこはまだよく分からないけれど。というか、私にジャニーズWEST担当を名乗る勇気(?)はまだないけれど。
 
 
それでも、本気でこの人たちについていきたい。
 
 
そう思わせてくれる、とでもとても素敵なコンサートでした。
 

初ドーム公演、おめでとうございました。
こんな私を楽しませてくれて、ありがとうございました。
 
 
そして、これからどうぞよろしくお願いいたします。